一作目がいまいちだっただけに今作の出来も不安だったのだが、中々楽しめた。
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※以下、ネタバレ注意
ここまでの感想としては、概ね前田有一の超映画批評 の点数通りの面白さだったかな。
アベンジャーズ>>>ウィンター・ソルジャー>>>ファースト・アベンジャー
という印象。
「圧制によって守られる平和」対「自由」という使い古された話ではあったものの、爽快感のあるアクションだけである程度満足できた。
親友のバッキーが敵として再登場したことで、前作で大した活躍も無いのに彼を登場させたことにも納得。
ザ・ファースト・アベンジャーは今作のための前フリのような作品だったんだな……。
調べたところ、バッキーがウィンターソルジャーとして洗脳される設定は原作コミックからあるもののようで、おそらく映画スタッフとしては「ここでバッキーが死んだと思う観客などいない」という前提で作ったんだろう。
しかし、前知識がないまま見ると非常に雑な扱いで殺したようにしか思えなかったし、原作を知らずとも楽しめるよう、もう少し力を入れてくれても良かったのではなかろうか。
>ヒドラ
まさかのドクターゾラの再登場にびっくり。
あんな小物っぽかった奴が全ての黒幕的なポジションまで上り詰めるとは。
大戦中は命惜しさにヒドラの情報を洗いざらい吐き出すような男だったのに、今作では自分の命を犠牲にすることを何とも思っていないようで、組織の指導者として暗躍するうちにゾラの器も大きくなっていったということか。
シュミットに比べてもだいぶ有能だったし。
そういえば、ゾラが作り出したウィンター・ソルジャーはこの50年間に20件以上の暗殺に関与しているとのことだったが、バッキーは老いているようには見えないんだよな。
これは彼以外にも「ウィンター・ソルジャー」と呼ばれる存在がいるということなのか、それとも「冷凍睡眠から起こして暗殺をさせて、終わったらまた冷凍睡眠させる」という使い方をしてきたのか、どっちなんだろう。