やはり、「最初の20人」には光月家の前のワノ国の将軍が名を連ねていたわけか。
ナス寿郎聖やピーター聖は他の氏族との混血のようではあるが。
※以下、ネタバレ注意
ONE PIECE 第1085話『ネフェルタリ・コブラ死す』感想
『天竜人の氏族の一つはワノ国の出自』説と五老星セーラームーン問題について
- 【天竜人となった将軍家】
- 【世界政府のワノ国文化】
- 【変な名前】
- 【神の騎士団】
- 【フィガーランド家】
- 【マザーフレイムとウラヌスの動力源】
- 【ルルシア王国が狙われた理由】
- 【本当にベガパンクを消す気ある?】
- 【イム様の性別は?】
- 【天竜人の氏族と連合国の構成国】
- 【8ヶ国革命】
- 【革命軍に吹く隙間風……?】
- 【その他】
【天竜人となった将軍家】
要するに、ワノ国は800年前まで「巨大な王国」と戦う連合国の一員だったわけだ。
そして当代のワノ国の将軍家は天竜人としてマリージョアに移住し、他の一族に将軍の座を譲った。
ところがジョイボーイの仲間だった光月家が謀反を起こし、ワノ国は乗っ取られ鎖国された、と。
光月一族が将軍の座を譲られたのか、それとも本来将軍となるはずだったのは別の一族だったのに、光月一族がその地位を簒奪したのか。
例えば、黒炭家がもしその「本来の後継者」だったりしたら、オロチの祖父が将軍の座にあれほど執着してたこととも色々と繋がりそう。
奪われた地位を取り戻そうとしてた?
【世界政府のワノ国文化】
天竜人の中にワノ国系の人間がいることが明かされたことで、国交が無いはずの世界政府に何故かワノ国の文化が溢れていたことにも説明がつく。
ワノ国出身の天竜人が祖国の文化を熱心に広めたことで、ここまで浸透しているのだろう。
特に海軍本部に愛好者が多いようだが、侍の戦闘術と軍部が結びついた結果かもしれない。
【変な名前】
「ナス寿郎」「ピーター」がどう木星金星に関係するのか全くわからねえ。
と思ってたら、
Vナスでヴィーナス
— ☣︎𝔇⌘ ℒ𝒴𝒪 ✩𝐽𝑜𝑙𝑖𝑜𝑛 (@D_Lyo) June 11, 2023
十ピーターでジュピター
じゃないですか?
全く気付かなかったので笑ってしまった。
まさかセーラームーン問題をそんな荒業で解決してくるとは。
こうやって駄洒落を使っているということは、五老星の名前が惑星縛りなのは漫画的なものだけで、作中世界では単なる偶然であり、特に意味はなさそう。
しかし、ピーター聖の「十」もワノ国系天竜人が由来なんだろうけど、何でそんな使われ方を……。
ワノ国出身の天竜人が他の国出身の天竜人と婚姻関係を結んでいく中で、ワノ国由来の漢字がミドルネームとしても使用されるようになったということなのだろうか。
天竜人ならではの独特な文化だ。
【神の騎士団】
神の騎士団はむしろ天竜人を裁く組織だったのか。
ただ、ミョスガルド聖が処刑された理由は、チャルロス聖殺人未遂犯を逃がしたことではなく、「魚人族を庇ったこと」のようで。
公正に裁きを下すわけではなく、ガーリング聖の個人的な魚人への憎悪を晴らす大義名分ができたから処刑したような印象だ。
「神の騎士団が介入してきて話がややこしくなった」というサカズキ元帥の台詞も考慮すると、神の騎士団は罪を犯した天竜人を裁く為の司法機関ではないのだろう。
本来の役目は別にあり、普段は別に天竜人が何をしようが動かないが、今回に関してはミョスガルド聖を処刑する為に介入してきた、と。
【フィガーランド家】
ほぼほぼもう確定してたようなもんとはいえ、これでシャンクスが天竜人なのが公式に確定。
ガーリング聖の息子(あるいは孫)として赤ん坊のシャンクスもゴッド・バレーに連れて来られていて(あるいはその地で産まれて)、それが財宝か何かと一緒にロジャーの船に紛れ込んでしまったのだろう。
ゴッド・バレーには天竜人の「奴隷」もいたらしいが、シャンクスが行方不明となった原因を作ったのが奴隷であり、そしてその奴隷が魚人族だったりすれば、ガーリング聖の魚人族に対する憎悪にも説明がつきそうだけど。
基本的に天竜人は魚人族のことを「ペット」くらいにしか思っていないから、憎しみを向けるガーリング聖は天竜人の中でも異質なんだよね。
【マザーフレイムとウラヌスの動力源】
なるほどね。
政府はウラヌスを所持してはいたものの、ウラヌスから発射される砲弾の材料となる「マザーフレイム」を作る技術が途切れていたせいで、自由に使えなかったってことかな。
マザー・フレイムをウラヌスの動力源と予想してた人も見受けられたが、古代ではベガパンクがまだ到達していないエネルギーを動力源としていたわけで、それは考え難いだろう。
ウラヌスを動かしているのは、マザー・フレイムより更に先の科学力で開発されたエネルギーと思われる。
マザーフレイムとはエッグヘッドの動力となっているこの「火」のことなんだろうけど、苦労して開発したそれは、かつて古代兵器の弾丸として使われていたものに過ぎなかったってのは皮肉な話。
【ルルシア王国が狙われた理由】
と、なると。
マザー・フレイムを得ても未だ世界政府がウラヌスを自在に使えていないのは、そのエネルギーが不足しているからかもしれない。
ウラヌスの中に多少残ってはいるものの、そのエネルギーは残り僅かであり、無駄遣いはできない、と。
だとすれば、イム様がルルシア王国を「実験場」に選んだ理由である『近い』というのも、単にイム様が冷酷なだけではなく、なるべくウラヌスの移動距離を短くして、エネルギーを節約したかったから、ということになりそうだ。
【本当にベガパンクを消す気ある?】
1086話を読んで、世界政府は本当にベガパンクを殺す気なのか、ちょっと疑問が湧いてきた。
いやだって、イム様も五老星もマザーフレイムを今後も安定的に利用したいわけで、そうなるとベガパンクの存在は必須なはずなんだよね。
マザーフレイムが本物か偽物か如何で処遇を決めるとも言ってるし、実は世界政府はベガパンクを殺す気は無いのでは。
そうなると、ルッチ達には偽りの任務が与えられたことになるけど。
【イム様の性別は?】
イム様はやはりクレイジーサイコレズだった。
などと書いていたら、以下のような指摘を受けた。
女性説多いですが「イム聖」という事は男なのでは?
— アドラメルク (@adorameruku2000) June 11, 2023
女性の天竜人は"宮"と付きますし「女王」とも言われてない pic.twitter.com/tLC6i3f0eX
たしかに、敬称が『イム聖』な以上、イム様は男性か……と納得していたのだが、その後、↓のツイートを見てまた考えを改めた
#今週のワンピ
— ユデロンyuderon 🏴☠️ワンピース考察 (@yuderon1) June 11, 2023
天竜人で唯一、本名がわかる女性
「シャルリア宮」
じつはこの時のシャルリアは
15歳の未成年
「宮」とは
女性に付く称号なのか?
未成年に付く称号なのか?
イム様は
男なのか?女なのか?
オカマなのか?
ムズー https://t.co/NHqTdqo5FG pic.twitter.com/CdYHyic0g0
言われてみれば確かに……。
男性の天竜人の敬称が『聖』で、女性が『宮』と思い込んでいたが、現在の描写だけでは全くそうとは限らないのか。
その天竜人の一家の家長と嫡子の敬称が『聖』で、それ以外は男女関係なく『宮』と呼ばれている、とも考えられる。
イム様はネロナ家の女王、つまりはその一族の家長であった為に、女性であっても敬称が『聖』だった可能性はある。
【天竜人の氏族と連合国の構成国】
今までに判明した天竜人の氏族は、
・ドンキホーテ
・フィガーランド
・ジェイガルシア
・マーカス
・トップマン
・イーザンバロン
・ネロナ
・ワノ国の旧将軍家
の8つ。
800年前に連合国を構成していた20ヶ国のうち判明したのが、
・アラバスタ
・ドレスローザ
・ワノ国
の3ヶ国か。
ワノ国系天竜人の姓が気になるなー。
個人的には↑の記事で書いた通り、『天月』で、おトキ様はマリージョアの生まれ(「最初の20人」だった旧将軍の血族)だと予想しているのだが。
ワノ国に残ってた天月家は分家ってことで。
江戸幕府で言う将軍家と御三家の関係みたいな。
【8ヶ国革命】
タジン王国の女王は覚えていたが、エイギス王国の国王はこの時計髭の人か。
反乱起こされるほど悪政敷いてたのね。
モロロン女王はそんな感じの顔をしているけれど、エイギス王国国王は見た感じしっかりしてそうなのに。
ギロチンにかけられてなければ良いけど。
【革命軍に吹く隙間風……?】
あると思います。
【その他】
・忘れてたけど巻頭カラーになんでゾロとジンベエがいないんだろ。
・設定上、ベガパンクはどれだけ天才でも過去の科学の「後追い」になってしまうので、未来都市の動力も過去の文明を知ってるイム様達からすれば古代兵器の弾に過ぎないという。
・ビビを欲しているにも関わらず、その父親をあっさり殺した(しかも本来なら別に殺さずに済んだのに、わざわざ出てきてそういう状況を作った)辺りに、イム様の精神性が現れてる。
・ビビを手元に置いたとしても、反抗されたら逆ギレして殺しそうな感じがする。
・やっぱイム様の肉体は子供で、不老手術の被術者の精神年齢は、手術を受けた時点での肉体年齢に影響されちゃうのでは。
・95巻のSBS見直したらこういうことらしい。
・つまり、イム様が電伝虫に王冠を飾ってるわけではなく、電伝虫側が自主的にイム様の見た目の真似をしてるってことのようで。
・五老星の電伝虫がノーマル状態なのは冷めてる個体だからなのか、5人もいて混乱してるからなのか。
・五老星の役職についてはノリで付けただろ感が凄いけど、まあ……まあ。
・一応、海軍のような軍事組織のトップがサターン聖ということになるのかな。
・全軍総帥の直属の上司。
・世界政府の行政組織はあまり描かれてないけれど、「科学防衛省」「環境省」「法務省」「財務省」「農務省」が存在するってことかな。
・科学防衛省はSSGや海軍等の軍事組織を統括、法務省はエニエスロビーやサイファーポール、警察組織を統括してるとして、その他は関係しそうな役人は登場してなさそう。
・「永い戦い」ってのはDと世界政府の戦いのことなんだろうけど、ウラヌスを自在に使えたとしてどうする気なんだか。
・各地にいるDの一族を土地ごと虱潰しに消すの?
・クロコダイル女性説=クロコダイルのセラフィムは幼女説
・ど、どうだこれは……? あるか??
:幼女、に見えないこともない……?
・ミョスガルド聖が改心するきっかけになったオトヒメ王妃との航海中の会話はどこかで描かれるとは思うのだが、本当に処刑されたなら処刑直前の回想でってことになりそうかな。
・五老星は割とまともな感性なのに、世界政府はやたら簡単に大勢の人を消すよなーと思ってはいたのだけれど、イム様の雑な方策が影響してそうね。
・イム様さえ始末すれば五老星は残しておいてもマシな世界になりそうだが、イム様への信仰が根本にあるから無理な話か。
・「新しい海軍」ねえ。
・単にセラフィムを実戦投入するようになったことを指してる感じではないよね。
・これから何か海軍の体制が大きな変化を起こすのかな。
・エッグヘッドでもうすぐ起きるらしい大事件が原因?
・ずっと言われてることだけど、この世界の「古代」ってどれくらい前のことを指してるんだろう。
・日本の場合だと1000年くらい前までが古代だったはず。
・ワンピ世界だと「空白の100年」以前が古代なのかな。