寿沙都さん可愛いんだけど、口調がゴーストトリックのミサイルなので、どうしても犬に見えてくる。
大逆転裁判 第2話『友とまだらの紐の冒險』感想はこちら
※以下、ネタバレ注意
いやあ、酷いもんだった。
依頼人が実は無実ではなかったという逆転裁判2の名作ネタを、まさかこんな雑な話で再び使われることになるとは。
2話に続いてこの3話も地獄だということは聞いていたが、それがよくよく身に沁みた……。
1話から3話までずっとこれまでの逆転シリーズのパターン外しに終始していて、無駄にスッキリしない話にしているだけ。
面白さを犠牲にしたスタッフの自己満足に付き合わされている気分である。
【バロック・バンジークス検事】
全然名前が覚えられなくて、思い出そうとするといっつも「ジーケン・バーンロッド卿」の名前が浮かんでしまう。
どうもなあ……。
この人は最初からある程度真相を見抜いているというか、悪党であるメグンダルを追い詰めるために起訴したようで、こちらが追い詰めようとしても反応が薄いんだよね。
これはもう、逆転裁判4と同じ過ちを繰り返していると言わざるを得ないのではないか(逆転裁判5を買ったので逆転裁判4を振り返ってみる)。
逆転裁判の面白さは真犯人を追い詰めることもそうだが、検事側の立証を打ち破り、彼らを叩きのめすことにもあるので、ガリュー検事のように最初から真相を明らかにしようとしているキャラだと爽快感が減じてしまう。
非タクシュー作品である逆転裁判5、6ではそこが改められていたのだけれど(まあ逆転裁判5 総評で書いたようにユガミ検事には別の点で不満があるが)、今作ではまたしてもガリューめいた検事が登場してしまい、今から不安で仕方がない。
タクシューにとってはガリュー検事は反省点ではなかったんだな……。
【最終弁論】
ホームズの推理フォローは楽しめなかったが、こちらの新システムは中々面白かった。
相手の矛盾を指摘するという逆転裁判の醍醐味が反映されていたのが良かったかな。
3話はチュートリアル的な内容なだけに、陪審員の矛盾も簡単だったけど、4話以降では難易度が上がるだろうし、裁判パート自体には期待できそうだ。
【その他】
・首席判事の人のラスボス臭が半端じゃない。
・2話でチラッと名前だけ出てきた日本の司法大臣がラスボスかなと思ったけど、こっちだろうか。
・陪審員、ロクな奴がいないな……。
・神の聖杯……。ゴドー検事を超えて最早オートロと同じレベルでは。
・というか、2話までの話が過去の逆転シリーズの逆張りみたいな内容だったから、これマジで被告人のメグンダルが高利貸しの悪党で、殺人罪は冤罪であるけれども無罪にしても全然スッキリしないオチになりそうで怖いんですが。
・なんて懸念をしていたら、予想を超える酷いオチだった。まさか犯人すら解らず仕舞いとは。
・スサトさん、これまでの逆転シリーズの助手の中で圧倒的に有能。
・……あ、でも、みぬきちゃんも結構大したもんか。ただ、裁判ではたしか役に立たなかったけど。
・おお、「最終弁論」面白い。
・ホームズの推理への補足はいま一つだったけど、こちらの新システムは良いですね。
・この時代の経済格差はシャレにならないので、1話の軍曹もそうだけど、貧困から盗みやボッタクリ等に手を染めたキャラを出されると笑えない……。
・「もう一人乗客がいた可能性があるのだから、『犯行が可能だったのはメグンダルだけだった』という推理は通らない」、と主張してんのに「もう一人の乗客を名指ししなければ意味がない」というのはおかしくないでしょうか。
・まあ逆転裁判では今更な理不尽要求だけど。
・ミス・レストレード……。Mr.メンヨーを思い出す指捌き。
・バンジークス検事がどんどん無礼になっていく無礼、この辺はさすがにタクシュー脚本の面白さ。
・なるほどねえ。「あれ? 椅子の下の物入れが空になってる」とは思ったけど、煙幕のときに持ち去ったわけか。
・しかし、これ私も気紛れで調査したから良かったものの、普通に調べなかったプレイヤーは結構置いてけぼりですね。ちゃんと証拠は隅々まで調べろというメッセージかな。
・現状証拠を持ってないくせに「証拠や論理より感情を優先する」とか偉そうにしてるバンジークス検事はちょっと癇に障りますね。
・ミス・レストレードが犯人扱いされるのも気の毒だし、スッとぼけてやろうかと思った。
・ナルホド「一瞬にして全ての風向きが変わってしまった。これがバンジークス検事か」
・いやいやいや、3人の陪審が結論を変えたのは「馬車ギルドの決まりがあるから」「金持ちが気に入らないから」「バカ女だから」であって、バンジークス検事は何もしてないでしょうよ。
・「問い詰める」のシステムのことを完全に忘れていて結構苦戦してしまった……。
大逆転裁判 第4話『吾輩と霧の夜の冒險』感想はこちら