【自作自演?】
亜双義の件があるので、ジーナ刑事がグレグソン刑事の遺体を確認していなかった時点で「実は死んでいない」展開を疑っていたけど、法廷を経て確信を深めた。
おそらくホームズ、そして監察医も加担したうえで、殺人事件を偽装したんじゃないかな。
龍ノ介と寿沙都さんが赤髪のカツラに対して「見覚えがある色」と言っていたことから、あれがホームズの薬品によって作られたのは確実だし、となると、ヒュー・ブーンの部屋に入っていった赤髪の人物はホームズの関係者ということになる。
つまり、その人物とは真犯人などではなく、やはりグレグソン刑事自身なのだろう。
事件の報が齎されたときにホームズが謝っていたのは、自分がその殺人事件の偽装に関わっており、結果的にジーナちゃんを悲しませてしまったからではなかろうか。
問題は、バンジークス卿を犯人に仕立て上げることまで彼らの計画の内なのかどうかかな。
犯人役を用意するつもりは無かったのに、「銃声」が鳴った時にたまたま運悪くバンジークス卿が部屋に入ってきてしまったのか、それとも、最初から彼が部屋に来るタイミングを知ったうえで、「時限爆弾」を仕掛けたのか。
もっとも、グレグソン刑事が本当は死んでいないとすると、前日の夜に時計のゼンマイを巻けなかった理由が不明なのがネックになるけど。
【死神の正体】
まさかグレグソン刑事が死神……?
ついたてに死神関係の事件資料が貼られているのを見て、最初は単純に死神の正体を突き止めようと独自に捜査しているんだと思っていたのだけれど、わざわざミテルモンに自分のフリをさせてアリバイ工作をしていたということで、そっちの可能性に思い至った。
だとすると、せっかくグレグソン刑事が生きていたとしても、結局は連続殺人犯として捕まることになるから、一層悲惨な話になってしまうなあ。
とはいえ、ホームズがそんな連続殺人犯に協力するか? という点は疑問ではあるから、死神=グレグソン刑事と疑いを持たせたことこそミスリードで、実際にはやはり死神の正体を捜査しており、ミテルモンへの依頼は、本当の捜査対象を隠すためのものだった、とも考えられる。
そういえば、ミテルモン一家は結構裕福な暮らしをしていたようだけど、グレグソン刑事ってそんなにお金持ちなの……?
アイリスのお陰で給料が二倍になったとは言っていたものの、ミテルモンを雇っていたのはその前からだろうし。
ひょっとしたら、ホームズも資金提供していたとか?
高名な探偵で、アイリスの原稿収入もあるのに常に金欠なのは、ホームズの浪費だけではないのかも。
【『プロフェッサー』の正体】
ああ、これハート・ヴォルテックス首席判事が真犯人だわ……。間違いないわもう……。
3話で「プロフェッサー」が連続殺人犯だと明かされたときには、「犯罪を憎んでいる気持ちに嘘はなさそうなヴォルテックス卿ではない」と決めつけてかかっていたのだけれど、被害者となった貴族達が腐敗していたという情報を卿自身の口から聞かされて「あっ……(察し)」となった。
追い打ちのように、当時クリムト・バンジークス検事が首席検事で、ヴォルテックス卿は上級検事だったという事実も語られて、最早疑いようもなく真犯人の姿が明らかに……。
おそらくは、プロフェッサー事件で殺害された4名は、ヴォルテックス卿にとって「英国司法の腐敗の原因」だったのだろう。
そして、自分の出世の障害となる年下(バロック卿とヴォルテックス卿の年齢差を考えればさすがにそのはず)の上司もついでに葬った、と。
真相はこんなところだろうか。
3話の時点では、亜双義玄真が処刑されなかったのは当局の意向だと考えていたのだが(何しろ処刑を偽装しているので)、どうもミテルモンが個人的に「脱獄」に協力していたみたいだなあ。
となると、処刑が行われていないことに気づいたヴォルテックス卿が、慌てて墓地に行って玄真を殺害し、上層部を丸め込んだうえで、子飼いの監察医だったドクター・シスに偽の検視結果を作らせた、といった感じかな。
ヴォルテックス卿は最初からあからさまにラスボス臭を放っていたので、彼が真犯人だとしても何の驚きもないのだが、段々と愛嬌が出てきて面白いキャラになっていただけに、彼を5話で追い詰めるのはあんまり嬉しくないなあ……。
【グレグソン刑事とジーナちゃん】
正直なところ、ジーナちゃんがグレグソンの死を悲しむ姿にはあまり共感できなかった。
何しろ3話での彼女のグレグソンに対する態度は酷すぎて、尊敬の念など一切感じられなかったし、刑事としての仕事もお世辞にも真面目にやってなどいなかった。
それをグレグソン刑事が死んだ途端、急に彼に対する感謝や敬意を並べられても全然説得力がない。
ジーナちゃんは好きなキャラなのであまり悪く言いたくなかったから3話感想では書かなかったけど、彼女が最初から刑事として登場していたら嫌いになっていたと思う。それくらい酷かった。
せめて、これまでその恩に報いようともせず、仕事をいい加減にやってきたことや、恩人に対して無礼な振る舞いをしてきたことについて悔いているならまだしも、全く反省の色は見られないからなあ。
今回の事件はジーナが刑事として成長する話でもあるのだろうけど、はっきり言って今のところ熱くなることができない。
事件現場で巡査達に色々と上から指示を出していたが、これまでずっとグレグソン刑事に心からの敬意を払ってきた彼らからしてみれば、不眠不休で頑張っている自分達を差し置いてコネでいきなり刑事見習いとなったうえに、仕事もろくにせず、おまけにグレグソン刑事には無礼な振る舞いを続けてきた小娘に、刑事の死の直後からこんな態度を取られたら、ジーナちゃんに殺意を抱いた者がいても全くおかしくない。
このままだと悪印象だけが残ってしまうから、ここから何とか挽回して欲しいと心から願います。
【その他】
・慈獄という名前に憶えがあったけど、やっぱり大臣だったか。
・しかし、前作の2話で名前が出たときはたしか慈獄「司法長官」だったような。
・1年で外務大臣に転身したのかな。
・バンジークス検事も片づけができない男か。
・拳銃を思わず拾っちゃう人が多すぎませんかね。
・しかし、仮面の男は大英帝国風の服装とヒラヒラが死ぬほど似合わないな。学生服がピッタリだっただけに特に。
・3話に続き出来レース感のある裁判。
・御者さん失業してるじゃん……。まあ、色んな悪事に手を染めていたからね。
・と思ったけど、馬車ギルドの親方もボーイに転職していたから、馬車ギルドそのものが無くなったのかもしれない。
・それにしても、たしかメグンダルから10ギニーも貰ってたはずだけど、もう使い切ったの?
・ビーナスさんが嘘を吐く→亜双義「本当は?」→あっさり本当のことを言う。
・東京03のコントに似たようなのがあったな。
・アシタール寄宿学校だと……?
・ドクター・シスも考えてみればシス司令官と同じ名前だし、寿沙都さんがミサイル口調だということといい、ちょいちょいゴーストトリックのネタを入れてきますね。
・デ・キルコはミっちゃんと違ってあんまり眉間の皺が深い様には見えないな。
・3Dの限界なのか、シナリオの意図が作画担当にちゃんと伝わってないのか。
・あれえ、原作の赤毛連盟の事件って確かこんなチャチな詐欺じゃなくて、それこそホームズがハッチの質屋で誤推理したようなトンネルが目的だったような……。
・ヒュー・ブーン=ゴシップ=ミテルモンというのには全く気が付かなかった……。言われてみれば面影が。
・逆転裁判のパターン的に、ビーナスこそが重要人物の悪女かとばっかり。銃声の音も彼女の花火が正体だしさ。
・これは上手くミスリードされたかな。
大逆転裁判2 第4話『ねじれた男と最後の挨拶』感想はこちら
・逆転裁判のパターン的に、ビーナスこそが重要人物の悪女かとばっかり。銃声の音も彼女の花火が正体だしさ。
・これは上手くミスリードされたかな。
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