ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

HUNTER×HUNTER 第408話『交渉②』感想

 【悲報】カキン王族、天竜人並みだった

 いや、自国民は基本的に奴隷とはしないだけ天竜人の方がまだマシかもしれない。

【謝肉祭】

 モレナ(偽)の母親は謝肉祭で陵辱されて、正気を失っちゃってことか。

 娘が二線者ではないってことは、当然のことながら父親は王族以外ということになるよね。

 

・謝肉祭の前から妊娠していた

・王族に着いて来てた平民の子種でモレナ(偽)を胎んだ

 

 のいずれかってことになるけど、祭孤児の遺伝子検査はこのシステムに最初から組み込まれているようなので、おそらく謝肉祭は王族だけでなく、側近や兵士なども混じって乱交するのだろう。

 王族が犯し尽くして飽きたモレナ(偽)の母親を家臣達に下賜し、結果的にその家臣の誰かの子種によって妊娠することになったわけだ。

 

 それにしても、まさかカキン帝国がここまで腐った国だとは。

 いや確かにブラックホエール号の4層・5層の乗客への扱いを見ても、カキンが貧困層に対して冷淡なのは描かれていた。

 しかしながら、想定していたのは為政者としての不作為であって、王家ぐるみで貧民をオモチャにして弄んでいたとは想像だにしなかったことであるよ。

 いきなり王政を廃止しようとしているハルケンブルグ王子を危険人物だと思ってたけれど、こういう王家の暗黒面を知ってるんだとしたら当然の反応かもしれねえ……。
 ちょっと見直したぜハルケンブルグ王子。

 

【チョウライ第3王子】

「チョウライ王子の性格的に王になっても謝肉祭の文化は維持しそう……」

 と思われたそこの貴方、ちょっとお待ちを。
 確かに、慎重な性格であるチョウライ王子が王家に代々伝わる祭りを廃止するというのは一見考え難いようにも思える。

 しかしながら、実際には彼は国王の子ではなく、二線者の息子なのである。

 貧しい村娘出身のオイト王妃ですら正妻となったくらいだから、正妻になれない身分というのが考え難いんですよね(穢れた不可触民とは文字通り性交渉はしないでしょう)。

なので基本的に二線者は謝肉祭の被害者から産まれた子供なのだと思います。 


謝肉祭に良い印象を抱いているはずがなく、廃止する可能性は極めて高い。 

吐き気を催すカキン王家の悪弊を正す為にも、やはりチョウライ王子こそ王となるべき御方。

note.com

 

【謝肉祭のメリット】

 謝肉祭が解説されているナレーションの背景を見ると、屋敷や人らしきものから火が立ち上ってるので、どうやら「持て成す者」は犯す為に生かされるけれど、「その他」の村人は皆殺しにされ、村ごと焼かれるようだ。

 「謝肉祭に政治的なメリット無くね?」という感想を見かけたのだが、カキン帝国は元々小国だったのが周辺国家を併合し続けることで現在の大国になったようだから、謝肉祭は併合した地域の同化政策(大量殺戮と強制妊娠)のついでに王族の娯楽を兼ねているのかもしれない。

 天竜人じゃねえか。

 犯す女以外は皆殺しにして、産まれた混血児は二線者として王家によるヤクザ支配の仲介者にするか、王族の血を引いてなければ奴隷として売り払う。

 同化政策としては案外合理的かもしれない。

 

【オウ=ケンイ】

 本物のモレナがモレナ(偽)の墓に入っているということは、「何やかんやあって」の間におそらく本物のモレナを殺して入れ替わったのだろう。

 「肉」として性奴隷にされていたであろう彼女が、王族としての地位を保証されているモレナとそうそう入れ替われるとは思えないから、誰かしらの協力が必要だろう。
 それを手引きしたのがオウ=ケンイとも考えられる。

 マフィアの幹部である彼ならば二線者や祭孤児の存在にも詳しいはずだから、性奴隷だったモレナ(偽)と出会い、彼女に惹かれ、共に世界を滅ぼそうと決めたのだとすれば、その繋がりにも納得がいく。

 この時見せた意味深な沈黙も、「民間人を標的だと思ったことはない」という言葉の裏で、カキンマフィアが搾取してきた人々のことを思い出していたのだろうか。
 王室とマフィアが犯してきた非道な行為を当事者として見続けた結果、世界に絶望したのかもしれない。

 性奴隷にされてたモレナ(偽)を解放してやり、人類滅亡を持ち掛けたのがオウ=ケンイなんだとすると、彼に対する見方が変わってくるなあ。

 オウモレが時代となる日が来たりして。

 

【特質系】

 なんか特質系ズルいなと思ったけど、パクノダやネオンを見る限り、特殊な「発」に振ってしまうと強化系が伸びなかったりするっぽい?

 カードゲーム自体がモレナの能力の制約ってのはなるほどなーって感じ。
 これを経て仲間にしないと恋のエチュードの効果が低くなってしまうのね。

 NOのカードが最後に残っても、その時点で「リタイア」することでイエスを選択することは可能かもしれないが、その場合は恋のエチュードで念能力に目覚めてレベルを上げても大した能力は身に付かないのだろう。

 

【特殊戒厳令】

 特殊戒厳令が発令されたってことは、バルサミルコが「操作」されていると見做されたか、それ以外の脅威がベンジャミン王子を襲ったか。
 もしくは、ベンジャミンの乗っ取りに成功したハルケンブルグ王子が他の王子殺害の為に発令した可能性もあるかな。

 ベンジャミン王子は軍部を掌握しているものの、継承戦においては国王軍は中立で、彼が動かせるのは基本的に私設兵だけだろうし、国際関係や世論、司法局との関係を考えると特殊戒厳令は連発できない奥の手であるはずなのよね。

 今回の特殊戒厳令発令でどこまで情勢が動くのか。

 

【その他】

・謝肉祭のことを知ると、貧しい村娘ながら正妻になれたオイト王妃は本当に幸運だったんだなあ。
・どっかで賽の目が違ったら、謝肉祭で正気を失うまで陵辱されていたかもしれないわけで……。

・幼いモレナ(偽)の傷だらけの体を見る限り、運悪く相当サディスティックな人間に買われて嬲られ続けていたようだけど、その飼い主はこういう目に遭ったんだろうな。

・ひょっとして、オウ=ケンイがモレナ(偽)にとっての飛影だったりする?

・ハルケンブルグは「王子の中で唯一認めてるのはツェリードニヒ」と語っていて、つまり女性の王子のことも(同じく王政に批判的な実姉であるツベッパ王子のことすら)誰1人認めていないので、この場合の評価基準に謝肉祭は関係ないはず。

・あ、地球の大半が暗黒大陸だからこの世界では人工衛星が作れてないので、「成層圏を滞空する人工物」がそういった役割を果たしてるのかな。

・そっか、ザ・北朝鮮の東ゴルトーよりも治水率低いことになるのか、カキン帝国……終わっとる。
・最初は中国モチーフの国だったけど、巨大な北朝鮮になった。

・祭孤児はその時点ではまだ王族とは認められていないから遺伝子鑑定をしても不敬罪には当たらないという理屈なのかな。
・鑑定で二線者と確認されて初めて王族扱いとなる、と。
・いや、そもそも表舞台に立てない二線者は法的には不敬罪の対象外という可能性もあるか。

・ベンジャミン王子が謝肉祭に参加してたかしていなかったか問題。
・よくよく考えたらこんなチンポ過ぎる守護霊獣な奴が参加しないわけないじゃん。

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・個人的にはバルサミルコ兵隊長が謝肉祭に参加してたら嫌さがあるけど、私設兵の軍内での地位はさほど高くない(バルサミルコでも階級は曹長)ので、王族の式典には呼ばれなさそう。