ジニーはかつて天竜人の妻だったが、ボニーは天竜人の娘ではないのだろう。

※以下、第1159話『運命の島』までのネタバレ注意
【混血児でも天竜人】
第1159話にて、下々民、しかも世界政府加盟国民ですらない卑しい身分の女が産んだ双子の赤ちゃんを、ガーリング聖は迷うことなく我が子として受け入れた。
更に、その片割れであるシャムロック聖は現在、一般天竜人よりも上位に位置する神の騎士団の団長にまで登り詰めている。
つまり、両親共に天竜人でなかったとしても、どちらか一方が天竜人であればその子供は問題なく聖地の住民となれることになる。
実のところ、この設定はFILM REDで既に明らかとなっていた。
どこの馬の骨とも知れない女との子であるウタの殺害を、父親が天竜人のシャンクスだからという理由で五老星が躊躇する場面が描かれているからだ。
母親が下々民のシャムロック聖とシャンクスが天竜人として遇されたように、ウタもまた母親が誰であろうとシャンクスの実子(五老星視点)である限り天竜人扱いされていたのである。
【ボニーの扱い】
ところが、ここで一つの疑問が浮かんでくる。
天竜人の第8夫人となったジニーの子であるボニーは、とても天竜人とは言えない扱いを受けていた。
サターン聖によって悪魔の実のエキス注入実験の実験台になるだけならまだしも、「病身」の母親と一緒に下界へと放逐されている。
混血児とはいえ父親が天竜人なのだから、条件はシャムロック聖やシャンクス、ウタと同じはずなのに、一体なぜここまでの差があるのか。
【父親の意志?】
ガーリング聖は息子達を受け入れたのに対し、ボニーの父親は娘を天竜人と認めなかったのではないか? といった見方もあるが、私はこの考えには否定的だ。
天竜人が高貴な存在とされているのは、「創造主の血筋」が理由である。
創造主の血を引いているのなら、どんな人間だろうとも存在するだけで「偉い」のが天竜人たちの論理だ。
しかるに、もしも天竜人の認定が「親の判定」によって恣意的に決められてしまうとすると、もはや創造主の子孫は、それだけで偉い存在ではなくなってしまう。
創造主の血という無条件の絶対性が失われてしまうのだ。
自己否定に繋がりかねないそのような仕組みを天竜人たちが認めるはずが無い。
【ボニーの父は下々民】
ならば答えは一つ。
ボニーは天竜人の子供ではないのである。
確かに、ジニーは天竜人の妻とする為に政府に拉致され、第8夫人となったが、捨てられる直前までずっと第8夫人のままだったとは言われていない。

要するに、ジニーを妻としたものの1年ほどで飽きてしまった天竜人は、彼女の身分を下々民に戻したと考えられる。

そして、元来が奴隷であり、妻となる前は革命軍という犯罪者だった彼女は市民にはなれず、再び奴隷として聖地に留め置かれた。
【ジニーは性奴隷】
天竜人が目を付ける程の美貌の持ち主だったジニーの役割は、当然のことながら性奴隷だったのだろう。
主人である天竜人の遊びの為か、あるいは自身に利益をもたらした者達への褒美としてかは判らないが、彼女は下々民の男たちと性交することを強要されていたわけだ。
結果、お腹に子を身籠り、「下々民と奴隷の子」であるその赤ん坊はサターン聖の実験台として使われることになった。
病気(実際には薬物実験の副作用)が進行し、性奴隷としても使えなくなったジニーは、悪魔の実のエキス注入実験を終えたボニーと共に、下界へ捨てられたものと思われる。
ちなみに私はボニーの実父はソルベ王国のベコリ王だと以前から予想している。
これなら、ボニーがコニー王太后と瓜二つだった事にも説明がつくだろう。

彼女達は実はソルベ王国王家の血を引く親戚同士だったのだ。
【余談】
ところで、今更になって気付いたのだが、サムネのサターン聖のこの台詞からすると、「聖地の者の第8夫人」になったのは、サターン聖による薬物実験の後ということになるよね。

だが、シャクヤクがそうだったように、ジニーは最初から天竜人の妻になる為に攫われたはずである。

つまり、サターン聖は天竜人の妻として聖地に連れて来られたジニーを見かけ、「発注」した天竜人に会わせる前についでとばかりに薬物実験を行ったことになる。
あまりにも意地が悪すぎる。
まあ、実験台にする為の奴隷なんていくらでもいるはずなのに、わざわざその天竜人への嫌がらせの為だけにそんなことをするとはさすがに思えないので、何かしらジニーでなければならない理由があったのだろうが……。
ジニーの肉体が薬物実験の条件を満たしていたのか、単純に革命軍軍隊長を務めた肉体的強靭さが実験台に相応しいと考えたのか。
……無いとは思うけど、これから待ち受けるジニーの悲惨な人生を哀れんで、なるべく早く死なせてやろうと失敗続きの薬物を投与した、なんて可能性もある、かも……無いか? いやでも、死こそが卑小なる虫の救いとか思ってそうではあるんだよね。
無いか?