ベガパンクが辿り着けなかったもの。
※以下、ネタバレ注意
【900年前のエネルギー】
配信の中でベガパンクは永遠のエネルギーを夢見る過程でマザーフレイムを開発したことを語った。
しかしながら、マザーフレイムは彼が夢見た永遠のエネルギーではない。
ベガパンクはルフィ達に、永遠のエネルギーを追い求める程に、機械の巨人の動力である古代のエネルギーに近付くと語っていた。
一方でシャカは、鉄の巨人の動力を再現できていないと説明している。
つまり、ベガパンクは夢見たエネルギーを開発できぬまま生涯を閉じたことになる。
マザーフレイムはエッグヘッドの島暖房システム等を支える高度なエネルギーではあったが、永遠のエネルギーではなかったのだ。
【マザーフレイムの役割】
ルルシア王国を消滅させた古代兵器ウラヌスと思しき存在は、明らかに鉄の巨人以上の科学力で作られているから、同様に古代のエネルギーが動力と考えるべきだろう。
それはナス寿郎聖がマザーフレイムを手に入れておきながら、ウラヌスを自在に使えるのが「いずれ」と将来への期待として語っていることからも判る。
だが、イム様と五老星は「マザーフレイムが本物か試す」ためにルルシア王国を消している。
マザーフレイムがウラヌスに使用されているのは間違いない。
おそらく、マザーフレイムはウラヌスから放たれる「砲弾」の原料なのだろう。
動力としてはもはや「過去のエネルギー」であったマザーフレイムも、島を消滅させる砲弾としては活用できたわけだ。
ベガパンクは配信の中で海面上昇の件と繋げてマザーフレイムのことを語っているから、ルルシア王国が消されたことでマザーフレイムが兵器として使用されたことを悟り、この動画を残すことに決めたと思われる。
【ルルシア王国が狙われた理由】
古代兵器の動力となるエネルギーが未開発であることを考えると、ルルシア王国が標的とされたことにも納得できる。
イム様はルルシアを標的とした理由について「近い」と述べていたが、これはウラヌスの貯蔵エネルギーがもう残り僅かだからではないだろうか。
単なるイム様の酷薄さによる判断ではなく、燃料をなるべく節約する為に標的を近い場所にせざるを得なかったのである。
マザーフレイムの開発により、砲弾は作れるようになった。
しかし、そもそも古代兵器を動かす為の動力はまだ現代の人間には作れていない。
世界政府がウラヌスを自由に使えるようになるのは、このままいけばまだまだ先の話なのだろう。
【古代エネルギーの正体】
それでは、マザーフレイムも越える古代のエネルギーとは一体なんなのだろうか。
私はこのたかたかさんの説に一票を投じたい。
ベガパンクの言うエネルギーは原子力とか電力とかの力ではなく、「気」の話をしてる? 元気玉の話に聞こえたけど。200年前にマリージョアを襲った鉄の巨人は誰かの「気」をエネルギーにして動いていたって事なの? #今週のワンピ
— たかたか (@takachanOP) December 5, 2022
悪魔の実の不思議な力が人々の思念によって生み出されたものなら、ベガパンクが夢見ている無限のエネルギーも人々の気(思念)なんじゃないのかな。#今週のワンピ
— たかたか (@takachanOP) December 12, 2022
エネルギー不足で眠っていた鉄の巨人もルフィがギア5になってから動き出した。
これは、彼のエネルギー源が「ニカの意思」だったからではないだろうか。
古代文明は人の意思、感情をエネルギーとして活用する手段を開発した。
これならば、人間が存在する限りエネルギーは無限に使えることになる。
それこそがベガパンクの夢見た「永遠のエネルギー」なのだろう。