ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

『WHITE ALBUM2』感想②

 もうさ、「お前達が俺の翼だ」で良くない? ダメ? 駄目だよね……。はあ……。

 closing chapterの雪菜エンド後、codaの1月18日。
 雪菜のライブに行くかどうかの選択肢が出たところまで。

『WHITE ALBUM2』感想①はこちら

※以下、ネタバレ注意
 ここでかずは投入かよ……。

 攻略サイトを見ながらやっているので、第二章の雪菜さんエンドからすぐに最終章に突入することは知っていたんだけれど、てっきり雪菜さんとの仲を修復しきれていない時にかずはが来日し、その状態でどちらを選ぶかという話になるものだと思ってたんだよね。

 それがまさかここまで傷を乗り越えた段階で襲来とは。
 やってくれるわ。

 3年かけてようやく癒した浮気の傷を、またしても浮気で抉り開けると? 鬼か(いや、依緒の言うように、「浮気」じゃないからこそ問題なんだけれど)。

 でもなあ……でもなあ。いや、やっぱりかずはは魅力的だよ。
 二章でほぼ出番が無かったから、前回の感想で書いたように、「冬馬かずさ……? ああ、そんな女もいたっけ」というのが大袈裟でないくらいに印象が薄れていたと思い込んでいたんだけれど、そんなものはまやかしでした。

 もうね、登場した瞬間に全てが戦列に蘇ったというか。
 この辺りはゲーム開始以来、初めて春希と完全にリンクしていた。

 今後ばかりは責められないわあ。そりゃ惹かれるわー。あーあ。あーあ……。

 あれだけ二章で雪菜さんの魅力が掘り下げられて、好感度が爆上がりしたというのに、一瞬でそれを上回っていった。
 いやさあ、異国の地で春希の姿を見つけて、靴が脱げ、凍傷になりかけてでも全力で追いかけてきた姿なんか見せられるとさあ……。

 あの件について春希は全くかずさを問い詰めないけど、かずさが自分のことを必死に追ってきたことに気が付いていないのか、それとも気づかないフリをしているのか。


 雪菜さんがだいぶ回復してるのも大きいんだよね。
 もし彼女が大学時代の頃の様に無間地獄にいるかのように病んでいるままだったらまた印象も違ったんだろうけど、高校時代の雪菜に戻りつつあるから、今度もまた第一章の時と同じく、かずさの方が可哀想に見えてきちゃうんだよなあ。

 だってさあ、雪菜さんは色んな人との交流を温めてるけど、かずさは5年経った今でも周りに全然人がいないんだよ……。

 ただ、もちろん二章を経ている上に、雪菜さんも暗い影を完全に振り払えたわけではないから、一章より雪菜さんの方にも感情移入するようになっているんだけど。
 
 憎い。憎いなあ。くそう。

 これもう状況的にかずさを選ぶなんて許されないよね……。
 3年もの間、雪菜さんを苦しめ続け、大学生活という貴重な青春時代を無為に浪費させておいて、それをようやく、やっとのことで乗り越えたのに、またしてもかずさに行ってしまう?

 いやあ……いやあ……。考えたくないわあ。

 もう今度こそ依緒はおろか武也にすら絶縁されるだろうなあ。
 そうなったら小木曽家の人達も悲しませることになるし。
 特に3年間、雪菜が苦しんでいたことに気が付いていた御母堂の反応を想うと……。

 年齢の問題もある。
 いくらでもやり直しができる18歳の時とは違い、結婚も考えねばならない23歳というこの年で裏切るというのは。

 いや無論、雪菜さんの器量なら引く手あまたなんだろうけど、こんな手酷いなんてもんじゃない裏切りをされたら本人が立ち直るのに相当時間がかかるだろうし。

 まさに失楽園
 かずさを選ぶと言う事は、周囲の人々全てを裏切って、傷つけて、不幸にして、それどころか当の春希とかずさすら幸せになれるとも限らない。

 今度こそ本当に最悪の選択。身の破滅。
 ああ、でも。それでも、かずさを選ばずにはいられない。

 攻略サイトによると雪菜エンドは最後の最後に見た方が良いらしいから、それに従ってノーマル→かずさ→雪菜とクリアしていくつもりなんだけど、例えその勧めが無かったとしても、私はかずさルートから先にプレイしていただろう。

 我慢ができない。一刻も早く2人の結末を見たい。

 春希とかずさの掛け合いは、雪菜さんとのものよりとても自然で、まさにお似合い、そしてお互いお互いを必要としているようにしか思えない。
 それだけに、この2人が許されざる関係になっているのが、どうしても無念に思えてならない。

 本来であれば、これ以上無いくらい綺麗に噛み合った恋人に、夫婦になれただろうに。
 雪菜さんさえ、雪菜さんさえ入り込んで来なければ……。

 なんて、今更ながら益体も無いことを考えてしまう。
 きっと3人共、何度も何度も脳裏を過ぎったことなんだろうけど。

 でももう、そんな段階じゃないんだよね。
 春希は雪菜さんをはっきり選んでしまったのだから。

 5年前、はっきりと雪菜さんに別れを告げて、かずさを追いかけていれば……。
 いや、せめて雪菜さんとの関係が拗れたままだった、2年前だったら、まだ……まだ……。

 あの時、冬馬曜子のコンサートに行っていれば……あれこそが、春希がかずさを選ぶことを、周囲から非難され、嘆かれ、罵倒され、泣かれても、もしかしたら受け入れて貰えるかもしれなかった最後のチャンスだったんだよね。

 何ともまあ恐ろしい。
 絶対に許されない所まで来てから再会させるなんて……。恐ろしい……恐ろしい……。

【closing chapterの感想】
・春希から避けられてることに安心してたのか……。
・避けられてればこれ以上は傷つけられないから。病んでるなあ、やっぱり。

・柳原朋……雪菜の歌に涙していたことで全てを許せたと言いたいところだけど、いやあ、やっぱいくら脅す為とはいえ、DQN相手に雪菜さんを委ねたのは無いわあ。
・あまりに危険過ぎるでしょうよ。今回はDQNがまだしも良識があった(?)から無事だったけど、もし某ジャンプ漫画のパコさんみたいな連中だったら、どうしようも無かったやん。

・朋のことは置いとくとして、それ以上にムカついたのが、その後の雪菜さんとの電話口での春希の態度。
・>「ただ、今の俺は、激情に身を任せることはできない」「まだ、雪菜に対してそんな権利はない」
・死ね(直球)。
・お前……お前さ……。彼女が性犯罪に遭ったことを匂わせてるのよ? え? 何なのその態度? え?
どう考えてもそんなこと言ってる場合じゃないだろうよ!
・あまりの煮え切れなさに、血管がブチ切れそうになりましたね、ええ。

・>「でも今は、彼女の傍らにあるグラスと酒瓶に感謝した」「それに手を伸ばさせた『嫌なこと』に感謝した」
・こいつ……こいつ……。