ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』感想

 キャプテン・アメリカ「キャプテン」って大尉の方だったのか……。
 アメリカ丸を率いる船長みたいな意味が込められているんだと思ってた。

※以下、ネタバレ注意
 名作と聞く『シビル・ウォー』を見たいと思ったものの、少なくとも『キャプテン・アメリカ』二作と『アベンジャーズ』二作を見ていないと楽しめないらしいので、とりあえずザ・ファースト・アベンジャーを鑑賞。

 ううん……。つまらない……。
 超科学を使うナチスとの対決という構図で懐かしさはあったけど、それだけだ。

 敵のキャラには何の魅力もないし、アクションも盛り上がりに欠ける。
 時代背景に見合わない作為的な多人種精鋭部隊や主人公の親友にろくすっぽ活躍がないのもマイナス。
 あの程度の扱いしかできないのだったら、最初から出さない方が良かったんじゃないか。
 
 特に、親友はあまりに何も印象を残さずにあっさり死んだものだから、てっきり終盤になって颯爽と援軍に来るものだとばかり思っていた。


 最後の研究施設の攻略にしても、わざわざ主人公が捕まってから全軍突入するという謎の作戦を採っていたりと、まともに脚本も練れていないとしか思えない。
 囮にするのが目的なら、大尉の侵入で混乱して隙を突いて後に続けば良いだけであり、捕まるまで待つ必要はないだろう。
 主人公が一度は捕らえられることが必要となる何らかの作戦があるのだと期待しただけに、がっかりさせられた。

 
 2作目の『ウィンター・ソルジャー』は評判が良いようだが、1作目がこれだけ凡庸だとあまりハードルを上げるのは危険かもしれない。

 
 ただ、「誰も殺したくない」とほざきながら一切の躊躇なく敵を殺戮していく主人公の姿は、まさに(むしろ現代の)アメリカを象徴しているようで、ある意味面白かったけれど。
 この欺瞞を客観的な視点で見られるスタッフが手掛けていれば良い作品になっただろうに。