根付「『ボーダー本部』の威厳と信頼の問題なんじゃ!!」
ワールドトリガー 第174話『東隊②』と第175話『ヒュース⑦』感想はこちら
週刊少年ジャンプ14号(2019年)感想はこちら
※以下、ネタバレ注意
【正体】
嫌な予感の正体ってそれかい!
ヒュースが変化弾を使わなかった理由もだけど、引っ張った割には普通の話でちょっと拍子抜けしてしまったや。
いや、修の不安に関しては、本来ここまで引っ張るつもりでは無かったんだろうけど。
外国にもトリガー技術はあるだろうに、そもそもヒュースを見て近界民じゃないかと言い出すこと自体が不自然な印象を受けるのだが、それはいったん置いといて。
大規模侵攻でヒュースを見たと強硬に言い張るC級はもっと何か事情がありそう。
迅さんとヒュースの戦闘の時にたまたま近くにいたとか?
【捏造と隠蔽】
まあ、C級の拉致やオペレーターの殺害に関わった実行犯をボーダーに加入させ、挙げ句の果てにアフトクラトルへの遠征部隊候補にしているとか、スキャンダルどころじゃないからね。
間違いなく上層部全員の首が飛ぶし、下手したら刑事罰だろう。
それをC級隊員の記憶を消してまで隠蔽しようとしていると考えると、中々恐ろしいものがあるな。
修に対して「我が身可愛さの保身じゃないかねえ」などとほざいていたけど、それは根付さんの方こそよね。
組織を守るのが仕事などと言っていたが、守るべきなのァ、まず組織よりも国益なんじゃござんせんか。
前々から書いているように、ボーダーという組織が無くなってトリガー技術を国軍が取り扱うことになったとしても何の問題も無いというか、むしろそっちの方が良いとしか思えないからなあ。
作者としては根付さんの格好良いところを描いてるつもりなんだろうけど、やっている事と言えば省益の為に不正を隠蔽する省庁なんかと変わりないわけで、何も響いてこなかったや。
記者会見回もそうだったけど、「通常兵器を圧倒するトリガー技術を独占しているのが民間組織」という根本設定に説得力が無いにも関わらず、そこを謀略ネタでやたらと推してくるから、ツッコミどころが多くなって、小賢しい印象で終わっちゃってるんだよね。
例えば、「ヒュースの同行は遠征の成功の為には不可欠。しかし、世論や政府の理解は得られないだろうから何としても隠すしかない」とか、あるいは、それこそ根付さんがサカズキ元帥のように「ボーダーは正義の砦だから、そこに傷は付けられない」とまで突き抜けたキャラだったら納得はできるんだけど、そうじゃないからなあ。
というわけで、今回はハズレ回。
まあ、ワートリの中で修が一番好きなキャラなので、彼に対して偉そうにしてくる奴が嫌いだというのもあるけど。