※以下、ネタバレ注意
81巻を読み直していたところ、イヌアラシとネコマムシが顔を合わせたときに、本誌では見落としていた「何年ぶりだ」という台詞があることにようやく気が付いた。
二人は「光月おでんの身に起きた何かの責任の所在を巡って、お互いを責めている」ようなので、これまで私はおでん公の死が二人の仲を裂いた原因だと思い込んでいた。(週刊少年ジャンプ13号 感想参照)
しかし、おでん公が亡くなったのは僅か数ヶ月前のことのはずだから、これでは計算が合わなくなってしまう。
つまり、彼らはおでん公の死の数年前に何らかの原因で袂を別ち、主の死は直接目撃していないということになる。
おでんの死は、おそらく雷ぞうから聞かされたのだろう。
改めて見ると、「数ヶ月しか経っちょらん『ハズ』」と、伝聞であることを示唆する台詞があるしなあ。
彼らが侍達と生き別れたのも、その「数年前」の話に違いない。
数年前、おでん公の身に何らかの厄災が降りかかり、イヌアラシとネコマムシは侍達と生き別れ、瀕死の状態になりながらゾウに辿り着くも、二人の仲は決裂していた。
この会話だけだと「イヌアラシとネコマムシが瀕死の状態で島に辿り着いた」のがキャロットの生まれる前だと解釈することも可能だ。
だが、8歳であるモモの助が二人の仲が良かった頃を知っているのだから、二人がゾウを旅立ったのが、キャロットの生まれる前だと捉えた方が自然だろう。
前者の解釈をした読者の中からは、モモの助がロジャー達に会ったことがあると言ったことから、「モモの助、おでんの記憶を引き継いでいる説」や、「実年齢はもっと年上説」、果ては「モモの助タイムトラベラー説」まで出ていた。
しかし、親の記憶を引き継いでいるだとか、タイムトラベラーなんてものはワンピの世界観においてもさすがに荒唐無稽だし、モモの助の年齢が実はもっと上だとしたら、幼い彼が当主として立ち上がる場面の感動が台無しとなってしまう。
錦えもんやカン十郎の反応も、「数十年間、死んだと思っていた同輩」と再会したにしては薄すぎる。
ここは素直に、親友だった公爵と旦那がゾウを旅立ったのがキャロットの生まれる前で、険悪になって瀕死の状態で帰ってきたのが数年前(少なくとも8年以内)だと考えるべきだろう。
モモの助がロジャー達と言っているのは、週刊少年ジャンプ16号 感想で書いたようにエースと白ひげ海賊団のことだと思う。
整理すると、
【25年以上前】
・イヌアラシ公爵とネコマムシの旦那が仲良くゾウを出る。
・その頃、ペドロとワンダは子供。キャロットは生まれていない。
↓
【約25年前】
・おでん公を含むロジャー海賊団がグランドラインを制覇。
・イヌネコは何らかの事情で船を降りている(ただし、ゾウには戻っていない)。
↓
【8年前】
・モモの助が誕生。
↓
【数年前】
・おでん公の身に何かが起き、それを巡ってイヌネコが仲違いをする。
・侍達とイヌネコが生き別れる。
・瀕死の状態となったイヌネコが、数十年ぶりにゾウへ帰還する。
↓
【数ヶ月前】
・おでん公とその御前が、カイドウと将軍によって殺される。
・イヌネコはそれを知らず、数年前の言葉を頼りにゾウで待ち続ける。
おそらくは、こういう時系列ではないか。
イヌアラシ公爵とネコマムシの旦那が主を残してオーロ・ジャクソン号から降りた理由や、数年前に起きた二人を瀕死にさせるような事態など、まだまだ不明な点が多いが、その辺はおいおい明かされていくはずだから、楽しみに待ちたい。
二人は「光月おでんの身に起きた何かの責任の所在を巡って、お互いを責めている」ようなので、これまで私はおでん公の死が二人の仲を裂いた原因だと思い込んでいた。(週刊少年ジャンプ13号 感想参照)
しかし、おでん公が亡くなったのは僅か数ヶ月前のことのはずだから、これでは計算が合わなくなってしまう。
つまり、彼らはおでん公の死の数年前に何らかの原因で袂を別ち、主の死は直接目撃していないということになる。
おでんの死は、おそらく雷ぞうから聞かされたのだろう。
改めて見ると、「数ヶ月しか経っちょらん『ハズ』」と、伝聞であることを示唆する台詞があるしなあ。
彼らが侍達と生き別れたのも、その「数年前」の話に違いない。
数年前、おでん公の身に何らかの厄災が降りかかり、イヌアラシとネコマムシは侍達と生き別れ、瀕死の状態になりながらゾウに辿り着くも、二人の仲は決裂していた。
この会話だけだと「イヌアラシとネコマムシが瀕死の状態で島に辿り着いた」のがキャロットの生まれる前だと解釈することも可能だ。
だが、8歳であるモモの助が二人の仲が良かった頃を知っているのだから、二人がゾウを旅立ったのが、キャロットの生まれる前だと捉えた方が自然だろう。
前者の解釈をした読者の中からは、モモの助がロジャー達に会ったことがあると言ったことから、「モモの助、おでんの記憶を引き継いでいる説」や、「実年齢はもっと年上説」、果ては「モモの助タイムトラベラー説」まで出ていた。
しかし、親の記憶を引き継いでいるだとか、タイムトラベラーなんてものはワンピの世界観においてもさすがに荒唐無稽だし、モモの助の年齢が実はもっと上だとしたら、幼い彼が当主として立ち上がる場面の感動が台無しとなってしまう。
錦えもんやカン十郎の反応も、「数十年間、死んだと思っていた同輩」と再会したにしては薄すぎる。
ここは素直に、親友だった公爵と旦那がゾウを旅立ったのがキャロットの生まれる前で、険悪になって瀕死の状態で帰ってきたのが数年前(少なくとも8年以内)だと考えるべきだろう。
モモの助がロジャー達と言っているのは、週刊少年ジャンプ16号 感想で書いたようにエースと白ひげ海賊団のことだと思う。
整理すると、
【25年以上前】
・イヌアラシ公爵とネコマムシの旦那が仲良くゾウを出る。
・その頃、ペドロとワンダは子供。キャロットは生まれていない。
↓
【約25年前】
・おでん公を含むロジャー海賊団がグランドラインを制覇。
・イヌネコは何らかの事情で船を降りている(ただし、ゾウには戻っていない)。
↓
【8年前】
・モモの助が誕生。
↓
【数年前】
・おでん公の身に何かが起き、それを巡ってイヌネコが仲違いをする。
・侍達とイヌネコが生き別れる。
・瀕死の状態となったイヌネコが、数十年ぶりにゾウへ帰還する。
↓
【数ヶ月前】
・おでん公とその御前が、カイドウと将軍によって殺される。
・イヌネコはそれを知らず、数年前の言葉を頼りにゾウで待ち続ける。
おそらくは、こういう時系列ではないか。
イヌアラシ公爵とネコマムシの旦那が主を残してオーロ・ジャクソン号から降りた理由や、数年前に起きた二人を瀕死にさせるような事態など、まだまだ不明な点が多いが、その辺はおいおい明かされていくはずだから、楽しみに待ちたい。