ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

週間少年ジャンプ36・37号 感想の追記

 週間少年ジャンプ36・37号 感想で書き忘れていた『約束のネバーランド』、『銀魂』、『食戟のソーマ』の感想。
銀魂
第599話 調味料は控えめに

 うーん……。これはどうなんだろう。
 確かに、地球人の手で天導衆と虚を打ち取って見せれば解放軍の「大義」は消えるけども、「大義」で国際情勢が動くとは限らないことは明らかなわけで。

 例えば、「解放軍を組織する連合国以外にも大国が複数存在」し、「それらの国々が大義を重視する国内世論に大きく影響される政治形態」で、「更にそれらの諸国が連合国を強く牽制できる国力を持つ」、といった前提条件がなければ、坂本達の計画は望み薄だろう。

 しかし、実際には銀魂世界の国際情勢は長らく天導衆=アルタナ保全協会の一強状態が続き、そして現在は解放軍がアルタナを奪還して主導権を握っている状況にあるようだから、地球が正当性を主張してみたところで無意味ではなかろうか。
 地球側の言い分など無視して、圧倒的な連合国の力で捻じ伏せれば良いだけなのだから。

 ただ、地球を本格的に制圧するために「暴徒鎮圧」という口実を必要としていたということは、多少は連合国も自分たちの正当性を誇示しなければならない相手がいるということなのかなあ……?

 どうも、この辺の世界観が曖昧だから、「天導衆を解放軍より先に打ち取ればいい」という主張に説得力が感じられない。


 あと、天子の御座す世界なので、徳川喜々が「錦旗をはためかせた」とか「地球の勅使として」と言うのに違和感があるのだけれど、これは「(天子様から征夷大将軍として認められた私を連れていけば)解放軍は貴様らを地球の(天皇の)勅使として扱うだろう」という意味なのかな。

 まあ、別にこの世界では幕府は朝廷と対立しているわけではないので、喜々が率いる幕府が錦旗をはためかせるのは普通のことではあるのか。

約束のネバーランド
第2話 出口

 「現在が21世紀であるということや、テレビ・ラジオが普及しているという情報まで知っているのに今まで疑問に思わなかったのか?」という感想を結構見かけたけれど、例え知識として頭に入ってはいても、物心ついた頃から施設での生活が普通だったのなら、疑問に思わないのはそんなに不自然なことではないと思う。

 孤児という存在がどういうものかということも知っていただろうから、「自分たちは一般家庭のような暮らしはできないのだ」という意識もあったのだろうし。


 ただ、ママが受信機をわざと見せつけて宣戦布告をしたという件は、やり方がさりげなさ過ぎて発信機の存在に気づかれない可能性も高く、宣戦布告や牽制としては不確実過ぎではないだろうか。
 
脱走者がエマやノーマンのような賢い者ならこれだけで必ず気づくだろうし、もし脱走者が発信機の存在にも気が付かない愚か者であれば、逃げられることなどあり得ないから問題はない、という自信があったのかなあ。


 特に大きな粗も見当たらないし、まずまずの内容ではあるのだけれど、いかんせん地味すぎるだけにこのままだとやはり厳しい気はする。

食戟のソーマ
第178話 輝く街

 ここでサラっとえりな様と肉魅の和解イベントとは。
 まあ、これまで顔を突き合わせる度に気まずそうではあったけど、肉魅ちゃんが創真に負けた直後のえりな様の態度を除けば、お互いに悪感情を持っている様子は無かったから、きっかけ一つで関係修復できるというのは納得。

 そして、三次試験で早速十傑との勝負ですか。
 二次試験までの茶番が続くことを思えば遥かにマシな展開ではあるものの、ガチ対決と言いつつ確実にガチ対決ではないだろうしなあ。どうなることやら。

 というか、あと四回も十傑との「ガチ対決」を続けるの?