シャボンディ諸島でベッジが登場したときは、誰がこんなキャラになると想像しただろう。
週刊少年ジャンプ31号(2017年)感想
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※以下、ネタバレ注意
>カポネ・“ギャング”・ベッジ 週刊少年ジャンプ31号(2017年)感想
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やはりというか、部下想いの海賊だったか。
白ひげが傘下の海賊達を売ったという情報を全く信じようとせず、彼の生き様を尊敬しているようだったから、あるいは「ファーザー」という呼び名も、白ひげにあやかったものなのかもしれない。
そういう男だからこそ、部下達はどんなに狂気染みた危険な作戦にも黙って従っているんだな。
【カポネ・“ギャング”・ベッジ、ルフィを超える気違い説】
……もっとも、シャボンディ諸島で騒ぎを起こすことを諫めた部下をフォークで刺しているから、度量はあまり大きくなさそうではあるが。
>ジェルマ66
ひとまずジャッジとサンジの親子の間の確執はこれでケリがついたと見て良さそうかな。
ジャッジはかなりのクズだから、甘すぎると感じた読者も多そうだけど、彼もまた「ジェルマ帝国復活」を幼い頃から叩き込まれ、それだけを目的に生きてきた事情や、死を前にしたときの惨めな姿が描かれたので、私としては納得できる結末だった。
ただ、ヴィンスモーク兄弟に関しては、まだサンジとの会話すら無いことを考えるとこのまま終わるとはちょっと考えにくい。
コゼットへの度を超えた暴力行為など、イチジ・ニジ・ヨンジは父であるジャッジよりも悪辣な面を強調されているので、何か要らんことをしてルフィやサンジにぶっ飛ばされる要員になることも十分あり得そうだ。
それにしても、ニジが攻撃を受けたレイジュを気に掛けたのは意外だったなあ。
家族を思い遣る感情など持ち合わせていないはずだから、これは単に戦力の一人が欠けることを懸念しての行為なのだろうか。
あと、シーザーがジャッジと知り合いだったこともちょっと予想外。
ジャッジがベガパンクと共に海外の無法な研究チームにいたことが語られた840話の感想でも書いたように、シーザーはサンジの結婚について聞かされたとき「ヴィンスモーク」の姓に全く無反応だったから、てっきり彼はジャッジとは関係がないのだと思っていた。
あのときは単に、サンジがヴィンスモーク家の一員ということよりも、シャーロット家の娘と結婚することへの驚きの方が勝ったというだけかな(意図的にヴィンスモークという名が出た時のリアクションを省かれていたというのもあるだろうけど)。
>脱出後
さてさて、ブルックは「ワノ国へ向かいましょう」などと言っているが、お茶会に出席しなかっただけで身内の首を切って寄越すビッグマムが、お茶会そのものを台無しにした麦わらの一味の大切な人達をそのままにしておくとは思えない。
この辺り、東の海との関係が薄く、自身の大切な人(鯨)が狙われる危険は低いブルックだから、ついつい甘く考えてしまうのだろうけれど、ゾロ達と合流してからイーストブルーに向かうのでは、何もかも手遅れになってしまうだろう。
ジャッジにはイーストブルーに近づかないことを約束させたとはいえ、そもそもバラティエという人質を用意したのはビッグマムなのである。
この問題が解決されない限り、ワノ国編に突入するわけにはいかない。
となると解決策としては、大きく分けて次の3つが考えられる。
①ビッグマム海賊団を報復すらできない程、徹底的に壊滅させる。
②プリンのメモメモの実の能力で、ビッグマムを含む出席者全員の記憶を、麦わらに都合よく書き換える。
③ビッグマムと和解する。
だが、はっきり言って現在の戦力差を考えれば、①と②はあまりにも現実味がない。
かねてから主張しているように、一番濃厚なのは、やはり③の「手打ち」であろう。
リンリンとマザー・カルメルの回想が、このまま本編に活かされぬまま終わるはずもない。
どちらに転ぶにせよ、彼女の過去こそが事態打開の突破口になる可能性は高いと考えられる。