ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

大逆転裁判2のコメント返信

 大逆転裁判2 第5話『成歩堂龍ノ介の覺悟』感想に頂いたKさんのコメントへの返信。
 長くなりそうだったので、記事にしました。コメントありがとうございます。

・グレグソン刑事と「死神」 
>あの事件でグレグソン刑事が行ったことは真犯人の手助けをして証拠を隠蔽した事でした。
>何故そんなことをしたか?それは交換殺人の証拠になる「4つの署名」を隠すためでした。当然、その「4つの署名」の意味を知るものは交換殺人、ひいては10年前のからくり=プロフェッサー事件を知るものに他なりません。 
>そして本事件で被告人となったジーナを保護し、ホームズの打診でパリ警察に保護してもらう計画まで立てていた。
>この行動も、「死神」のシステムを知らなければできない行動です。


 グレグソン刑事が死神の一員だったことには私も疑いを持っていませんが、作中の話では確かホームズの方からグレグソンに彼が狙われていることを伝えていたそうですから、グレグソン刑事は「電信」の内容について知らなかったと思います。

 そもそも、グレグソンの暗殺に関わる電信の内容をヴォルテックス卿が本人に教えるわけがないですからね。
 グレグソン刑事は何も知らされないまま「国家機密」とだけ伝えられて、電信を取り返そうとしていたのでしょう。

・慈獄氏の設定変更
>ただ設定画集を読む限り彼の設定は初期から変わっていないそうです…
>とすると1-1の裁判は全て彼の茶番だったことに…


 うーむ、そうなんですか。
 正直、本当かなあ……という印象が拭えないです。

バリケード所長の「闇」
>彼は屑だと天草さんは書き捨てていますが、私はいわゆる彼をよくある「苦悩する中間管理職」という達観した目で見ていました。
>良くも悪くも、起こったこの重大さに対して、我が身可愛さに彼は部下に責任を擦ることしかできなかったのでしょう。
>哀れではありますが、まさに当時の社会の縮図を描いた一般人だったのではないでしょうか。 (この前設定画集を読んだらこの人にもきちんとしたバックホーンがあるようですよ)


 いくら何でも自分が罪を着せて破滅させた人間に対してあんな口の利き方をしている時点で、「苦悩する中間管理職」とはちょっと見られないですね……。

・ヴォルテックス卿の「野望」
>彼も思い付きで「元はただの正義漢」だった玄真を殺させ、更にグレグソン、慈獄、ワトソン、シスを10数年の間殺人の『駒』として利用し、しかも自らの出世願望だけのためにその駒を始末までしています。
>彼が手を伸ばしたのが「極悪人」だけならまだしも、彼はそれ意外の人間に手をかけさせました。
>彼の行った数々の脅迫や殺人教唆は、
成歩堂の本編で言っていた「それは、どんな言葉で飾っても『正義』にはならない」の一言が全てを集約していると思っています。


 その辺の理屈は理解できるんですけどねー。
 やはり感想で書いているように、主に「序盤からコミカルな出番が多すぎた」「一応の大義を持っていることが最初から明らかだった」の二点でいまひとつ憎めなかったんですよね。

 厳徒のように、当初は権力欲だけが目的の人間かのように思わせられていれば、素直に悪役として見られたんですが。

>ちなみにローザイクが始末されていないのは、彼が一般大衆向けの「見世物」商売をしていたため(しかも新聞記者等と違って代わりが効かない)、
>万が一手を出せば騒ぎになって足がつく可能性を考慮したためと考えています。
>もっというとプロフェッサー事件当時彼女は16才、あどけない少女にまで死神の毒牙を伸ばすのは暫く待ったということでしょう。


 たしかに、有名人だから、幼い少女だからというのは、ヴォルテックス卿の人格を考えるとどちらもありそうですねー。