やっぱりイム様の能力は「モデル:悪魔」なんじゃないかな。
※以下、ネタバレ注意
【覇気による能力解除】
ジョイボーイが遺した覇気により、サターン聖・ナス寿郎聖・ウォーキュリー聖・ピーター聖が人型へ戻った上に、サターン聖以外の3人は元居た「権力の間」へと放逐された。
これはつまり、ジョイボーイの強力な覇気によって、彼ら自身のゾオン系変身能力と、魔法陣を使った「召喚」が解除されたということだろう。
覇気により悪魔の実の能力の効果が解除されることはローが実践している(覇気で能力が防げるのはもっと以前から描かれていたが)。
権力の間へと引き戻された面々は、魔法陣でただワープしてきたのではなく、「召喚」という能力効果が継続している状態だったのだろう。
召喚がジョイボーイの能力によって解除されたことで、元の場所へと強制帰還させられたのである。
【召喚はイム様の能力】
ジョイボーイの覇気による影響でイム様が苦しんでいることから見ても、あの魔法陣はイム様の能力と見て間違いない。
↓の記事でも言及したことだが、イム様の能力は「モデル:悪魔」であり、その能力は「契約した他者」に様々な権能を与えるものだと私は考えている。
五老星はイム様の能力と契約することで、魔法陣ワープや念話による通信、不死身の肉体(おそらく契約した時点でイム様と運命共同体となり、彼女が死ぬまでは何があっても死なない身体となったのだと思う)を手に入れた。
いわば『眷属』、能力の一部と化した彼らを通して、ジョイボーイの覇気がイム様にまで届いたのだろう。
【残されたサターン聖】
さて、一部の読者の中にはサターン聖だけがエッグヘッドに残されたことから、魔法陣は彼の能力だと解釈した人もいたようだ。
だが、そもそもサターン聖はナス寿郎聖らとは違い、マリージョアから飛んできたわけではない。
エッグヘッド近海を包囲する軍艦から魔法陣を使ってエッグヘッドに上陸したのである。
ジョイボーイの覇気によって他の3名と同様の状態となったのなら、乗船していた軍艦に戻っているはずだ。
その上で、エッグヘッドに再上陸したという可能性がまず一つ。
そして、もしもサターン聖が軍艦から戻って来たのではなく、その場に留まっていた場合に考えられるのが、魔法陣の性質の違いである。
【2種類の魔法陣】
聖地マリージョアにいた4名はサターン聖に「呼ばれた」ことでエッグヘッドへとやって来た。
だが、一方でサターン聖がエッグヘッドに上陸した際には、誰かに呼ばれた形跡は無い。
下っ端の海兵がいる中に魔法陣が展開されているからだ。
要するに、魔法陣ワープには2種類あり、近距離の場合は誰かに呼ばれる必要はなく、任意にワープホールとして使用できる(ヴァン・オーガーのワプワプに近い)が、距離が離れた場所に飛ぶ為には、その地にいる他の五老星(イム様の契約者)に「召喚」してもらう必要があるのではないだろうか。
前者のサターン聖は既に能力を使い終えている状態だからジョイボーイの覇気を食らっても軍艦に戻されることはなかった。
しかし、後者のナス寿郎聖・ウォーキュリー聖・ピーター聖は現在進行形で「召喚」という形により能力を継続使用している状態だった為、ジョイボーイの覇気で召還が解除され、マリージョアに戻されてしまったわけである。
召喚者が能力を解除すればいつでも元の場所に戻れる利点も持つのかもしれないが、格上の覇気使いが相手だと今回のように強制帰還される恐れもあるから、使いどころの難しい能力と言えそうだ。