いやまあ、悪いことは色々してるんだけど。
- 【ボニーとベガパンク】
- 【サターン聖の躊躇い】
- 【くまとの約束】
- 【善性】
- 【能力の影響】
- 【飯】
- 【ボニーの父親は天竜人ではない】
- 【ニカ】
- 【不老手術】
- 【青玉鱗】
- 【盛り盛り五老星】
- 【その他】
【ボニーとベガパンク】
くまを元に戻す方法が無かったのにボニーの機嫌が直っていたのは、やはり、父を殺した首謀者がベガパンクではなかったことが判ったからだったのね。
彼女にとってはベガパンクは共に研究所で楽しく過ごした「命の恩人」なわけで、そんな彼に「裏切られた」事実も、父の死と同様に辛いことだったろうからなあ。
【サターン聖の躊躇い】
だいぶ強がってはいるけど、そのまま握り潰せば良いのにわざわざ海兵達に撃たせようとしている辺り、ボニーを自らの手で殺害することにかなり躊躇いがあるのが表れているよね。
確かに、今回ジニーやボニーを実験台にしていたことが明らかにはなったんだけれど、その「失敗作」の母子を証拠隠滅の為に殺したりはせずに下界へリリースしてるわけで。
【くまとの約束】
頂上戦争後に赤犬が捕縛したボニーを解放し、今回のエッグヘッド編でも海軍にボニーを放っておくよう命じている等、直接ボニーから攻撃を受けるまでは、サターン聖はくまとの約束をきちんと履行しようとしている様子が見受けられる。
最後の最後に古巣である革命軍のボスの息子の味方をした(サターン聖の視点からすれば、くまのルフィに対する接し方はそうなるだろう)とはいえ、誓約を守って死んだくまに対して、義理を果たそうとはしたわけだ。
【善性】
サターン聖の善性が感じ取れる場面は以前から描かれており、例えばスパンダムが古代兵器の保有を提言した際にも躊躇している。
大量破壊兵器を使うことについては、サターン聖は積極的ではないのである。
また、ゴッドバレーにおけるくまとの問答を見ても、明らかに人間を「虫」と捉えている人物ではない所が見える。
くまの意志をきちんと理解した上で応答しているからだ。
「根っから冷酷な為政者になる為に良心を捨てようとして捨てきれない」のがサターン聖という人物なのだろう。
サターン聖だけでなく、他の五老星に関しても同様の印象を受ける。
ウラヌス(仮)の使用の際にも、多くの無辜の民の犠牲に言及するなど、人間を虫と考えていては出てこない反応だ。
そもそも、彼らは腐敗と歪みを抱えつつも、曲がりなりにも世界の秩序を保ち、平和を希求している為政者なのである。
民草に対して何の情も無ければ、そんな面倒なことなどせず、他の天竜人のように遊び惚けているはずだろう。
【能力の影響】
悪魔に変身したサターン聖は明らかに通常時より口が悪くなっており、「モデル:悪魔(バアル?)」の能力の『覚醒』によって、性格が残酷に変わってる部分はありそうだ。
ルフィの場合はニカの覚醒で笑い上戸となるわけだが、それが反転したような状態と言えそうだ。
【飯】
ルフィに飯を与えたのはカリブーだろうなあ。
大量の食糧を抱えて忍び寄り、食糧だけ与えたらトンズラする性格で、更にルフィに味方する動機がある人物と言ったら、エッグヘッド内に彼くらいしかいないからだ。
黄猿が世界政府を裏切って、くまとボニーに味方する事を期待してる人達をちょくちょく見かけるのだが、そんな私情で正義を捨てられたらガッカリするし、もし、そのつもりがあるならもっと早く味方しているはずだろう。
戦桃丸やボニーが相手でも下手すれば死んでいるような攻撃を仕掛けていたのに、今更になって寝返るわけがない。
覚悟はとっくに済ませているはずだ。
【ボニーの父親は天竜人ではない】
「胎児にも影響する」という言い方ではなく、青玉鱗がボニーに「遺伝」しているということは、彼女を孕む前から既にジニーは夫に飽きられ、サターン聖の実験台として差し出されていたのだろう。
やはり、ボニーの父親は天竜人ではなさそうだ。
ジニーが天竜人の第8夫人に
↓
数ヶ月後、飽きられる
↓
サターン聖が目を付け実験体に
↓
実験を受ける傍ら、聖地マリージョアに招かれる下々人用の娼婦として使われる
↓
ボニーを孕む
↓
産まれたボニーも実験台に
↓
ジニーに副作用が発症。母子共々捨てられる
といった経緯ではなかろうか。
FILM REDでのナス寿郎聖の、
>「あの娘がフィガーランド家の血筋でもか?」
>「例え天竜人が関わっていようと」
という台詞から、母親がどこの馬の骨とも知れない混血児であっても、天竜人として扱われることが分かる。
同様に、本当にボニーが天竜人の血を引いているのなら、実験台に選ばれたりはしないだろう。
【ニカ】
サターン聖の言い回しからすると、バッカニア族に代々伝わる「ニカ」とは、その能力を手にしたジョイボーイの事ではなく、能力のモデルとなった本物の「ニカ」の伝説のようだ。
800年前より更に昔の時代、奴隷にされていたバッカニア族を、ニカが解放して回ったのだろうか。
【不老手術】
サターン聖にトシトシの実の能力が通じないのは、「不老手術」を受けているからなのだろうけれど、老いないのはともかく若返りもしないのか。
不老手術の本質は、肉体年齢をその時点の状態に「固定」することにあるのかもしれない。
【青玉鱗】
ふむ、青いアザは実験の目的ではなく単なる副作用だったのか。
では、何を目的とした実験なんだろう。
青いアザが発生するのが副作用に過ぎないのであれば、一部で予想されてたような、人間を龍の姿に変える為の実験ではないのだろう。
【盛り盛り五老星】
それにしても、今回のくまの回想だけで爆速でサターン聖に「憎むべき敵」の因縁が足されていってちょっと笑ってしまった。
他の五老星もこんな感じで因縁が作られていくんだろうか。
サターン聖はそんなに発言も多くなく、見た目も割と普通だから、五老星の中では一番地味なキャラだったんだよね。
それがエッグヘッド編だけでこうも盛られるとは。
もっとも、最終章という尺的に言っても、五老星の全員にサターン聖程の出番が与えられるとは限らないか。
最悪の世代のように、ろくな活躍も無いまま退場するキャラもいるかもしれない。
【その他】
・モモの助は辰年だからとして、ごく自然に巻頭カラーに混ざってるヤマトが完全に麦わらの一味の最後の仲間だったわね。
・そしてDr.サターン聖は聖地マリージョアで人体実験を繰り返していることが判明。
・一度は天竜人の妻となった者すら使っているくらいだから、もっと多くの奴隷が実験の犠牲になっているのだろう。
・というか奴隷を使えばいいのに、わざわざ天竜人の妻を使う理由とは。
・革命軍の軍隊長を務めていただけに、上部だからかな。
・トシトシの実が「夢見がちな頃ほど強い」というのはなるほどな、と。
・それでボニーは子供ながらに億越えとなれたのか。
・少将と中将たちがルフィに注目していなかったのはまあ、ボニーだけに集中するよう命じたのはサターン聖自身だから、責任はサターン聖にあるので……。
・サターン聖、ジニーが何番目の夫人だったとかいう死ぬほどどうでもいい情報まで正確に覚えてるので、さすが記憶力がスゴい。