シャンクスはONE PIECEの発見を妨害しようとしてるとか、ONE PIECEの正体は宇宙船ではないとかの話。
第966話『ロジャーと白ひげ』の感想はこちら。
【好敵手にしてライヴァル】
ロジャーがまだ世界一周を達成する前からビッグマムもロード・ポーネグリフを所有していたのか。
そうすると、この時点で既に彼女も「水先星(ロードスター)島」には到達しており、ロジャーと同様にポーネグリフこそが最後の島に辿り着く鍵だと知っていたわけか。
てっきりロジャーが海賊王になった後に、彼がポーネグリフを収集していた情報を得て自分も集め出したのかと思っていたから意外だった。
白ひげもシキも「世界一周」には興味が無さそうだったし、カイドウはまだまだ駆け出しだったろうから、海賊王としてのロジャーのライバルと呼ぶべき存在はビッグマムだけだったとも言えそうだ。
「光月おでん」を部下として手にしたかどうかが、ロジャーとビッグマムの違いだったわけだが、それを知ったらさぞビッグマムは悔しがることだろう。
【ロード・ポーネグリフの行方】
ロードポーネグリフは、25〜26年前までは「魚人島の海の森」にあったみたいですよねー!
— .Log【ワンピース考察】 (@manganouA) 2020年1月4日
いまはもう無いので、誰かがどこかに運んでしまったのかな🤔 pic.twitter.com/BteVrv4bH0
いやー、全く気付いてなかった。
最後のロード・ポーネグリフは魚人島にあったのか。
イヌネコは魚人島からロード・ポーネグリフが消えたことを知っていたけど、ペドロが魚人島に行って確認したのかな。
行方不明ということは何者かが盗んだ可能性が濃厚かな。
個人的にはシャンクス辺りが密かに奪って隠してそうな気がしないでもない。
【シャンクスの生きざま】
第907話『虚の玉座』の感想でも書いたことだが、誰かが世界の真実に辿り着くことをシャンクスは止めようとしているのではないかと私は睨んでいる。
今週の回想での言葉とは裏腹に、彼は四皇となった今でもラフテルを目指している様子が無い。
それどころか、五老星とも通じており、世界政府とずぶずぶの関係にある。
シャンクスはエースと黒ひげの衝突を止めようとしたり、白ひげの首を狙うカイドウを阻止したり、頂上戦争に乗り込んで終結させたりと、海の調整者として動乱を収める動きを度々見せている。
そして、白ひげ曰く、ONE PIECEを誰かが見つけた時、世界中を巻き込む程の巨大な戦いが勃発するらしい。
思うにシャンクスは、その巨大な戦争を防ごうとしているのではないだろうか。
当然の話、世界が引っ繰り返る程の大戦争が起きれば、大勢の犠牲者が出るだろう。
戦争を止める為に方々走り回り、誰よりも尽力しているシャンクスがそれを容認するとは到底思えない。
現在の世界秩序を守るため、ONE PIECE発見の妨害を企てているとすれば筋が通る。
シャンクスはゆっくりと自分の船で世界を見渡し、ロジャー海賊団とは別の答えに辿り着いたのだろう。
しかしながら、シャンクスが古巣のロジャー海賊団に悪印象を抱いている様子は一切ない。
また、奔放にONE PIECEを追い求め、海賊王を夢見るルフィの事を積極的に応援してもいる。
ここに彼の二面性が垣間見える。
つまり、シャンクスは巨大な戦争を起こさせないという『現実的な』信念から海賊達のラフテルへの到達を阻止しようとしている一方で、かつて胸に抱いた夢と冒険を忘れておらず、いつかルフィが自分を越えてラフテルへ辿り着いてくれる事を願ってもいるのだろう。
まさしく彼は、ルフィに自分の冒険を託したのである。
物語の最後では、古き時代の守護者として赤髪海賊団が麦わらの一味の前に立ち塞がるのだと、私は想像している。
おでん様は、ラフテルへ同行できなかったシャンクスとバギーを指して「運が良いのか悪いのか」と記した。
ここで言う「運が良い」とは、「見習いとしてではなく、自らの手で世界一周を達成できるチャンスが残った」という意味だったのだろうが、果たしてシャンクスにとってはどちらに転んだのかなあ。
【世界政府は世界を一つにしたい?】
かるーく流されてるコマに建造中の大橋とか出てくるから困る。
— Neos (@neosOPk) 2020年1月4日
テキーラウルフがあったのは東だし、700年も続いてる作業の進捗がたった数十年で大きく進んだとも思えないから、世界中の色んな箇所で同時に橋が作られてるのかな。 pic.twitter.com/CVjAFyLrL2
ふつーーーにテキーラウルフだと流してたけど、言われてみればそうだわ……。
世界政府は各地に巨大な橋を建造し続けているのか。
聖地の城が「パンゲア」の名を冠していることといい、やはりバラバラになった世界を一つにする目的が世界政府の設立理念の中にあるのかな。
「分裂した世界を一つに戻す」
むしろDの一族側の目的、あるいはONE PIECEの正体としてよく予想されている事柄だけど、これを敵側である世界政府(旧連合国)が目指しているとすると……うむ。
逆に800年前に滅ぼされた「巨大な王国」は、それと対立する思想を持っていたのだろうか。
【ONE PIECEの正体】
Twitterを見ている限り、飛行船や宇宙船という意見が多いかなー。
世界や宇宙の広さを知らしめる何か、ということのようだけど、私としてはあまり同意できない。
宇宙船(飛行船)にしろ宇宙の存在を示唆するものにしろ、それを指して「莫大な財宝」とは言わないと思うんだよね。
「莫大な財宝を目の前に、ロジャーはあの時」とまで言ってる訳だから、もっと直接的かつ『莫大』、つまり数量の多い何かがラフテルにはあるんだと思う。
かといって大量の宇宙船ないし飛行船があったとしたら、笑うどころかドン引きするだろう。
そもそも、ルフィがゴムゴムのUFOという技を使っているくらいだから、知識階級とは程遠いルフィ級の一般人ですら異星や宇宙の概念は広く共有されている……はず。
現在の科学技術の発展はベガパンクの功績が大きいとはいえ、僅か25年前に天体の概念をロジャー達が知らなかったってのは、ちょっと考え難いんじゃなかろうか。
第一、宇宙船なら既にエネルが製造しているし、ツキミ博士のロボット達が風船を使って月に行っているくらいだ。
仮にロジャー達が宇宙の存在を知らなかったとしても、「ONE PIECEの正体は宇宙船だった!」では、読者には何の衝撃も無い。
空島編や扉絵連載で既にその話を済ませているということは、宇宙船やら宇宙の存在やらはONE PIECEの正体ではないと考えるべきだろう。
……まあ、だったら何だと思うんだと言われたら何も浮かばないんだけど。
それはそれ。これはこれ。
【変貌するワノ国】
25~26年前から既にこんなに工場が立って、九里は貧窮し始めていたのか……。
大名たちはなぜオロチ様に反抗しなかったのだろう。
スキヤキ様の遺言で将軍代行を任された故に打倒オロチに踏み切れなかったのか、あるいは既にオロチ様には巨大な後ろ盾があって、逆らった者は殺されてしまったのか。
後者だとしたら、この時点での後ろ盾はカイドウではなく、オロチ様の祖母と繋がりがあったと思しき金獅子のシキということも考えられるかな。
あと、現在カイドウが所有しているロード・ポーネグリフはもともとワノ国にあったものなのね。
ポーネグリフと光月家の深い繋がりを考えると、当然と言えば当然か。
それにしても、人魚姫に謝罪したジョイボーイが、ONE PIECEそのものも用意していたとは。
ONE PIECEにまつわる全ては、このジョイ・ボーイなる個人が主導して実施した世界規模の事業だったのね。
一体何者なんだか。