ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

週刊少年ジャンプ23号 感想

 合併号明けでワンピ休載だと……。映画が近いとはいえこれは辛い。

週刊少年ジャンプ21・22号 感想はこちら
続・週刊少年ジャンプ21・22号 感想はこちら

※以下、ネタバレ注意
ONE PIECE
第825話 世経の絵物語
 おお、週刊少年ジャンプ10号 感想「ビッグマムの傘下に入った海賊団は血縁関係を結ぶということは、カポネもシャーロット家の娘と結婚したんだろうか」という趣旨のことを書いたが、本当にそうだったとは。
 ローラそっくりの娘が出てきたことで、ローラの母親がビッグマムだというのも確定かな。
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 やはり、シャーロット家の女は「丸い目に、長い睫毛、厚い唇」というのが特徴のようだ。
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 そして一方のジェルマ66こと、ヴィンスモーク家の人間も登場。
 眉毛からしてもサンジの肉親なのは間違いないだろうが、比較的若く見えるから、父親ではなく兄の一人かな。
 
 CP9編でサンジは「女は蹴ったらいかんもんだと、たたき込まれて育った」と言っていて、ゼフはそういったタイプには見えないから、実の家族の誰か、あるいは教育係などに叩き込まれたのかもしれない。
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 だとすると、その人物を父親に殺されたことが、一族と縁を切った原因というのがありそうなパターンか(ただ、これだとローの過去とちょっと被るが)。

 ジェルマ66との戦いを描いた「海の戦士ソラ」も気になるなあ。ナミが言っていた「空想上の悪の軍隊」とはそういうことだったのか。
 海軍の宿敵のように描かれていたそうだけど、サンジの手配書を「生け捕りのみ」に変えさせたりしているから、現在ではヴィンスモーク家は世界政府と手を打って、癒着している可能性が高そうだ。


 海軍の英雄たちの実話を元に作られた物語ということだから、ソラのモデルとなった人物もいるんだろう。
 「英雄たち」ということは、特定の人物ではなく、複数の海兵がモデルなのかもしれない。
 「海の上を歩ける」で真っ先に思い浮かぶのは青雉で、頭にカモメを乗せている姿はセンゴクを彷彿とさせる。

 もっとも、ソラが従えていたという合体ロボは、フランキーがワポメタルを使って完成させるまでは実現していなかったようだから、創作だと思われる。
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 「海の戦士ソラ」を読んだベガパンクが合体ロボを夢見たのか、それともベガパンクの夢が作品に反映されたのか。
 ひょっとしたら、「海の戦士ソラ」の作者はベガパンクだということも考えられるかもしれない。


 嫌がるサンジとしつこくジェルマ66の話をしたがるヴィトは、いい感じに痛いオタクっぽくて好感が持てた。

 さらりとサンジがゴッティの名を呼ぶことで、ビッグマムの縄張りまでの間のサンジとファイアタンク海賊団のやり取りも想像できるし、さすがの一コマだったと思う。

HUNTER×HUNTER
第352話 厄介

 うーん……。
 10話しか掲載されない可能性が高いから、どうしても「なにこんなバトルに3話も使ってんだよ」という感想が先に来てしまう。
 
 まあ、今週も着々とヒソカ死亡フラグが積み重なっているので、ギリギリ興味は維持されているけど。

 「ボクの絶頂はそんな連中の膝が折れて、 『こんなハズでは……』という表情を見下ろす瞬間さ」
 ウボォーギンがそうだったように、この手の「相手を倒すときの快感」について語り出したキャラは大抵の場合やられてしまう(ちゃんみだのような例外もいるけど)。

 クロロに哀れまれている感すらあるし、このまま彼の作戦にハマって散ってくれそうだ。


 前回の時点で「番いの破壊者(サンアンドムーン)」が流星街の自爆に関係しているのではないかという予想は見かけていたが、本当だったなあ。
 もっとも、以前は「スイッチ式の爆弾を懐に入れて、相手と一緒にふっとぶ」と語られていたから、十中八九これは後付けの設定だろうけど。
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 とはいえ、こうやって昔のちょっとした話に絡めて来るのは好きなので、ここは「念能力について知らない地元警察が、スイッチ式の爆弾を使ったと結論付けた」という風に脳内補完しておこう。


 それと、これまでずっと「死後、念は強まる」という設定について、全ての念が当てはまるものだと思い込んでいたのだが、どうやら、術者が死んでも念が残るのはごく一部の例らしい。
 改めて調べてみたところ、「深い恨みや未練を持ったまま死ぬと、その念はおそろしく強く残る」という説明されていて、完全に思い違いをしていたようだ。

 となると、サンアンドムーンの持ち主であった流星街の長老も深い恨みや未練を持ったまま亡くなったことになるけど、やはりそれはクロロへの恨みや、あるいは奪われた自身の能力への未練かな。
 その結果、クロロの力が強化されたことになったわけだから、何とも皮肉なもの。


 これらの能力を使って100%勝てるという程の作戦は全く浮かばないんだけど、ちょっと思いついたのは、「転校生(コンバートハンズ)」を使って、「刻印を持った人間を、持っていない人間の姿と入れ替える」という方法。
 団長は、手の平の矢印までは入れ替えられないとは説明しているものの、「サンアンドムーンで付けた刻印も入れ替えられない」という情報は無いから、可能性はある。

 つまり、

①サンアンドムーンを使って適当な観客に威力が最大となるよう両方の刻印を付ける。
②コンバートハンズのページに栞を挟み、その観客と自身の姿を入れ替える。
③栞を挟んだまま「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」のページを開き、クロロの姿となった刻印付きの観客(ただし、外見は『刻印の無いクロロ』)を操る。

 その後、クロロを殺すためにヒソカが接近してきた瞬間、観客を操作し、刻印同士を触れさせれば、威力が最大であるため、ヒソカにも大ダメージを与えられると思われる。


 ただ、いかに外見がクロロであっても、操作された動きや、オーラなどで気づかれそうだから、これはあまり現実的ではない。

 そこで、もう一つ考えてみたのが、「コンバートハンズで一度入れ替わり、さらにその姿をまた別の人間と入れ替えることは可能なのか?」ということ。
 クロロの説明では、これも不可能だとは言われていないから、可能だという仮定をして、上記の作戦を改善すると、

①サンアンドムーンを使って適当な観客に威力が最大となるように両方の刻印を付ける。
②コンバートハンズのページに栞を挟み、別の観客とクロロの姿を入れ替える(あるいは、左手のみを使いクロロだけが変身する)。
③コンバートハンズを再度使用し、①で刻印を付けた観客と、別人の姿になっているクロロを入れ替える(あるいは右手のみを使い、相手だけ変身させる)。

 こうすれば、サンアンドムーンで刻印を付けた観客を、「刻印の無い別の観客」の姿に変えることができる
 その状態でブラックボイスで操り、襲撃させれば、ヒソカ「刻印が無いから爆発はしない」と誤認し、距離を取ることなく、これを撃退しようとするだろう。

 その瞬間、刻印同士を触れさせ爆発させれば、ヒソカを倒すことができるのではないか。

 審判を爆破したときは、返り血を浴びることすらなく「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で離脱されたが、「傍の人間も粉々に吹き飛ばす」爆発の衝撃は、小規模な爆発で審判の腹が割けて溢れ出た血液よりも到達速度は上だろうから、さすがに避けきれないはず。


 一つ分からなかったのが、「説明だと人間と人形を併用しては動かせない」というヒソカのこの台詞。
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 たしかに、人間の証明(オーダースタンプ)」神の左手悪魔の右手ギャラリーフェイク)」で作った人形を操作することと、ブラックボイスで人間を操作することは併用できないが、この台詞が出たときヒソカは、ギャラリーフェイクがあることも、オーダースタンプが死体を操れないこともまだ知らないのだから、ここで言う「併用」とは、そのことを意味してはいないはずだ。

 この時点でヒソカがオーダースタンプの使用法として想定できるのは、「死体を操る」か、「クロロがあらかじめ人形を用意している」くらいしかない。
 しかし、「オーダースタンプで、死体や本物の人形を操作すること」と、「ブラックボイスで人形を操作すること」は、栞を使えば「併用」が可能だから、ヒソカのこの台詞が全く意味不明となる。

 ハンタでは珍しいことではあるけど、これは冨樫先生のミスなのかな。
 前後の文脈(ヒソカが「オーダースタンプで死体は操れないこと」や、「クロロがギャラリーフェイクを持っていること」を知っているかどうか)をごっちゃにしてしまったのかもしれない。

僕のヒーローアカデミア
第89話 全ては1人の為に
 安全が保障されぬ限り表には姿を現さないはずのオール・フォー・ワンが出てきたということは、自分よりも死柄木を優先しているということなのかな。
 死柄木を育てているのは、ミスト・バーンのようにいずれ肉体を乗っ取るためという可能性も考えていたけど、それが目的ならば、悪の指導者足り得るように精神的に成長させたり、死柄木の性に合う個性だけを集める必要はないよなあ。
 オール・フォー・ワン自身はもはや限界で、本気で後継者を作ろうとしているのだろうか。

【斉木楠雄のΨ難】
第194話 サイキックΨドキックス
 おおお、アニメ化だったか! いやあ、これは嬉しい。
 期待はしていたものの、実写化の続報というオチも覚悟していたからなあ。

 しかし、おはスタと深夜で同時放送というのはどういうことだろう。
 おはスタでの放送はおそらく5分アニメだろうから、5分(実際は2、3分?)×5日分を、週に一度30分アニメの形にして流すってこと?

 その場合、おはスタでの放送を「次回に続く」という形でブツ切りにして、一週間で原作1話分を流すのか、それとも無理やり原作1話分を5分にまとめるのか気になるな……。
 いくらギャグ漫画とはいえ、このページ数と内容を5分に短縮しようとしたら酷い出来になるのは火を見るより明らかだから、是が非でも前者の方式でやってほしい。


 本編は、この記念すべき回で比較的最近になって登場した二人を選んだのは意外だった(おそらく、意図的なんだろうけど)。
 照橋さんが出てくるのを期待していたから少しがっかりしたものの、声優が発表される次週に合わせたのだと前向きに捉えよう。

 それにしても、このところヒロインとしての存在感を、やや相卜命に食われている感はあるなあ。
 まあ、命も好きだからそれはそれで良いんだけど、やっぱり照橋さんのヒロインっぷりが見たいかな。
 この二人の絡みはまだ少ないし、恋の鞘当てが描かれる日が待ち遠しい。

ブラッククローバー
第60話 大司祭の戯れ

 正直、マグナやラックに強い印象があまり無かったので、中級魔法騎士以上の相手にここまでやれるのは意外だった。
 まあ、彼らの相手だったヒース様や奈落のロータスが上級魔法騎士以上の強さを持っていたということなんだろう。

 その後、描かれた他の団員に比べ、あまり良いところがなかった二人の名誉挽回のためにも丁度いい幕間回ではあるのかな。
 もっとも、まだ神官魔導士たちはやられたわけではなさそうだけど。
 
左門くんはサモナー
第31話 左門くんは命乞いの時の顔が見苦しい
 毎度、似たような感想で恐縮だが、やはり左門くんが酷い目に遭う話は面白い。
 ずっとこのパターンだけでやってほしいけど、それだとたしかにネタ切れは早くなるからなあ。

 左門くんを出さずとも話を回せるくらいの良いキャラをたくさん育てられればそれが一番ではある。

ワールドトリガー
 記者会見の回もだけど、この作品のマスゴミはいくらなんでもクズ過ぎていまいち。
 普段があまりそういった作風じゃないから、妙なクズモブを出してキャラを持ち上げる展開が悪目立ちしちゃうってのもあるんだよなあ。
 クローバー王国や遠月学園のクズモブが霞む程だ。

 ボーダーが色々とアレな組織なのは確かだけど、批判すべきは、少年兵を使っていることや、民間組織が国軍すら圧倒する武力を有していること等であって、子供に意地の悪い質問をしたところで逆にマスコミが叩かれるだけだろう。

 この記者の質問に疑問を抱かず、上手く躱せていなければ「家族を守る」と答えた嵐山に世間の批判が向くとしたら、ワートリ世界の住人の民度は相当低いことになる。
 いつもはかなり気を使って「悪人」を作らないようにしているだけに、こういうことをやっちゃうとバランスが一気に崩れてしまうなあ。

 少年兵の使用や民間の組織が強大な武力を持っているという点では、ボーダー側にあまり理がないから、まともな批判をするマスコミを出しちゃうと、それはそれで話がまとまらなくなるし、強いて出せとは言わないが、れならそれで異常に低劣な記者を出すのも止めて欲しかった。
 嵐山の広告塔としての適性と、あたふたする柿崎を描きたいだけなら例えば、「ボーダーの登場が遅かったせいで第一次侵攻で家族が犠牲になった」とマスコミの前で筋違いの恨みをぶつけてくる遺族を、嵐山が上手く宥めるだとか、他にもやりようがあったと思う。


 これまで消極的な戦術に拘っていた柿崎が、方針を転換した理由もちょっと弱いなあ。
 柿崎隊のドラマを描くのであれば、もっと彼が奮起する展開を入れてくれないと、感情移入できない。

 これからA級で張り合おうというユーマが、地の利のある状況で相打ちというのはさすがにガックリくるから、ちゃんとガードしていると思いたいところ。