ネオ天草のジャンプ感想日記

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元大将“青雉”クザン、SWORDの一員説【ONE PIECE 第1080話『伝説の英雄』】

 もしそうだった場合、「他のSWORDのメンバーも誰も知らないSWORD」ってことになりそう。

 

※以下、ネタバレ注意

【実はまだ海兵なのでは?】

 世経アルバイトさんの↓のSWORDの実態の説明を見て、サムネのサカズキ元帥の台詞を想起したことから思いついた説。

 青雉は実は辞表を提出しただけで、正式にはその辞表はまだ処理されていない状態、つまりは黒ひげ海賊団に潜り込んだスパイなのではないだろうか。

 どちらも大怪我を負っている以上、2人が本気で決闘を行ったのは間違いないだろうが、決着がついた後、あるいは決闘を行う前に、「敗者は辞表を提出し、SWORDとなって活動する」取り決めが結ばれたわけだ。

 無論、コビー達と違い、青雉は公的には既に海軍を辞めたとされているが、それはドレークとて同じだ。
 SWORDの中には公的な身分上は海兵のままの人物と、辞職したと見せかけて潜入捜査を行う人物の2種類いることになる。

 青雉がSWORDというのも、十分考えられるだろう。

 

【五老星にも秘密】

 五老星は青雉が海軍を辞め、黒ひげ海賊団に本気で加担していると認識している。
 もし、青雉がSWORDだとすれば、五老星にさえも秘したまま、サカズキ元帥が独断で許可していることになる。

 これは主に、五老星もさることながら、CP0への不信感が大きいかもしれない。

 CP0は海軍大将にすら知らされていない(後述)ドレークの正体を把握していた。

 しかも、世界政府とカイドウとの取引を知られたことから、口封じに殺害しようとまでしている。

 五老星に青雉がスパイであることを報告すれば、その情報がそのままCP0に伝わる危険は大きい。
 そして、彼らは自らの任務のためなら、海兵の安全になど頓着しない。

 青雉のスパイ活動が海賊側に漏れることを懸念して、赤犬と青雉はSWORDの件を政府にも隠したのだとすれば筋は通る(他に知っている人間がいるとすればセンゴクくらいか)。

 ドフラミンゴの件で大将を動かすよう、スモーカー中将を介して仕向けた以上、青雉と赤犬は定期的には直接連絡を取り合っていないことになるが、青雉の立場を考えればこれも当然かもしれない。
 マリージョアの側にある海軍本部へ向けて電伝虫を使えば、常にCP0による盗聴の恐れがあるし、白電伝虫で盗聴の妨害を行ったとしても、それはそれで「誰と通信しているのか?」という疑念を抱かれる上に、万が一、黒ひげ側に白電伝虫の使用を察知されれば潜入活動すらご破算になりかねない。

 青雉が世界政府最高戦力である以上、「実は青雉は海軍が送り込んだ潜入捜査官であり、海軍を辞めてなどいない」とサカズキ元帥が公表したとしても、五老星はそれを拒絶することはできない。
 拒めば、せっかく戻って来た巨大な戦力を、むざむざ野に放つことになってしまうからだ。

 彼らの独断を非難するだろうが、結局はそれを受け入れるしかない。
 赤犬が青雉の辞表を預かっているとすれば、そこまで読んでのことだろう。

 

【またしても何も知らない黄猿さん】

 では、青雉がSWORDだった場合、海軍大将たる黄猿はそれを把握しているかどうかについてだが、私は教えられていないと考えている。

 何となれば、黄猿はドレークの潜入工作のことすら知らされていないと考えられるからだ。

neoamakusa.hatenablog.com

 ↑の記事にも書いたことだが、カイドウとビッグマムの同盟を把握していたことから、サカズキはドレークがSWORDであることを知っていると考えられる。
 つまり、ワノ国において侍などもうほぼ機能しておらず、まともな戦力と言えるのは百獣海賊団のみという事実も報告を受けているはずだが、サカズキ元帥は黄猿の前で「未知の戦力」と口にした。

 黄猿はドレークがSWORDということもワノ国の内実も知らされておらず、サカズキ元帥はそれを利用して、「非加盟国ワノ国への不干渉」を正当化したわけである。

 また、シャボンディ諸島でのドレークに対する振る舞いも根拠として挙げられよう。

 ドレークが潜入工作員だと超新星達にバレないよう演技をしてるにしては、口にした台詞があまりにも皮肉めいていて不自然である。
 実際、聞いたホーキンスも何の話かよく解っていないわけで、これでは演技の意味が無い。

 黄猿は本気でドレークを裏切り者だと思い込んでおり、嫌味を言っただけなのであろう。

 そして、潜入工作員に対する攻撃にしては、あまりにも容赦が無さ過ぎる。

(まあ、こちらはやりすぎただけとも考えられるが)。

 以上のことから、コビーら「海兵としての身分のままの構成員」はともかく、ドレークのような表向き海軍を抜けたと見せかけている潜入工作員については、海軍大将にすら知らされることは無いと見るべきだ。
 原則として元帥以上のみが(必要に応じてSWORD隊員も)把握することになっているのだろう。
 ならば、ドレークよりも更に重要な青雉の存在も大将以下には秘されていると考えるのが自然だ。

 そうそう、↑の記事の中で私はSWORDのことを「元帥直属の部隊ではないか」と書いており、実際にはそれは外れていたわけだが、元帥がドレークの身分を知っているという考えには変わりはない。
 上記のビッグマムとカイドウの同盟の件もそうだし、そもそも、辞表を提出したドレークが本当は海軍を辞めていない事実を海軍のトップである元帥も知らないとなれば、それはもう本当に辞めたのと同じである。

 提出された辞表を海軍元帥が預かり、潜入工作を担当する構成員については表向き受理したかのように見せかけ、海軍内部にもそれを秘す。
 これがSWORDという部隊の仕組みなのだろう。