言われてみればヒントはいくらも散りばめられていたので、自力で気付けなかったのが悔しい。
※以下、ネタバレ注意
【レゴの住人はチビ人間】
#wj43 #今週のワンピ
— こねそかほ (@jumppppq) September 24, 2024
人間サイズの蜂を巨人族が兵として起用するとも思えんのよな
耳神様とやらを巨大と表している事からも、今週の人達は巨人ではない?
蜜蜂兵を見下ろしてる冒頭の人々が不可解だけど、巨人族と人間が共存してる地域なのかも
なんとなくルフィたちいるとこ巨人族の国か?は思った
— 河の童 (@kawawawara) September 24, 2024
北欧神話みたく人間と巨人族が別々のエリアに住んでるのかも
こねそかほさんと河童さんのこれらの呟きを見て、雷に打たれたような気分になった。
ビッグステイン城はその大きさからしても、巨人族用の建物ではないということには納得していたが、冒頭の町までもが普通人種用の居住区だとは考えもしなかったからだ。
たしかに、ビッグマムの回想に出て来た巨人族の村は木の家なのに、今回の町はレゴブロックなのが引っ掛かってはいたんだけれど、単純に「海賊団が拠点にしているような辺境と、都市部の文化の違いなんだろう」で流してしまっていた。
そうではなく、レゴブロックの家に普通人種を住まわせて居住区にしてるのね。
この町まるごとオモチャの国だったのか。
考えてみたらエルバフは、マザー・カルメルやら赤髪海賊団の傘下やらを住まわせてるんだから、他にも普通人種がいてもおかしくはない。
「最強国」と呼ばれているように、世界一外敵からの危険は無い国だし、住みたがる人間も多いのかもしれないなあ。
改めて読み返すと、1ページ目のバイキングめいた格好をしてる人達と蜜蜂兵・ナミさん蜜蜂兵とのサイズ比で、実際には彼らも普通人種だということが判る作りになってたんだなあ。
巨人なのにウサギのデカさに慄いてる姿には、確かに今まで描かれてきた巨人族には似つかわしくない違和感はあったけど、全然気付けなかったぜ。
【世界樹と太陽神】
レゴブロックの町が人間の為のオモチャの居住区だとすると、「世界樹に燃え移ったらこの国は終わる」という台詞も、エルバフそのもののことなどではなく、この『レゴブロックで出来た普通人種の居住区』が終わるって意味だったのね。
思うに、このレゴブロックの国は、エルバフに生えているどこかの樹の上に設置されているのだろう。
そして、おそらく、レゴブロックの住人達が言う『世界樹』なるものは、何ら特別な樹ではなく、エルバフには普通にいくつも生えているのだと考えられる。
チョイ見せの時から、「エルバフはロキ王子の存在から判る通り、王政国家なはずだけれど、太陽神なる肩書の者もいるのか。エルバフの宗教界における最高権威なのかな」と引っ掛かっていたのだが、なるほど。
この『太陽神』なる人物はエルバフの為政者などではなく、普通人種が住まうこのレゴブロックの国を管理している何者かを指していたわけだ。
【「太陽神」はただの子供】
レゴブロックの町に普通人種を住まわせ、その支えとなるただの樹を『世界樹』、自らのことを『太陽神』と住人達に呼称させている人物。
十中八九、正体は巨人族の子供だろう。
エルバフにはニカという「太陽の神」を信仰する文化があることが分かっている。
レゴブロックの町の持ち主は、自分よりも圧倒的に弱いチビ人間たちを相手に、オモチャの国で創世の神サマごっこをしている、痛いガキだと考えられる。
神様とされているはずなのに、「巨大ウサギ」などと全く崇められている様子が無い『耳神様』もおそらくは、『太陽神』が飼っていたペットか何かだろう。
ペットの兎を自分が名付けた「耳神様」なる安直な名称で呼ぶように、レゴ国の住人に強要しているわけである。
また、酔い潰れていたとはいえ、麦わらの一味の初期メンバー5人が簡単に拉致された上、着替えさせれるまで意識が戻らなかったのも、相手が子供だったからだとすれば説明がつく。
その行為に全く「敵意」や「害意」が含まれておらず、純粋に遊び相手としか見ていなかったからこそ、麦わらの一味達も察知することができなかったのだ。
【エルバフの王子】
それでは、レゴブロック王国の所有者である巨人族の子供とは、どういった人物なのだろう。
私は、エルバフの王族と予想している。
ルフィ達はサニー号ごと拉致されたわけだが、彼らは巨兵海賊団のすぐ傍で酔いつぶれていたにも関わらず、拉致犯はそのことを全く気にも留めていない。
巨兵海賊団と言えば、羊の家があった村では強い尊敬の念を集めており、また、その残党の処刑が猶予されたことをきっかけに、巨人族と世界政府の交友が結ばれるなど、エルバフ国内においても一定の影響力がある集団のはずである。
その巨兵海賊団に対して一切の敬意を払っていないということは、犯人の「太陽神」はエルバフにおいてそれ以上の力を持っていることになる。
つまり、エルバフの王族である可能性が極めて高い。
【ロキ王子の息子?】
「太陽神」がエルバフの王族なのだとすると、ロキ王子の息子かもしれない。
ロキ王子が産まれたのは62年前であり、巨人族の成長スピードは普通人種の半分程度だから、人間で言えばとっくの昔に成人している年齢のはずだ。
彼は数年前にローラに対して求婚しており、周囲の巨人族もそれを祝福していたが、改めて考えてみると、もしもロキ王子が初婚なのだとすれば、子作りが絶望的なこの求婚を王宮の者達が歓迎するはずがない。
王子には既に正妻が存在し、とっくの昔に嫡男も産まれているからこそ、家臣たちも「普通人種の女を側室に迎えること」を純粋に祝えたのだろう。
ローラがその求婚から逃げ出したのも、(どこぞの紫式部みたく)側室の立場が嫌だったからかもしれない。
【その他】
・(待望のエルバフなのに、なんか思ったよりしょっぱい所だな……)という思いが正直あったから、ここがオモチャの国だと分かって一気にそのモヤモヤが取れた。
・ビッグステイン城には普通人種の骸骨が転がってはいるものの、ナミ達がわざわざ着替えさせられてることからして、巨大猫たちの餌とした城に入れられた訳ではなさそう。
・やはり、子供の巨人族が人形代わりに普通人種を城に入れて遊び、そのまま放ったらかしにされてるんじゃないかな。
・ごっこ遊びとは言え、過酷な新世界でそれなりに安全で豊かな生活を提供しているわけだから、総じて善行の部類ではあるとは思う。