バグ技を使ってるんじゃないかという気がしてきた。
※以下、ネタバレ注意
【コブラ王を殺害した者】
矢印のような形をした尻尾(?)を使ってコブラ王やサボを刺し貫いた人物。
コブラ王の左側から攻撃が加えられたことから、そちらに立っていたナス寿郎聖、ピーター聖、サターン聖のいずれかの仕業だと思っていたのだが、1110話で描かれた姿を見る限り、どの人物もこのような形状の部位は持っていなかった。
強いて言えばサターン聖の脚が近いようにも見えるが、この時点ではまだサターン聖は変身していないし、矢印型でも無いからやはりこれも違うだろう。
となると、コブラ王を刺したのはイム様ということになる。
彼(彼女)の尻尾か何かはルキフグ副王陛下のように長く、虚の玉座から密かに左側に迂回してコブラ王に狙いを定めていたようだ。
(Web漫画『胎界主』第三部 翻訳儀典 鮒界市篇(国外)03 副王謁見)
【イム様の能力】
また私は、この四つん這いのシルエットをイム様を守る為に移動したピーター聖だと考えていたのだが、実際には彼の能力はサンドワームだった以上、このシルエットもイム様自身だと見るべきだろう。
上記の事実を考慮すると、イム様の能力の正体はかなり絞られてきたように思う。
・先が矢印のような長い(虚の玉座から回り込むように延ばしてコブラ王に左側面より攻撃を加えられるくらい)尻尾か何かを持つ
・「グルルル」「ガルルル」と鳴く
・尖った歯を持つ
やはり、悪魔なんじゃないかな、これ。
オオカミはサタンの象徴とされた動物であったし、狼の姿に悪魔の尻尾が付いているような造形かもしれない。
一つ問題があるとすれば、悪魔の実の名称が「モデル:サタン」だとサターン聖と紛らわしいということだが、他にもう悪魔がモデルのゾオン系が存在しないのだとすると、そのものずばり『ヒトヒトの実(幻獣種)モデル:悪魔』でも良さそうだ。
【イム様との契約】
と、それを踏まえて本題。
移動手段に使った魔法陣、そしておそらく異常な回復力も五老星が共通して持つ能力だろう。
それぞれ全く違う化け物の能力者である五老星が偶然にも共通する能力を持っていたとは考え難い。
だとすれば、これらは外部から付与された力ということになる。
それこそが、イム様の能力ではないだろうか。
イム様が悪魔のゾオン系だとすれば、「契約」した人間にいくつかの力を付与する能力を持っていたとしてもおかしくはない。
その一つが魔法陣によるワープ能力。
そして、もう一つが、「能力者が死ぬまでは不老不死になる」とすればどうだろう。
悪魔の能力者が死ぬまでは何があっても死なない代わりに、能力者が死んでしまうと契約者も巻き添えになるという力だったのが、イム様が不老手術を受けていたことで、契約者である五老星も半永久的に生き続けられるようになった。
これまで私は五老星も不老手術を受けているものだと信じ込んでいたのだが、たしかに、
①不老手術が使えるくらい能力を極めたオペオペの実の能力者を確保
②その能力者に自らの命を捧げさせる
この高難度の工程を5回(イム様を含めれば6回)も繰り返したのか……? という引っ掛かりはあったんだよね。
X・バレルズが入手していたことからしても、世界政府は能力者の死後もオペオペの実を手元に置く方法は発見できていなかったようだし、①だけでも相当ハードルが高い。
不老手術を受けているのはイム様だけであり、五老星の不老はオペオペの実ではなく、イム様の能力で実現されていると考えた方が自然かもしれない。