五老星の悪魔の実の能力は全員、悪魔がモデルという説が当たってる気がする。
※以下、ネタバレ注意
第1103話『ごめんね、お父さん』の感想はこちら。
【サターン聖の能力】
これまで描かれたサターン聖の能力は、
・魔法陣によるワープ
・不可視の遠距離攻撃
・不可視の力によるサンジ達の制圧
・負傷の回復
が挙げられる。
その姿から牛鬼と予想している読者もいるようだが、魔法陣から出現することを考えれば、悪魔と見るのが自然だろう。
そして、下半身が蜘蛛の悪魔は（ざっとググったところ）「バエル/バアル/ベール」くらいしかいないようだ。
Wikiによると、悪魔バエルはエジプト神話では『戦いの神』セトと同一視されている古の神バアルが由来らしく、その点でも世界政府の軍事力を管轄する『科学防衛武神』であるサターン聖に相応しいと言える。
ちなみに、サムネのひとは同じくバエルが元ネタの胎界主のベール大主陛下。
【不可視の力】
サンジやフランキー達を動けなくしていた謎の圧力。
そして、モブ海兵やボニーやサンジ、幼いくまを攻撃した不可視の遠隔攻撃。
上記のWikiによると、バエルには人を不可視にする力があるらしく、これらにもそれが関係しているのではなかろうか。
透明にした何かを使い、サンジ達を抑えつけたり、攻撃を加えたりしているわけだ。
では何を透明にして操っているのか？
ここで注目したいのが、プランシー先生の描いたバエルの絵である。
おわかりだろう。
つまり、サターン聖の両肩の辺りには実はネコとカエルが生えており、透明化しているそいつらが密かに動いているわけだ。
絵にするとこんな感じ。
遠距離攻撃はカエルの舌を伸ばして叩いてるとかそんなところだと思う。
【透明化能力】
サターン聖が透明化の能力を持っている根拠はもう一つある。
血痕が消失していることだ。
例え回復能力を持っているにしても、付着した血まで消えるのはおかしい。
彼は負傷した肉体の回復を行うと同時に、流れ出た血痕を透明にして見えなくしていると考えられる。
無駄な能力の使用とも思えるが、「世界最高権力」として、血に塗れた姿を衆目に晒すことに我慢がならないのかもしれない。
【回復能力】
今週見せた致命傷としか思えないダメージからの回復も、バエルの能力によるものだろう。
バエルの元となった古の神バアルは、死と再生を象徴する神だそうだ。
サターン聖の再生能力は、その神話由来のものだろう。
マルコの不死鳥の能力と同じく厄介ではあるが、不死鳥の再生力に限界があるように、サターン聖も攻撃し続ければいずれ再生できなくなるはずだ。
【まとめ】
以上のことから、ジェイガルシア・サターン聖が食べた悪魔の実は『クモクモの実（幻獣種）モデル：バエル』であり、
・魔法陣によるワープ（これはどの「モデル：悪魔」の能力でも使えそう）
・透明化
・両肩の猫とカエル
・再生能力
を持つと考えられる。
スケスケの実の完全な上位互換ではあるが、ネタさえ割れれば見聞色に優れるサンジなら対応できそうだ。
【その他】
・くまの動きは説明のつかない奇跡ではなく、バッカニア族の特性によるものなのか。
・どういう力なんだろう……ちょっと想像がつかない。
・「ルフィに飯を与えたのが黄猿説」は今週で完全否定されたと言って良いだろう。
・そこまで明確な裏切り行為をしているのにまだサターン聖に助勢するはずがないので。
・ルフィの姿が消えたのも含め、やはりカリブーの仕業と見るのが妥当。
・このままだと巻き込まれて死ぬから、ルフィ達の脱出を助けて便乗しようとしているわけだ。
・黄猿の言う「終わった」とは、五老星にむざむざ大怪我を負わせた自分の海軍でのキャリアの話なのか、ここまで来てもまだベガパンクが助かる道がないか一縷の望みを抱いていた（が、完全に終わった）ということなのか。
・再生能力持ちってことは、サターン聖の顔の傷はまだ能力者になる前についたわけか。
・胎界主のレックスみたいにその傷に思い入れがあってわざと残してる可能性もあるけど。
・ロギアもそうなんだけど、ちゃんと服ごと再生してくれるからサターン聖が裸になるリスクを考えずに済むので便利。
・ボニーは自分がくまの実子でないことを、くまの記憶で初めて知ったと考えられるが、それについてはおくびにも出さないところがもうね……。
・血が繋がってなかろうが、この父娘にとってはそんなこと何の関係も無いんだよね。
・FILM REDで黄猿をあんな描き方したスタッフ陣は今頃、「何で尾田さん教えてくれなかったんですか！？」と絶対なってる。
・黄猿を「悲しい男」と評するベガパンクもまた、雇い主の命令に従って、くまをその手で殺してるんだよね。
・ベガパンクは黄猿の姿に、かつての自分自身を見てるんだと思う。
