ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

ONE PIECE 第942話『〝白舞大名〟霜月康イエ』感想【週刊少年ジャンプ24号】

 「考察が外れることについて、ですか?」
 「そうですね……自分には全く縁が無いので、人生において一度は体験してみたい事柄の一つではあります」
 「怖いもの見たさ、みたいなものではありますけど(笑)」
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えびす町の住人、SMILE実験の被害者説【ONE PIECE考察】はこちら

ONE PIECE 第941話『えびす町の人気者』感想【週刊少年ジャンプ22・23号】はこちら

※以下、ネタバレ注意
【SMILEの副作用】
 当ブログを読んで下さっている方には周知の事実ではあっただろうが、ここに来てようやくえびす町の住人らの笑顔が、SMILEの副作用によるものだと明言された。

 まあ、これはもう、ゾウの時点で百獣海賊団の面々が「本来笑えないような場面でも常に笑顔」だったことに気付いていれば、当然連想できるような話であり、予想が当たっていたからといって、さして自慢するようなことでもない。

 私にとって今の状態は昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらない平穏なものだ。

 えびす町の住人、SMILE実験の被害者説で書いたように、彼らはまだ能力の発現する確率が非常に低かった初期の頃のSMILEを食べさせられたのだろう。
 おこぼれ町の住人が常に飢えに苦しんでいることに付け込み、SMILEを町にバラまいたわけだ。
 得体の知れない形の果実だとしても、彼らにそれを食べないという選択肢は無かった。

SMILEの効果と副作用、及び百獣海賊団の組織についてまとめてみた。


【丑三つ小僧】
 おおっと、まさかの嘘であったか。
 完全に康イエ様が正体なんだと思い込んでたや。

 ううん、となると一体誰が丑三つ小僧なんだろう。
 当初は小紫(=日和様)こそがそうだと睨んでいたのだが、小紫がオロチの城にいた時に丑三つ小僧が出現していたらしいからなあ。

 まあ、それに関しては「おそばマスク」が丑三つ小僧だと誤認された可能性もあるとは思っているけど、だとしても、どうも鎌ゾウとのやり取りを見るに、日和様はそんなに身体能力が高そうには見えないんだよね。

 あと既出キャラであり得そうなのは狂死郎とか……? 
 未だ登場していない全くの新キャラという線も考えられるけど、丑三つ小僧の捕縛に対する日和様の狼狽え様からして、いずれにせよ彼女と(そしておそらく康イエ様や狂死郎とも)繋がりのある人物なのだろう。

【新たな集合場所】
 んー、力技。

 とはいえ、捕まった囚人達を解放するにはこれしかないか。
 オロチ様が部下達から内心では臆病者と嘲笑されている状況を利用した上手い手ではある。

 「赤鞘九人男の復活などオロチ様の妄想に過ぎない」とあちこちで吹聴して回り、オロチ一派の油断を誘った狂死郎の手柄とも言えそうだ。

 ただ、結局、暗号について密告した人物の正体は暴かれていないんだよね。
 まあでも、この状況を見る限りでは、光月家残党の誰かが計画を密告したのではなく、判じ絵を見つけたオロチ様かその側近が暗号を正確に読み取ったのかもしれない。
 
 それならば、オロチ側にも明確な根拠があるわけでもないので、体面を非常に気にするオロチ様が、これ以上世間から臆病者と思われたくないが為に、囚人たちを釈放する可能性は高い。

【開国】
 やはり江戸時代と同様に、鎖国と言いながら意外と貿易は盛んだったようで。

 おでん公の開国路線には未だにピンと来ないけど、カイドウ1人に敵わずに国が滅びたとなると、例えオロチ達を倒したとしても、世界政府が本気を出せばまたワノ国が侵略される恐れはあるから、今のうちに交渉して加盟国になるか、あるいは、新世界の独立国と同盟を結んで対抗する等の措置は必要かもしれない。

【光月の汚名】
 オロチ様は汚い手を使っておでん公を貶め、処刑にまで持ち込んだ。
 錦えもんによると、現在の花の都ではおでん公のみならず「光月」の名全体が蔑まれているようだが、その蔑まれる光月家の側についた康イエ様をこれだけ花の都の住人達が慕っているとなると、どうも光月家の名が蔑まれているというのも表向きのことだけで、本当は誰も信じてなさそうな気はするな。


 20年前の事情を全く知らない子供達はともかく、ドレスローザとは違って大人たちの大半が本心では光月家を憎んでなどいないとなると、光月一派が立ち上がれば花の都の住民も含めた全国民がオロチ様に反旗を翻すかもしれない。