ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

週刊少年ジャンプ24号(2019年)感想

 アカザさん、パワハラ社長に標的にされてる可哀想な人に見えて、その実一番社長に目を掛けられて可愛がられていた社員だったという。
 愛のパワハラパワハラパワハラ)。
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ONE PIECE 第942話『〝白舞大名〟霜月康イエ』感想【週刊少年ジャンプ24号】はこちら

週刊少年ジャンプ22・23号(2019年)感想はこちら

※以下、ネタバレ注意

【サムライ8】
第1話 1つめの鍵

 これはアカニ……。
 設定の羅列が過ぎてもう。1話からこんなに詰め込みます?

 まず最初は世界観の説明はそんな行わずに、ガツンと物語で見せてくれないと、いきなりペラペラペラペラ語られても全然興味持てないのよね……。

 これよく言われる新人の駄目なパターンじゃないの?


 武士の上級が侍ってのもピンと来ないんだけど、何かこの設定他のマンガでも見覚えがある気がする……何だっけな。


 今回の敵となった浪人の侍もまた不動明王に選ばれた人間のはずだから、それが単なるクズという構成も、今のところ主人公の師匠、更にその上の師匠すら崇める不動明王の格を落としてるだけだと思う。

 敵はまた不動明王の選んだ侍とは別という設定で良くない?



鬼滅の刃
第157話 舞い戻る魂

 久々のSっ気カナヲちゃん。


 童磨さんもこの手のキャラのご多分に漏れず、感情が皆無なわけではなくて、カナヲちゃんの煽りにしっかりと冷静さを失ってるあたり、これは最期の断末魔が俄然楽しみになってきた。


 彼がが比較的感情を露わにするのは怒り、あるいは自分が侮辱されることへの反発だという事が明らかになったので、最期はカナヲちゃん(としのぶさん)に完敗し、初めて感情を全開にしながら「畜生! 畜生おおお!!」と悔しがって惨めに死ぬと見た。


 いや、というか今週はもう童磨さんより狛治さんよ。
 お前、そうだったのか……鬼になっても女は殺さずを……。
 アカザがあれだけ童磨さんを嫌悪していたのも、女を好んで食っていたからなんだろうな。


 女を絶対に殺さないなんて鬼舞辻さんが一番嫌うような人間的な感傷だよね。
 それを許していたということは、鬼舞辻さんはアカザが自分の域にまで到達できると期待していたのだろう。

 アカザへのパワハラが上弦の中で特に酷かったのは、その期待があったからこそであると。


 第137話で鬼舞辻さんはお館様から「君が死ねば全ての鬼が滅ぶ」と指摘された際にも動揺を見せていて、実のところ仲間が欲しいという意識があるんじゃないかと思っていたのだが、やはりそうみたいだな。



ブラッククローバー
第204話 終焉の望み


>セクレ
 回想が短い。
 セクレは初期から意味深な存在として描いてきたキャラなんだから、普通の漫画なら長々と王子との馴れ初めやら、リヒトとの交流やらを描いてきそうなものなのに、いかにもこの漫画らしいというか。

 そして、他人の魔力を奪ったうえ、それを子孫にまで遺伝させるあのチート魔道具、一体どこから出てきたものかと思ったら、初代魔法帝の作品だったのか。


>王族
 さすがに王族たる者が周囲に内緒でエルフと婚礼を挙げるのはどうなんだとか言いたいところではあるが、それ以上に当時のクローバー王国の王侯貴族が圧倒的なゴミクズなので、何も言うべき言葉が見当たらないのであった。

>悪魔の計画
 んああー、なるほど!
 てっきり私はエルフ殲滅はあくまでもパトリ君を狙ったもので、初代魔法帝とリヒトが悪魔の野望を阻止したのは別の出来事だと思っていたのだが、計画失敗から土壇場でパトリ君に標的を変更したってことだったのか。

 転生魔法を使用したのは悪魔の咄嗟の判断だったのね。

 まあ、もしくはリヒトを乗っ取れなかった場合に備えて、あらかじめBプランとして転生魔法を用意していたのかもしれないが。


>新章
 「初代魔法帝と魔神の対決」という初期からの重要な設定が回収された今、もはや「ダイヤモンド王国……? あ、ああ。そんな奴らもいたね……」くらいに思われてそうだけど、ここは敢えて世界観を小さく戻して、「人間同士の国家間戦争」に徹して欲しいなあ。


 フツーに考えたら、ダイヤ王国を牛耳ってる博士が、悪魔の支配を受けて……みたいな話になるのだろうが、あえて! 敢えて彼には普通の人間であって欲しい。


 こう、人外・異世界の侵略のような甚大に世界観を広げた戦争が終結した後の、国家の利益を求める生々しい闘争に、ロマンを感じるのよね。



【アクタージュ】
第64話 宣戦布告

 凡人は今週の展開から百合を感じたと思われるが、私のような漫画読み玄人の意見は違う。

 ちょっと考えてみたら分かることだが、メインキャラのうち「心底からの夜凪の味方」となった役者はアキラ君だけなんだよね。

 つまり、これから描かれる最終章では、千世子や阿良也による敵視のプレッシャーに苦しむ夜凪を、アキラ君が側で支え続けていくという、アキよなの正統派ラブストーリーになっていくのは、もはや明白と言って良いだろう。



【呪術廻戦】
第58話 起首雷同-肆-

 伏黒が開き直れたきっかけがよく分からなかったので、せっかくの覚醒展開なんだけど……うん……。

 一級呪術師の七海さんが領域展開を修得できていないことを考えると、二級だった伏黒は一気に特級に昇進かな。

 まあ、まだ完璧な領域ではないようだから、総合的には未だ一級には劣るという形になるのかもしれないが、それにしてもインフレが激しい。

 上層部が塞いでいた力の波が押し寄せているだけのことはある(やはり上層部、正しかったのでは?)。


>「死ぬときは一人だよ?」

 よくよく考えたらこれ、酷い詭弁じゃない?
 当初は「呪術師は(水泳や短距離走のような)個人技」という例えを出しておいて、伏黒から「いや、連携も大事でしょ?」とツッコまれたら「まあね」と急に応えて飛躍した論理を持ち出すという。


 やっぱり五条先生、一流のペテン師だな……。
 生徒を思い遣っているように見せかけて、自身の「個人の強さ=正義」という思想を押し付けているだけという。

【呪術廻戦】五条悟ラスボス説


チェンソーマン】
第21話 キスのお味

 アキ君が「マキマさんと呑みたい」と言い出した時に嫉妬したりしてる様子が無かったので、姫野先輩もマキマさんのことを尊敬してはいるんだなと意外に感じていたんだけど、やっぱ内心ではクソ女だと思ってるのか。

 姫野さんはアキ君に振り向いて欲しいならもうちょっと慎みが無いとアカンと思いますよ。

 そういや、早川と同じく四課で班長を務めてるっぽいIQ134の伏さんより姫野の方が先輩なんだな。

 自己紹介を迫ったゴツい人は「姫野」と呼び捨てにしていたから、早川と同じく伏さんも年長者を率いる班長なんだろう。


 言われてみれば、この漫画は時代設定は明確化されてなかったような気も。
 てっきりソ連が存続した歴史という設定なのかと思ってたんだけど、ソ連崩壊前の時代ってことなんだろうか?

 考えてみればジャージの民間悪魔ハンターの人も公衆電話を使ってたな……。
 ホントに80年代の設定なのかも。



ゆらぎ荘の幽奈さん
第158話 天狐本家とゆらぎ荘

 酌人はんの人間体を久々に見たので「こんな顔だったっけ……?」となった。


 宵ノ坂が悪鬼という天狐家の言い分には納得しかない。
 東軍と西軍のどっちに付くかと言われたら東軍に付きますわ。


 ただ、西の妖怪は東に比べて気性が荒く、宵ノ坂じゃないとまとめきれないって話だったけど、宵ノ坂を倒したとしてその後はどうするつもりなんだろ。



【神緒ゆいは髪を結い】

 え、えええええ!?
 黒と白って知識共有してないの!? い、いや確かに記憶を共有できてないんだからそりゃそうか……。


 いやいやいや、じゃあ黒ゆいはずっとまともな教育も受けられないまま小5の状態で人格を封じられてたってこと?
 何それ、胸糞悪すぎでしょ……。


 この漫画に対する感情が無から嫌悪にクラスアップしました。



Dr.STONE
 か、可愛く……ない。目が、デカい。とてもデカい。

 頭の帽子(?)も最初ザビエルみたいな河童ハゲに見えてしまった。


 そんなこともあってあの見開きは
E.T.みたいな恐ろしい風貌をした怪異的な謎の人物の登場シーン」だと受け止めていたので、その後のプロポーズに脳が混乱を来してしまった。



【最後の西遊記

 何でその辺の知識を幹部だけで独占してるの?
 蒙を開いて妖怪化することに賛同する人間が続出するのを危惧してるから? いやいやいや……。


 仮に「系はあくまでも病といったものを一度妖怪化して仔に滅させることで人々を救おうとしていた」という情報を開示したとしても、「結局それが失敗して妖怪だらけになった」という周知の事実と重ね合わせれば良いだけじゃないの?

 「もしかしたら、自分は系より上手くやれる!」と思う人間が現れるかもという懸念?
 いや、それに比べれば、系をやたら憎む人間がコハルに手を出して最悪の結果を生むリスクの方が大きくないですかね。


 どうも、組織の在り方に説得力が無いんだよなあ。



【獄丁ヒグマ】

 打ち切られた実際の理由としては、しょうもない序盤の敵に尺を使いすぎだとか、相棒的な立ち位置のキャラの顔すら長々と引っ張ったうえに、大してキャラも立てなかった事とかにあるとは思うのだが、個人的にはやはり、地獄の設定のムチャクチャな鬼畜さがキツかった……。


 老人の寿命を奪ってた敵が生前どんな悪行をしてたのか全く描かれてないのもあるけど、やっぱり地獄の膨らませ方が辛すぎるよ。

 子供殺しの女の霊とか、ある程度同情の余地があると描写しておいて、「今後数千年かけてあらゆる責め苦を味わわされる」とか、誰が喜ぶねんその設定という感じ。


 次回作ではもう少し読後感というものに気を使った世界観で勝負して欲しいです。