さすがヒソカさん! 自分、ヒソカさんならやってくれると最初から信じてました!
週刊少年ジャンプ27号 感想はこちら
今週はHUNTER×HUNTERと僕のヒーローアカデミア感想のみ。
※以下、ネタバレ注意
【HUNTER×HUNTER】
いやあ、素晴らしい!
クロロ対ヒソカの戦いがいまいちだったことなど、今回で全て吹っ飛んだとさえ言っていい。
「暗黒大陸について全く進んでいないのに誰か買うか」と思っていた33巻も即座に買いに走ってしまった。
ここまでの感想で散々書いてきたように、私はヒソカの死を切望していた。
しかし、それはクロロがここで死ぬことはないだろうという予想から、「ヒソカもクロロもどちらも死なない」という最悪の展開だけは止めてほしいという願いゆえであった。
だが、こうなると話は別だ。幻影旅団を殺してくれるのであれば、ヒソカはなんぼ生き延びてもらっても構わない。
正直、クモはキメラアント編で美味しい活躍を描かれていた時点でもはや完結まで死ぬことはないんだろうと諦めていたから、この展開には驚喜している。
まあ、連中がクルタ族にやった極悪非道な蛮行を考えれば、こんな楽な死に方ではヌルいくらいなのだが、死なないよりは万倍良い。
ヒソカには本当に感謝に堪えない。
いや、もはやヒソカと呼び捨てにすることすら憚られるので、これからはヒソカさんと呼ばせてもらおう。
クラピカも毒気が抜けたようにクモを追うことを止め、ハンター協会にもクモを逮捕しようという気概を持った者がおらず、あんな腐れ外道共が平気で野放しになっている世界観にもやもやしていたから、今週の展開には心が洗われるようだった。
零巻のQ&Aでクラピカや旅団の今後を問われた冨樫先生が「全員死にます」と答えていたのを見たときは、
「ケッ、まーた天邪鬼な返ししやがって。どうせ寿命が来たらいずれ死にますってことだろ」くらいに思っていたんだけど、まさか本当に実行してくれるとはなあ。
これが全て実現しちゃうとクラピカも死んじゃうことになるから、それは残念ではあるけど、でもまあ、旅団の全滅と引き換えならば彼も本望だろう。
ただ、シャルナークとコルトピだけでお茶を濁すんじゃないかってところはまだ不安かな。冨樫先生にはぜひ日和らずに旅団全員を殺してほしい。(人気が高く、冨樫先生も気に入ってそうな)シズクやフェイタンまでちゃんと死んだら、これはもう本物である。
それにしても、ヒソカさんは「強い者と戦いたい」バトルマニアではなく、「強い者を殺したい」だけの殺人狂だということが一段と明確になったなあ。
お互い準備万端のタイマンでは勝てないから(クロロに逃げ回らせないことが狙いだろうとはいえ)『発』を失った状態の2人を不意打ちとか、本格的に小物である。
だがしかし、それが良い。皮肉でも何でもなく、その小物っぽさを含めてヒソカさんのことが好きになってきた。
とはいえ、今のところは雑魚専ハンターと揶揄されても仕方がないことをやっているだけだから、是が非でもヒソカさんには幻影旅団を皆殺しにして、バカにしている連中を見返してやってほしい。
元々、ヒソカさんクモは「幻影旅団が苦戦した兵隊長や師団長クラスのキメラアントを圧倒できる程のモラウより更に上の十二支んよりも強い」くらいの力の差があったうえに、更に死により強まった念を使えるようになったから、もはや団長以外の一般旅団員では相手にならないだろう。
今回描かれた「死によって強まった効果」は、「『伸縮自在の愛(バンジーガム)』で細かな動作が可能になったこと」や、「あらかじめ命令を与え、それを自動でバンジーガムに行わせられるようになったこと」などだが、ネフェルピトーや流星街の長老などは、ヒソカのように生前具体的な指示を自身の念に下したわけではないだろうから、まだ彼自身も知らない「死後、強まった念」の効果があるかもしれない。
『ちょっと気になった点』
・結局、先週クロロが観客を投げるときにも本を右手に持っていた理由は特になかったのか……。ただのミス?
・強い恨みや未練を持った人間の念が強まると言う話だったのに、対して未練も無さそうなヒソカさんの念が強まったから、かなりハードルが低くなってしまったような。
・ヒソカさんの蘇生が始まるタイミングが都合よすぎない?
・おそらく10分以上は心肺停止していただろうに、後遺症は残らないんだろうか。
・なぜ、クロロは2人に能力を返さずに他の場所へ?
・これはヒソカさん対クロロの試合のときも抱いた疑問なんだけど、例え円を使っていなくても、相手が念を使用して強いオーラを発すれば察知できるだろうに、なぜシャルナークはヒソカが姿を現すまで無反応だったの?
ま、しかし、今回の話からすれば、上記の疑問など些細なことである。
【僕のヒーローアカデミア】
なるほど。やはり、オール・フォー・ワンは弟子から離れることが弟子を強くする方法だと考えていたわけか。
そして、そんな生き方(死に方)を美しいと思っているんだな。
しかし、おそらく内通者である(と私が勝手に思ってる)葉隠ちゃんは目が覚めたら混乱するだろうな。眠っている間に自分のボスが捕まったわけだし。
もっとも、オール・フォー・ワンは自分がいずれ捕まるか死ぬかすることを既定路線としていたようだから、彼が捕まった際の行動もあらかじめ決めてあるのかな。
オールマイトが死んだりオール・フォー・ワンが野放しになっていたら、もはや日常の学園生活なんて描けないから、これはベストな締め括りだったのかもしれない。
あと、これは前から気になっていたことなんだけど、オール・フォー・ワンの個性を制限しているんだろう。
しかも、赤外線探知の個性が使えているということは、海楼石のようなもので全ての個性を封じているわけではないようだし、この辺は全く謎である。早めに設定を明かしてほしい。