ぐああああああ!!
第973話『光月の一族』の感想はこちら。
【狂死郎と小紫】
なるほどね。
別にあのタイミングで小紫の死を偽装する事を計画していたわけではなく、万が一に備えて常に準備をしていたのか。
「おコトがオロチ様を怒らせる事を見越して連れて行ったのか……? それはどうなんだ」とちょっと引っ掛かっていたんだけれど、あれはあくまでも予期せぬ事態だった、と。
それにしても、狂死郎があの時笑っていたのは、きっと日和様を憎きオロチ様から引き離せることが嬉しかったんだろうな。
オロチ様が主君の姫君にベタベタ触れるのを見せられて、腸が煮えくり返っていたろうし。
【カイドウ】
年一回、火祭りの日だけ酒を酌み交わす関係だと思ってたら、結構頻繁に一緒に呑んでるのか。
ほんと仲良いなお前ら。
というか、20年越しにようやくカイドウは光月家からラフテルの情報を引き出そうとしたのね。
つまり、錦えもん達は20年後に飛んだ後に、百獣海賊団に追いかけられる過程で、彼らが自分達から情報を聞きたがっている事を何らかの形で知ったということになる。
これまでの描写を見る限り、カイドウの目的はワンピースではなく、退屈な世界を壊す程の世界最高の戦争を起こす事だと考えられる。
となると、目的は古代兵器なんだろう。
この20年でポーネグリフに古代兵器の在処が記されている事と、光月家が古代文字を解読できることを知ったと考えられる。
【内通者】
マジかよ!!!
第971話『釜茹での刑』で、カン十郎が一緒に処刑されようとしていた事から、彼が内通者という線は消えたと確信していたのだが……それすらも望みの内だったなどという剛腕っぷりで突破してくるとは。
オロチ様が処刑の前にスパイの正体を明かしてマウントを取ったりしなかったのは、カン十郎の意向を尊重しての事だったのね。
第962話『大名と家臣』でも書いたけど、カン十郎の過去としてわざわざ「迫害」と書かれていたのは確かに気になったんだよねえ……。
やはり伏線だったのか。
まあねー。
— ハンセイ(岩代俊明 待望論) (@neoamakusa) February 11, 2020
カン十郎の「迫害されていた」という妙に具体的な割に内容が伏せられている設定(例えば単なる貧乏とかでも良かったはず)がちょっと気になってはいるんですよね。
内通者説にはずっと反対だったけど、ここで初めて「あれ……?」とはなった。
黒炭の末裔の1人だとすれば筋は通る……。
んんー……。
ただなあ。
カン十郎が内通者だとすると、色々と納得できないことが多いんだよね。
第955話『閻魔』感想や第959話『侍』感想で書いたように、そもそもの話、カン十郎が内通者なんだったら、隠れ家も報告されているはずだから、さっさとそこを襲撃すれば良いだけだったんじゃないの?
んんんん……ンマー、それに関しては、「これを機に隠れ光月派を炙り出し、一網打尽にする為に敢えて泳がしていた」という解釈は可能か。
とはいえ、他にも不自然な点はあって、
・兎丼の異変を報告しておきながら、光月家派4千人の大半が兎丼の囚人だということは知らせていない(そのせいで、オロチ様はお玉に操られた看守の言葉をあっさり信じてしまった)。
・河松から日和様の居場所までは聞かされていないのに、彼女が北にいるとオロチ様に報告がなされている。
これら二つはどう解釈すべきなんだろう……。
ンマー、でもあれか。
兎丼の件に関しては、所詮は矢文で報告しているに過ぎないから、お互いの情報量によって齟齬が生まれたと見る事はできるかな。
つまり、
兎丼がルフィの手によって陥落した事を知ったカン十郎が、その事実をオロチ様に報告。
↓
オロチ様が兎丼に問い合わせるも、お玉に操られた看守によって無事との報告が入る。
↓
お玉が看守を操っている事までは知らないカン十郎は、その大半が兎丼の囚人との情報を省略して、「四千人が集まった」との情報をオロチ様に報告。
↓
オロチ様はその四千人の出どころが兎丼の囚人達ではなく、各地に隠れ潜んでいた人間だと思い込む。
という感じか。
で、後者に関してだが、これはもう全くカン十郎には情報が届いていないはずだ。
おそらく、日和様の居場所については、傳ジローと日和様自身が意図的に流した偽情報で、カン十郎とは別のルートからのものだと思われる。
【回避】
さてもさても、壊滅したと思われた(いや、思って無かったけど)光月家の大軍は、きちんと残っていたようである。
キッドの船がやってきた方向(常影港から見て向かって左)に「バカみてェに船と侍が集まってた」という事は、軍勢は当初の計画通りに刃武港に集結している事になる。
おそらくは、何らかのルートでオロチ様による襲撃を事前に察知し、オロチ様達が鬼ヶ島へと出発した後の刃武港に裏をかいて船を終結させたのだろう。
そこまでオロチ様の意図が読めたのは、傳ジローに違いない。
彼からオロチ様の襲撃が事前に伝えられており、船を製造していた伊達港から、あらかじめ船と人員を刃武港方面へと移動させていたわけだ。
実際、第959話の感想で書いたように、伊達港襲撃の際に残っていた船の数は少ない。
百獣海賊団の部下達のほとんどはオロチ様の言葉を信じていないし、単に伊達港に遺されていた少数の船の破壊で満足したのだろう。