実父きたーー!! これはワクワクしてきたぞ。
第108話の感想はこちら。
【無堂先生】
第98話『終わり掛ける日常』でマルオと上杉父が噂していた(というか上杉父が一方的に話してただけだが)人物はやはり中野姉妹の実父であったか。
↑の感想で書いたように、この無堂という男は女癖の悪い浮気者だったと考えられる。
上杉父が「同窓会」という比喩を使っていたのもあって、初老と言えるようなおじさんだったのは全く想像してなかったなあ。
第104話で零奈さんがマルオや上杉父の教師だったことが明言されたことで、同僚教師というところまでは予想できていたのだが、それにしたって同年代を想定してたからね。
まさか、零奈さんの元担任だったとは。
二人が結婚したのはいつのことなんだろう。
上杉父が「同窓会」と言っているので、無堂もまた彼らの学校の教師だったことになるから、同僚として零奈さんと再会して、そこで恋人同士になったのか、あるいは零奈さんが学生時代に既に付き合うなり結婚するなりしていて、同じ学校に配属となったのか。
【呪い】
まー、無堂が胡散臭いだけで、別にそんな妙なことは言ってないんだよね。
実際に結果が伴っていないし(何なら読者だって思っていたことだし)。
とはいえ、五月本人が辛そうにしているならともかく、「学ぶことが楽しくなった」と言い、「そんな風に私も誰かの支えになりたい」と母親以外の理由で教職を目指す理由を述べているのに、それを丸っきり無視して「歪」だの「呪い」だのと決めつける姿勢は、教師としても父親としても失格である。
本人としては悪気はなく、良かれと思って諭してるつもりなのだろうが、彼が上杉父から警戒されている理由がよく解るな。
【クズ親】
零奈さんが生前に漏らしていた「私の人生……間違いばかりでした」という言葉(娘にそんなこと言うなよ、とちょっと思うが)。
無堂に「最後までそのことを後悔していたよ」と聞かされたことで五月はそれを思い浮かべたようだが、下田さんやマルオや上杉父の回想を見る限り、彼女が教職となったことを後悔していたとは到底考え難いよね。
十中八九、零奈さんが後悔していたのは無堂との結婚であり、彼に憧れていたことだろう。
まず、上記のように無堂は女癖の悪い不倫男だったと考えられる。
また、離婚後の母子の暮らしぶりを見る限り、まともに養育費を払っていた様子もない。
更に、零奈さんが亡くなった後も、我が子を元教え子のマルオに丸投げしている。
既に新しい家庭を持っていて、姉妹を引き取る余裕が無かったのかもしれないが、それにしても、である。
五月が顔を忘れるくらいの期間会っていなかったのに、いきなりマルオの頭越しに娘の進路にあれこれ口を出す時点で論外だろう。
五等分の花嫁という漫画は「悪役」をあまり出す作風ではないが、この無堂は純粋な作中非として扱われそうな予感がする。
まあ、最終的にはこの無堂の登場のお蔭で、五月も「お母さんは先生となったことを後悔なんてしていなかったんだ」と知り、夢への迷いを振り切ることになるんだろうけどね。
【その他】
・第99話に登場した時に「ん……? もしかしてこいつが実父か?」とはチラッと思ったのよね(後出し)。
・ただ、この時点でマルオ達の同級生を想定していたので、「こんなジジイなわけないな」とすぐ考えを捨ててしまった。
・フランクな口調といい、何となく『とらドラ!』の大河の父親を思い出す。
・下田さんも無堂に対して相当思うところがあるようで。
・一体何をやらかしたんだか。
・今回の五月編も一応2話で終わるんだろうけど、四葉編と同じく次の章に問題が持ち越されることになりそうだ。