エクスカリバーで笑った。
第989話『負ける気がしねえ』の感想はこちら。
【内通者バレ】
おっと……。
「ドレークが怪しまれてるならもうとっくに捕まってるはずだから、まだバレていない」んだと思っていたんだけど、油断させて捕える手はずだったのか。
いがみ合っていても、組織の為なら協力し合うクイーンとフーズ・フーの関係は良いなあ。
ホーキンスの台詞からすると「監視」してたのは彼ではないようだけれど、何者だろう。
既にホーキンスという見張りがいるのに他にローへの監視を置く必要は無いから、これはドレークへの監視ってことかな。
前々から既に怪しまれてはいたのか。
【福ロクジュ】
ほお、福ロクジュのこの怪しい動き、どうもオロチ様が生きている事を知っているようで。
手下のお庭番衆は福ロクジュが百獣海賊団への加入を宣言した時に「ほっ」としてたので、オロチが実は生きてる事は、本人と福ロクジュしか知らないのかな?(カン十郎は知ってそう)。
福ロクジュのこの冷静な対応は、前々から計画してたようにも思えるよね。
カイドウの目論見を以前から掴んでいて、ここで自分を消すであろうことを、オロチ様は分かっていた?
あるいは、オロチ様に命の危機があった際の段取りを決めてあっただけで、この事態を読んでいた訳ではないのかもしれないけど。
それにしても、例えオロチ様がまだ生きていたとしても、百獣海賊団と敵対するとなれば勝ち目は無い訳で、保身を考えるならこのまま普通にカイドウにつけば良いのに、それでもまだオロチの家臣として行動するとは、福ロクジュは他のオロチの手下達とは違い、意外と忠義を持った男だよなあ。
確かに、福ロクジュはおでん公が裸踊りを始めても、5年間はおでん公を信じて光月家に仕え続け、オロチ様に従わなかったんだよね。
本来は主への忠誠心を持った男で、一度光月家を裏切って鞍替えした以上、今度こそは最後まで黒炭オロチに仕える覚悟を決めているのかもしれない。
逆に言うと、モモの助が主としての格を見せ、福ロクジュに「二度の裏切り」という生き恥を越えた生き恥を決意させてでも、心を光月家に引き戻す展開こそが、ワノ国編の一つのクライマックスになりそうだ。
【アプー】
やはりというか、アプーは真打ちとも違う特別な地位にいるようだ。
百獣海賊団との繋がりを隠して情報収集したり、ナンバーズを率いて侵略するのが役目か。
基本的に、百獣海賊団に降ると元の海賊団は解体・吸収されるようだが、オンエア海賊団は偽装の為にもそのまま、と。
アプーがナンバーズの関係者なことにチグハグ感があったのだが、「音楽で統率する調教師」とはまた綺麗に繋げてきたなあ、と感心した。
ナンバーズは20年前からいるから、ずっと扱いに困ってたところを、アプーが加入して上手く操ってくれるようになったんだろうな。
そういや、超新星の中で(任務の為にやってるドレークを除けば)「町を潰した」までの被害を民間人に与えてる事がはっきり言及されたのってアプーが初めてなんだよね。
そういう意味で、この世代の中でも根っからの悪党という臭いが強いし、ドレークから嫌われてるのも納得である。
【錦えもん】
こんな強かったんか、お前。
ルフィのバウンドマンでもカイドウには傷ひとつ付けられなかったのに……。
ローとかドフラミンゴにあっさりやられるなど瞬発力や防御力で難はあるけど、少なくとも攻撃力では、
錦えもんの斬撃>>>ワノ国編前半のルフィのギア4
なのね。
まあただ、身体がデカくなる分だけ身に纏う覇気は薄くなりそうなので、龍の状態より人間体の時のカイドウの方が硬い可能性はある。
龍のときのカイドウ相手なら、纏う覇気を学ぶ前のルフィでも、猿王軍鴉砲で傷くらいはつけられたかも。
【ドフラミンゴの糸とカイドウの肌】
錦さんがカイドウ特効持ちで強いせいで、流桜でも斬れないドフラの鳥かご(love)(ありがとう舞台装置)になる
— ソイ屋 (@913son3) September 28, 2020
そうやん、言われてみれば錦えもんの斬撃で傷付いたことで、ドフラミンゴの糸のがカイドウの肉体より硬いことが判明したのか。
ジャックに対して「お前が弱ェワケねェだろ!」と声をかけた一方で、ドフラミンゴがやられた時には「可哀想なジョーカー……ひとえにテメェが弱いせいだが」と言ってたから、カイドウの中ではドフラミンゴよりジャックの評価のが上みたいだけれど、アイツ、あんたの肉体より強靭な糸出せるからな?
上では、
錦えもんの斬撃>>>ワノ国編前半のルフィのギア4
と書いたけど、ルフィはカイドウ相手にはまだ使っていない大猿王銃でドフラミンゴの糸を破っているので、厳密には、
大猿王銃>>>錦えもんの斬撃>>>その他のルフィの技
というのが正確かな。
「サシでやるならカイドウだろう」という評価は、総合的な戦闘力を指しているとすると、「ビッグマムは割と攻撃は当たるけど、ダメージは全然入らないクソゲー」という点でタイマンの相手として忌避されてるのかも。
『カイドウ』
攻撃力も強いし、もちろん防御力も半端無い。
一瞬で間合いに入る機動力も兼ね備えているが、頑張ればダメージは与えられる。
『ビッグマム』
攻撃力は強いが機動力はそうでもない。格下の攻撃も結構食らう。
ただし、どんな攻撃もノーダメ。
そりゃ、サシでやるならカイドウだわ。
【モモの助】
おでん様の侍として死なせてくれ、確かに格好良いんですが、「赤鞘達、モモの助を軽視してない?」問題に繋がってくるよなあ。
仲間が全滅したと思い込んだ時に、赤鞘達がモモの助を置いて無謀な渡航をしようとしてたのもあるし、尾田先生は意図的にそこを描いてるよね。
この辺りはやっぱり代々光月家に仕えてきた旧臣達が全滅してるのが痛い。
今の光月一派は、光月おでんという個人に惚れ込んで仕えるようになった赤鞘達と、町のヤクザ者で主に構成されているから、「おでん公に殉じる」「死に場所を探す」という方向に向かいやすいのだろう。
モモの助自身、兎丼の囚人達が傅いてきたとき、「この者達は拙者ではなく、拙者を通して父上や光月家を見ているだけだ」と認識してる描写があったし、本当の意味で彼が主君として皆から認められるイベントがあるんだと思う。
【その他】
・キングはプテラノドンに変身せずとも、生まれ持った羽根で飛行できるようで。
・速度は当然違うんだろうけど。
・ササキと仲が良いのは狂死郎を歓迎していた時の態度で分かってたけど、「親友」とまで思ってたとは。
・さすがに気の毒にも思えるけど、場合によってはササキがワノ国側についてくれる可能性もある?
・カイドウが「ワノ国を守護する明王とされている」という話はルフィのバウンドマンと重ねる為のものだったのね。
・まあ、バウンドマンは明王というか、仁王像っぽいけど。
・ただの木でもいいのに、わざわざ「神木」と言及したのは何かの伏線?
・「疫災弾はクイーン様の傑作『の1つ』」という話だったから、今回使われた銃弾も、何らかの生物化学兵器だろうな。
・ルフィを見て「何だテメェ」と言ってたように、やはり、うるペー姉弟も多くの真打ち達同様、麦わらの一味の存在を知らないようで。
・まあ、ページワンがステルス・ブラックに何の反応も示さなかった時点で、ジェルマの存在を全く把握してないことは分かってたけど。
・ぺーたんには伝えられていないドレーク内通の事実がアプーには教えられてるし、この辺に信頼度の差が見て取れる。
・ドレークが海軍の将官だったことを考えれば、海軍のスパイとすぐ連想できそうなもんだけど、百獣海賊団の情報力の低さを考えると、誰もドレークが元海兵ってことすら知らない可能性も?
・カイドウやドレークが鬼ヶ島で新聞読んでる描写があるので、取ろうと思えば取れるはずですなんだけど、ほとんどの人間が読んでないんだろう。
・ルフィがドレークの事を知っていたのは驚き。
・直接対面したことは無いはずだけど、手配書をどっかで見たのかな。
・名前を覚えてるってのはあり得ないだろうし。
・そういやドレークは2年前まで率いていた海賊団の部下達をどうしたんだろう。
・今のところ百獣海賊団にはドレークのかつての部下らしき奴らがいないよね。
・百獣海賊団の服装をしてるのか、ドレークが百獣に加入した際に解散したのか。孤軍ってことは後者?
・彼らが海軍本部機密特殊部隊SWORDの隊員なのか、何も知らされていないただの海賊なのかも不明なんだよね。
・一緒に百獣海賊団に潜入していないのだとすると、ただの海賊だったのかな。
・潜入任務の為に弾圧された島の蜂起を鎮圧したり、ひっそりと生きていた編笠村を壊滅させたりしているので、かなり割り切ってるというか、冷徹になれる人間だよね、ドレークは。
・まあ、島の鎮圧はカリブー1人を首謀者として幕引きにしたりと、最大限気を使ってる所は見られるけど。