※以下、ネタバレ注意
第137話にて、「鬼舞辻無惨が死亡すると、全ての鬼が滅ぶ」という情報が明かされた訳だが、その場合、「禰豆子や珠世さんも死んでしまうのか?」という話題が持ち上がっていた。
それを見ていてふと思ったのだが、もしかして善逸が思い詰めたような顔をしているのは、鬼の誰かに唆されて鬼舞辻さん側に寝返ったからではないだろうか。
たしかに、善逸が変貌するきっかけとなったのは、鎹雀のチュン太郎が持ってきた手紙であるが、既に鬼舞辻は鳴女を使い、鬼殺隊の隊員の大半の居所や、最高機密である産屋敷邸までも把握している。
隊員の誰かが脅迫、あるいは洗脳によって鬼の手駒となり、チュン太郎に手紙を運ばせた可能性は十二分に考えられる。
では、その動機は何か?
心優しい善逸が仲間を裏切り、もし鬼に靡くとすれば一つしか無い。
当然、禰豆子のためである。
もし、鬼舞辻無惨を殺したら禰豆子までもが死んでしまうとしても、鬼殺隊は禰豆子を犠牲にすることを厭うまい。
そして、兄である炭治郎も、最終的には鬼殺隊の選択を支持するであろうことは、先の戦いで証明されている。
あの時、死の危険が迫っていた人間はたった3人だった。
しかし、炭治郎はそのたった3人の他人と禰豆子の命のどちらを取るかの決断に迷い、禰豆子の後押しがあったことで、最後は他者を救うことを選んだ。
そんな炭治郎に、大勢の人間の命を犠牲にしてまで禰豆子を選ぶことなど出来ようはずもないし、それは戦友である善逸が一番よく解っていることだろう。
だからこそ善逸が、例え何を犠牲にしてでも禰豆子を守る唯一の人間として鬼側に付いたとしても何も不思議では無い。
まさにそれは、善逸にしか出来ない、善逸がやらなければ誰もしてくれない事なのだから。
かつて善逸が見た夢の一つ。
「一生に一人でいいから誰かを守り抜いて」「幸せにするささやかな未来」。
善逸は選んだのだ。
誰よりも強く、弱い人や困っている人をいつでも助けてあげられる。たくさん人の役に立つ幸せな夢を、きっと炭治郎に託して。
たった一人の女性を守り抜く夢を選んだ。
彼は、この選択が正しいことだとは思っていないだろう。
だけれども、いやだからこそ、自分がやらなければならないと決めた。
「やるべきことをやれ」と炭治郎に声をかけた。
それを見ていてふと思ったのだが、もしかして善逸が思い詰めたような顔をしているのは、鬼の誰かに唆されて鬼舞辻さん側に寝返ったからではないだろうか。
たしかに、善逸が変貌するきっかけとなったのは、鎹雀のチュン太郎が持ってきた手紙であるが、既に鬼舞辻は鳴女を使い、鬼殺隊の隊員の大半の居所や、最高機密である産屋敷邸までも把握している。
隊員の誰かが脅迫、あるいは洗脳によって鬼の手駒となり、チュン太郎に手紙を運ばせた可能性は十二分に考えられる。
では、その動機は何か?
心優しい善逸が仲間を裏切り、もし鬼に靡くとすれば一つしか無い。
当然、禰豆子のためである。
もし、鬼舞辻無惨を殺したら禰豆子までもが死んでしまうとしても、鬼殺隊は禰豆子を犠牲にすることを厭うまい。
そして、兄である炭治郎も、最終的には鬼殺隊の選択を支持するであろうことは、先の戦いで証明されている。
あの時、死の危険が迫っていた人間はたった3人だった。
しかし、炭治郎はそのたった3人の他人と禰豆子の命のどちらを取るかの決断に迷い、禰豆子の後押しがあったことで、最後は他者を救うことを選んだ。
そんな炭治郎に、大勢の人間の命を犠牲にしてまで禰豆子を選ぶことなど出来ようはずもないし、それは戦友である善逸が一番よく解っていることだろう。
だからこそ善逸が、例え何を犠牲にしてでも禰豆子を守る唯一の人間として鬼側に付いたとしても何も不思議では無い。
まさにそれは、善逸にしか出来ない、善逸がやらなければ誰もしてくれない事なのだから。
かつて善逸が見た夢の一つ。
「一生に一人でいいから誰かを守り抜いて」「幸せにするささやかな未来」。
善逸は選んだのだ。
誰よりも強く、弱い人や困っている人をいつでも助けてあげられる。たくさん人の役に立つ幸せな夢を、きっと炭治郎に託して。
たった一人の女性を守り抜く夢を選んだ。
彼は、この選択が正しいことだとは思っていないだろう。
だけれども、いやだからこそ、自分がやらなければならないと決めた。
「やるべきことをやれ」と炭治郎に声をかけた。