夏になるとスマホが熱くなって困る。
※以下、ネタバレ注意
現在の四皇の中で最も穏健なのは、これは言うまでもなく〝赤髪〟のシャンクスだろう。
カイドウと小競り合いを起こしたときには、 「何かの間違いじゃないか?」とすら言われ、海軍本部からも当然のように「カイドウをシャンクスが止めたのだろう」と推測されていた。
「お前なら、いい」と白ひげとエースの遺体を引き渡される程、前元帥センゴクからの信頼も篤く、五老星にも「自分から世界をどうしようという男でもあるまい」と評価される。
さらには、暴走する時代を危惧してエースと黒ひげとがぶつかることを止めさせようとするなど、世界の均衡の維持に積極的に関与しており、とてもロジャーの元船員で、ルフィが海賊になるきっかけを与えた男とは思えないような振る舞いが多い異色の海賊だ。
ラフテルやワンピースの場所を知っているはずのシャンクスがそれを手に入れようとしていないのは、「Dの一族でないシャンクスには手に入らない」だとか、「いま、シャンクスが手にしてもそれを活かせない」といったことも考えられるが、ワンピースが見つかったときに起こるという「世界を巻き込む巨大な戦い」を望んでいないから、という可能性もある。
世界が大きく動こうとするとき、シャンクスがルフィの前に立ちはだかる、なんて展開があったら個人的には非常に熱い。
閑話休題。
シャンクスと対照的に、最も過激な四皇といえば〝百獣〟のカイドウか〝黒ひげ〟マーシャル・D・ティーチのどちらかだと思われる。
それぞれ能力者を増やすことで急激な戦力増大に勤しんでいることから判断に迷うところではあるが、どちらかと言えばカイドウの方が危険度は高い。
黒ひげはまだしも純粋にワンピースを見つけることを目標としているようだが、カイドウは退屈しのぎに大戦争を引き起こそうと目論んでおり、あまりにも無軌道で破滅的な人物だからだ。
つまり、世界政府にとって現在、最も危険な存在は百獣海賊団だということになる。
となれば、【ONE PIECE】ジェルマ66と世界政府の関係とは?で書いたように、当面このカイドウに集中するために、シャンクスに次ぐ穏健派である〝ビッグマム〟シャーロット・リンリンと休戦しようと考えても不思議ではない。
実際、今回の結婚話は、サンジ達がドレスローザでビッグマム一味からの襲撃を受けて以降に突然決まったことで、「サンジの顔写真が出たこと」以上の理由があると見た方が自然だろう。
あの後に起きた最大の出来事と言えば、もちろんドフラミンゴの失脚と逮捕である。
彼は護送船の中で、おつる中将に対して新世界の大物達の手綱を握っていたことを「自供」しており、このときにSMILEや毒ガスの存在と、それをカイドウに大量に売り渡していたことも語った可能性が高い(もはや隠す意味もない)。
カイドウが今まさに「最期の戦闘準備」に入ったことを知った世界政府が、泡を食ってジェルマ66を介し、ビッグマム海賊団との協定を結ぼうとしているのではないか、と予想している。