皆が信じたくない新聞記事とは。
【死亡記事ではない】
そもそもの世界経済新聞の内容からしてサボ死亡でなく、捕縛からの公開処刑と読み解くことも出来るのか
— 世経アルバイト (@onepiecebignews) September 21, 2019
エースも捕まってから処刑執行日まで早かったし、サボが捕まったなら場所が場所だけにもっと早いだろう
革命軍が誰もサボたちのビブルカードを持ってないってのもちょっと違和感ある#wj43
今回報道されたサボにまつわる記事とは「死亡」だろうと考えていたのだが、言われてみれば確かに革命軍がサボのビブルカードを所持していないとは考え難い。
新聞を読んだ直後の反応ではあるにしても、「どう確認すれば……!!」という台詞が出てくるのは明らかに不自然だ。
死亡記事ではないとすると、一体どんな報道で皆は嘆き悲しんでいるのであろう。
【世界政府に寝返った?】
まず私が考えたのが、『世界政府への寝返り』である。
これならば、革命軍の面々の「あのサボが」「信じたくない」という反応に最も合致するように思えたからだ。
しかし、おそらくこれも無いだろう。
革命軍やダダン達はともかく、単なる民間人であるマキノさんはガープ中将とも親密であり、世界政府に対してさほど反感があるとも思えない。
サボが所属を革命軍から政府に移したからといって泣くのはおかしい。
【公開処刑?】
次に想定したのはエースのような公開処刑の予告であるが……だとしたら死亡記事と同じく「どう確認すれば……!!」という台詞が矛盾してくる。
『公開』処刑なのだから政府から大々的な発表があるだろうし、そもそもドラゴンが「まずは事実確認だ……!!」などと悠長に構えているはずがない。
すぐさま奪還の準備に取り掛かるよう命じるはずだろう。
【投獄?】
となると、残る可能性はインペルダウンへの通常の投獄だろうか。
それならば公開処刑とは違い、政府から大々的な続報があるとは限らないから、革命軍が確認方法に戸惑うのも理解できるし、公開処刑ほどの切迫した事態でもない。
とはいえ、革命軍の参謀総長であり、聖地マリージョアに侵入した事が既に報じられているサボの逮捕を、政府が大きく喧伝しないというのも少々考え難い。
周囲の人々の反応も、心配を飛び越えていきなり絶望の涙を流すというのは少々行き過ぎているようにも思える。
と、ここまで考えてふと思い浮かんだ。
新聞に載っていたのは「サボの身が害された」という記事ではなく、「革命軍やかつての身内が到底受け入れられないような非道をサボがやらかした」という内容だとしたらどうだろう。
【アラバスタ王族、またはくまの殺害?】
モルガンズの言う「死者」がサボの事ではないとすれば、現状最もその恐れが強いのは、イム様や五老星から目を付けられ、ガープの台詞からも何か不幸が起きた事が伺えるネフェルタリ家である。
そのネフェルタリ家殺害の実行犯として、サボの名前が挙げられたとすれば、おそらくアラバスタ王家を名君だと知っているであろう革命軍が不正義だと感じてもおかしくない。
あるいは、バーソロミュー・くまの殺害というのもあり得なくはない。
今回の革命軍による聖地侵入の目的はくまの奪還と宣戦布告だ。
戦闘の中心となるくまが、その最中に命を落とすことは十分考えられる。
……が、しかし。
これ等だけでは説明を付けるには不十分だ。
マキノさんやダダン達は、アラバスタ王国ともバーソロミュー・くまとも全く関わりが無い。
もし上記のような事件があったとしても、彼らから見れば革命軍が世界政府加盟国の王族や七武海を殺害したに過ぎない。
悲しむには及ばないだろう。
もっと何か、彼らのような一般市民でも衝撃を受けるような内容であるはずだ。
【大量虐殺】
さて、ここでようやく表題の件に辿り着く。
要するに、サボが犯した(として報じられた)罪業とは、無辜の民への虐殺行為ではなかろうか。
これならば革命軍はもちろん、マキノさんやダダン達が号泣しているのも説明がつく。
あの可愛かったサボが、十数年の月日のうちにすっかり外道へと変わってしまったとの疑惑を抱いても仕方があるまい。
【虐殺の対象は?】
さて、ここで少々思い出して頂きたいのが、ガープの言う「アラバスタ王国に関する事件」という言い回し。
もし、ネフェリタリ家の面々に犠牲が出たとすれば、「アラバスタ王家に関する事件」と言わないだろうか?
言葉通りに受け取るのなら、事態は王族に限ったことではなく、王国それ自体に関わるような問題だと解釈するのが自然だ。
そう、サボの仕業とされた虐殺の被害者はアラバスタ王国の民だとすればどうだろうか。
革命軍が聖地で大将とぶつかったのはレヴェリー4日目。
7日目のレヴェリー最終日の後も数日ほどは王族もマリージョアに留まるだろうから、革命軍の聖地への潜入発覚から「アラバスタ王国に関する事件」の発生までは1週間程は猶予があることになる。
それだけの時間があれば、北軍軍隊長カラスの飛行能力を使うことで聖地マリージョアからアラバスタ王国に到達する事も可能だろう(たぶん……。無理か?)。
また、海軍が全力を挙げて解決に臨んでいる以上、多数の海兵が王国に駐留しているだろうから、革命軍がおいそれと「確認」に行けるものでもない。
あるいは、聖地マリージョア周辺のどこかの町(レッドポート等)を火の海にしたというのも考えられる。
こちらの方が、被害発生への経緯は自然だし、革命軍にとってもより「確認」しにくいかもしれない。
詳しい内容は置いとくとして、ここまでの情報から推測すると、サボ自身の身に何かあったというよりは、彼に対する捏造疑惑がバラまかれたと考えた方が、やはり自然ではないだろうか。