エレン・レクイエムの開幕じゃあああああああ!!
第122話の感想はこちら。
【ヒストリアを犠牲にできない】
そりゃまあ、パラディ島以外の人間を死滅させればヒストリアのこともお腹の子供のことも犠牲にせずに済むよね。
かつてハンジさんはエレンに、「私は……確信してた。君がヒストリアを犠牲にすることは無いって……」「もうヒストリアはどうなってもよかったのかい?」と問いかけた。
ハンジさんの確信は正しかったのだ。
エレンはヒストリアを犠牲にすることができない。
だから、大量殺戮の道を選ばざるを得なかった。
ヒストリアとお腹の子供を犠牲にせず、なおかつパラディ島を守り続けるにはこれしかなかったから。
【偽悪】
とはいえ、これだけでは説明がつかない事が一つ残っているよね。
言うまでも無く、ミカサやアルミンに対してエレンがわざと酷い振る舞いをしたことだ。
なぜ彼はわざわざ2人に嫌われようとしたのか?
パラディ島以外の人類駆逐を行うだけなら、単に彼らに黙って実行すればいいだけであり、辛く当たってみせる必要など全く無い。
そう、何度も書いているように、ここから導き出される解がエレン・レクイエムなのである。
エレンは最終的に「巨悪」として討伐されるつもりなのだ。
だからこそ、敢えてミカサやアルミンの憎しみを買うような振る舞いをした。
彼らが心置きなく自分を殺せるように、そして大虐殺の終結後に、ミカサやアルミンがイェーガー派として迫害されることのないように。
【エレンの描く未来図】
以上を前提として、エレンの計画についてまとめてみる。
前回の感想で書いたように、巨人の力をこの世から無くそうとしているのならば、各国の国力を大幅に削ぐことは不可欠だ。
故に、大量殺戮自体は行おうとしているのは間違いない。
つまり、
『地鳴らし』により、各国を「程々に」破壊させ、到底パラディ島に攻め込むことができぬような状態まで追い込む。
↓
良い感じの具合に壊滅させられたら、巨人化の力を全てのユミルの民から消し去る。
↓
わざとエルディア王国の人間に倒され、彼らを救世の英雄に仕立て上げる。
↓
エレンの計画を知らされている女王ヒストリアが声明を出し、独断で虐殺を行った「悪魔」エレン・イェーガーの討伐成功と、各国の支援を表明。
↓
エルディア王国が荒廃した世界を主導しながら、他民族との和解を進めていく。
まあ、こんなところだろう。
【希望】
んでもって、そのエレンの野望を仲間達が食い止めるという展開にはなっていくんだろうけど……じゃあどうやってエルディア王国を救うのかは全く想像つかないのよね。
しかも、ヒストリアとお腹の子供を犠牲にせず、巨人化の力も無くすとなるとなあ。
少なくとも大虐殺は必須になりそうなもんだけれど、仲間達としてはそこを一番阻止したいところだろうし……。
さっぱり分からんね。
諌山先生がどんな解決策を用意してくれるのか楽しみ。
【エレンはミカサの何だ?】
別記事を参照。
【その他】
・えっ!? ミカサもユミルの民だったの!?
・アッカーマン一族の父と、ヒィズル国の血を継ぐ母との間に生まれたはずだけど、どっかでユミルの血が混じってたのね。
・リヴァイ兵長も父親はユミルの民だろうなあ。
・失神してるジークで笑う。
・ガビも無事だったか。
・大きさは超大型巨人を遥かに超えるけど、爆風は発生しなかったんだな(肉が付いてないのが理由?)
・ヒストリアと思しき妊婦もいるね。
・どういう感情でエレンの演説を聞いているのだろう。