果たして今回はどうなんだろう。またしても血も涙も無いラブコメ蠱毒なのか、ニセコイが終わることを見越しての新戦力投入なのか。
5月の改編まであと15話ほど。
しかし、今のペースでニセコイがあと15話で終わるとはちょっと考えにくいから、終了はもう少し先かもしれない。
暗殺教室が遅くとも5月には終わりそうとはいえ、それ以外に有力な打ち切り候補がない状況だから、新連載にとってはかなり過酷な環境と言えそうだ。
週刊少年ジャンプ9号 感想はこちら
※以下、ネタバレ注意
【ONE PIECE】
第815話 俺も連れてけ!!
●カマバッカ王国
ヴィトがサンジに耳打ちしていた件。バラティエを持ち出した脅迫だとすると読者に隠す意味もないので、別の何かじゃないかと思っていたのだけど、そうか、カマバッカ王国か……。その発想は無かった。
バラティエの他に、サンジの大切なオカマのことで脅されていたのなら納得できるかな。
サンジも一度は男色に目覚めた身。カマバッカに情夫がいたとしても何もおかしくはない。
かつての男色相手を守るために、親の決めた女性との結婚に赴くというこの倒錯。何たる悲恋か。
●ジェルマ66
ヴィンスモーク家の家業が「戦争屋」と判明。具体的には何をやっている組織なんだろう。
「戦争屋」と聞いて一番最初に思い浮かぶのは、バギーの海賊派遣組織のような傭兵集団だけど、一般的には「空想上の存在」と思われているってことは、少なくとも普通の傭兵ではなさそう。
海軍は特に人員不足ということはなさそうだし、アメリカ政府のように戦死者が出ることに対する世論の反発を恐れているわけでもなく、イラク軍のように士気・錬度不足で役に立たないということもないから、世界政府が傭兵(あるいは民兵)を欲するとは思えないなあ。
単なる傭兵集団だとすると、ヴィンスモーク家が政府に対して強い権力を有している事とも符合しないし、そもそも、傭兵ならもっと世間に知られていても良いはずだから、もっと裏がある組織なんだろう。
考えられるのは、海軍が表だってやれないような後ろ暗い戦争行為を代行する組織ってところかな。
ローの故郷であるフレバンスの国民は周辺諸国によって虐殺されたということになっていましたが、例えば実は世界政府がジェルマ66を派遣していて、鏖殺を主導していた、とか。
海軍にしてもオハラの島民を皆殺しにしているのだから、他の組織にやらせる必要などあるのか、と疑問に思うかもしれないが、オハラの場合は赤犬のせいで結果的に皆殺しになってしまっただけで、島民用の避難船が用意されていたように、政府・海軍の当初の予定ではそこまでやるつもりは無かったと思われる。
表沙汰にできないようなことをやる非正規部隊があったとしても、不自然ではないだろう。
いずれにせよ、ジェルマ66は政府も動かせる強大な組織であることは間違いないが、彼らがビッグマムの傘下に入ろうと画策していることを、政府は知っているのだろうか。
ヴィンスモーク家が政府を騙し、手玉に取っているのか、それともやはり、政府がビッグマムと接近しようとしているのか。
●カポネ・“ギャング”・ベッジ
傘下に入るものと必ず血縁を結ぶということは、ベッジもビッグマムと血縁関係にあるのかな。
彼自身がマムの娘を娶ったか、あるいは、年齢的にベッジの子供とマムの子供を結婚させたとも考えられる。
ベッジはもう42歳なのだけど、彼をガキ呼ばわりするペコムズは何歳なんだろう。
年齢は年下だが、新世界での経歴を指して(40歳でも「ルーキー」と呼ばれていたように)ガキと言っている可能性もあるけど。
●二手に別れる?
錦えもん達はゾウで用事を済ませたら急いで国に戻りたいだろうから、ワノ国とカイドウに何らかの関係がありそうなところを見ると、ワノ国(カイドウ)に直接向かう組と、ビッグマムのところへ交渉に行く組に別れるのかもしれない。
今年はサンジだけでなく、ドレスローザで出番がなかったクルーも活躍するという話だから、二手に別れるのならばルフィ、ナミ、チョッパー、ブルックがビッグマム組になりそうだ。
特にナミは、ビッグマムと思われる人物のビブルカードを所持していることもあるから、ここでビッグマムと絡む可能性は高い。
ネコマムシの旦那がワノ国や侍について既知の様子だったことから、錦えもん達の目的はミンク族に助力を求めることじゃないかと予想しているので、ミンク族が付いて来てくれたりしないかな。
ルフィの計画に興味を示していたキャロット等が対ビッグマム組で、ジャックに対してどこまでも追いかけると宣言していたネコマムシの旦那等が対カイドウ組、という具合に。
●宴と居眠り
「サンジがこんな状況なのに宴とは何事だ」、「サムライをゾウに入れてはならないと分かっていながら結局眠りこけるとは何事だ」といった意見が見受けられた。
しかし、前者に関しては、既にペコムズを案内人にサンジを追うという方針は決定していて、そのペコムズの怪我が癒えるまでは動ける状況にはないのだから、宴を開く時間はあると言えるだろう。
また、今回のサンジの離脱は、ウソップのときと違い戻ってくることが前提の一時的なものだし、ロビンのように政府に囚われたのでもなく、とりあえず命の危険は無い状況だ。
ゆえに、そこまで暗いムードになる必要もなく、麦わら一味の性向を考えれば今回の宴も不自然な展開ではない。
一方、後者の眠りこけるアダルト組のことは全く擁護できない。
もちろん、個人的には「寝ないぞ! 絶体寝ないぞ!」という前フリからのベタなギャグだと受け入れられたが、ご都合主義と言われればその通りだろう。
特にロビンは以前に比べてポンコツ化しているように思える。
とはいえ、ポジティブに考えれば、ロビンはもうかつての張り詰めていた彼女ではなく、仲間という安心できる場所を得て、穏やかな女性になったと見ることだってできる。
それに、ロビンももう三十路なのだ。昔のようには身体は動いてくれない。
一週間もの船旅の後、ようやく陸地(?)に辿り着いた夜。疲れも相当溜まっていたに違いない。
最初は見張りを立て、交代で仮眠をとっていたのが、途中で見張り役が居眠りしてしてしまい、そのまま朝に。おそらくはこんなところではないだろうか。
しかし、誰が彼らを責められようか。ロビンもフランキーも新世界の荒波の中で疲れ果てていたのだ。
だが、ブルックは違う。前日も睡眠をたっぷり取っているに違いない。つまり、彼らを責めることは……あれ? これ、ブルックが悪いな。
【ワールドトリガー】
第130話 ガロプラ 9
●ウェン・ソー
ガロプラは別にベイルアウトのような機能を持っていたわけじゃないのか。
となると、どうやって脱出するつもりなんだろう。まさか本当に決死隊なのかな。
いや、レギンデッツは作戦を聞く前は玄界の人間を拉致して連れ帰るつもりでいたし、死を覚悟した部隊って感じではないな。
ということは、捕らえられた人員も回収可能なトリガーを用意しているのかもしれない。ウェンのトリオン体解除が異様に遅いのがその一端なんだろうか。
●その他
・本物の胸のマークは右胸と言いつつ、絵では左胸に着いているという。
・反転後の姿が右胸に付いているから、熊谷のモノローグの方がミスかな。
・トドメのバイパーのオサレ射撃が無駄に華麗なのはちょっと二宮臭がする。
・菊地原たちは無力化した捕虜を連行するよりも遠征艇の防衛に加わった方が良いんじゃ……。少なくともどちらか1人は。
【僕のヒーローアカデミア】
第77話 いいよ
おっ、相澤先生ちゃんと回避していたのか。
荼毘との距離があまりに近かったので避けることができるとは全く想像していなかったなあ。
今回の荼毘は紛い物だから一概には言えないのかもしれないが、このクラスのヴィラン達が相手でも、トップレベルの戦闘専門ヒーローならば結構対処は余裕という印象。
しかし、こんな状況でも個性による戦闘が禁止というのはちょっとなあ……。
ステイン戦のときもあまり納得いかなかったけど、今回は「私有地だから個性が使える」と言われているわけだし、余計に納得し難い。
USJのときも先生の許可なく個性で戦闘していたのに、なぜそのときは罰則の話にならなかったんだ? という矛盾も生まれているし……。
「USJは(実戦形式での個性使用も想定される)雄英高校の敷地内だから、特例で個性によって危害を加えることも許されている」ということならば一応説明はつくけど。
【トリコ】
第357話 ネオ、その生物!!
おおお……。数年ぶりにこの作品を面白いと思えたかもしれない。
「食べる前に恐怖を与える」という行動にも、それなりに説得力のあるハッタリを持ってきてくれたし、ネオの生い立ちも意外と興味をひかれるものだった。やはり、ニトロが全ての元凶であることは変わりないのか。
しかし、これどういうオチを付けるんだろう。
ニトロにしても惑星を料理して食べる点ではネオと同類だからなあ。
今はトリコ達の味方をしている味仙人の3人ですら、ブルーニトロから離反したのは、彼らが「ネオを復活させようとしている」ことを知ったのが理由であって、地球を調理することには協力していたのだし。
ネオを倒したところで、(味仙人を含む)ニトロという地球の脅威は残ってしまう。
今更だが、ブルーニトロの目的も味仙人達の目的もネオの駆逐だということは、彼らの対立は「ネオの駆逐のために、一度復活させるか否か」という方法論の違いでした無かったってことなのか。
既にネオは復活しているのだから、とりあえずブルーニトロの策を聞いて、とりあえずは協力すべきだと思うのだけど、次郎や三虎はどう出るつもりだろう(そもそも、彼らの目的が未だ不明瞭ではあるが)。
【暗殺教室】
え、終わり? 殺害を「卒業」とか言っちゃうんだ。
「離婚届」を「卒論」と称していた某ゲスの極み不倫カップルを思い出した。先週の斉木に続いてまさかのパロディだったりするのだろうか。
松井先生も結構こういう俗悪なネタは好きだし。
しかし、柳沢は本当に最後まで小物だった。
シロさんのときは、それでもそれなりの格が感じられたけど、過去編以来、一切の魅力がなくなってしまった。
調子こいてたキャラがあっさり惨めな死に方をするということ自体は、個人的には大好物ではあるものの、それはシックスのようにある程度の大物感があればこそギャップで効果が生まれるものなんだよなあ。
柳沢みたいな三下でやられても何の快感も得られない……。しかも、これがラスボスか……。うーん。
【左門くんはサモナー】
今週はイマイチ。
このネタはもう窪谷須亜蓮で見飽きてるというのと、ツッコミがいちいち説明的過ぎてクドかったせいだろうか。
ただ、助けに来たのに嘲笑される左門くんは面白かった。
【BLEACH】
長い間引っ張られていた石田が敵陣営にいる理由がようやく語られるも、そこまでして行った工作は全く何の意味もなく、結局は行き当たりばったりでラスボスのところへ強行突破するというお話。
いや、マジで一体なんのために石田を見えざる帝国に入れたんだ……。いくら何でもさすがにちょっとライブ感が過ぎるぞ。
【銀魂】
高杉の目的は最初から虚だったってこと? じゃあ何で銀さんと刺し違えようとしていたんだろう……。
なんか高杉はあまりにも感情的というか、後先考えてなさ過ぎて嫌悪感しか抱けないんだよなあ。
【ニセコイ】
鶫さんはマジで妾になると思ってたんだけど、まさか彼女まで振られるてしまうんだろうか。
【バディストライク】
「どうせジャンプ読者ってのは突飛なキャラだとかぶっ飛んだ技が好きなんだよな畜生が!」という作者の負の情念が感じられた。
実際その通りだと思うし、次回作では序盤から濃いライバルキャラとか用意してみたらいかがでしょうか。
何を置いてもとにかく、テンポが悪すぎたので、ジャンプでやっていくならもっとスタートダッシュに力を入れるべきじゃないかなあ。