ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

HUNTER×HUNTER 第383話『脱出』感想【週刊少年ジャンプ45号】

 最期のコマで真っ先にゴーレムハーツを思い出してダメだった。
 まさかハンタ渾身の切ないエピソードを台無しにしてくるとは。

 最初にこれを言い出した人間の罪は重い。
スクリーンショット (75)

第382話『覚醒』感想はこちら
ONE PIECE 第920話『おでんが好き』感想【週刊少年ジャンプ45号】はこちら
週刊少年ジャンプ45号(2018年)感想はこちら

※以下、ネタバレ注意

【脱出劇】
 ああー、まんまと釣られた……。

 いや確かに十二支ん風情が、暗黒大陸の調査チームのメンバーにならまだしも、独自の仕事を請け負ってるプロハンターの行動を制限できるのはおかしいとは思っていたんだよね。
 ただ、カチョウ、フウゲツ両王子の脱出を後押しする指示だとは全く想像できなかったなあ。 ↑これも自力で辿り着く前に見てしまったので悔しい(見て無ければ自力で辿り着けたとは言ってない)。

 キーニさんもそこで裏切ってくんのか……と一旦読者を失望させておいてからのこの行動はもうね。グッときた。
 ……ただ、途中からヒゲを描き忘れて変な顔になっちゃってるのだけが惜しい。

【カチョウ王子】
 あらぁ……。
 死亡フラグはこれでもかってくらい立っていたので意外性は無いものの、魅力的なキャラになっていただけに残念。
 カチョウ王子、貴女の尊い犠牲は無駄にはなりません……きっとチョウライ王子が王となってカキンを繁栄させてくれるでしょう。

 あと、ホイコーロ国王は王子の遺体を変な装置に入れてたけど、カチョウ王子の遺体を逃したらそれが崩壊するんじゃないですかね。大丈夫?
 まあ、救命艇が射出されたことにはすぐ気がつくだろうから、必死に捜索して何とか回収できるかな。

【カチョウ王子の守護霊獣】
 「2人セゾン(キミガイナイ)」は外見だけでなくオーラ等までカチョウ王子をコピー出来るんだろうか。
 他の念能力者にカチョウ王子本人だと誤認させることが可能かどうかで今後の展開がかなり変わってきそうだ。

 加えて、「秘密の扉(マジカルワーム)」復路の扉を霊獣カチョウが開けられるかどうかも気になる。
 「守る」ということは、ただカチョウ王子の姿を模すだけでなく、他に能力を持っていそうだし、秘密の扉も継続使用可能ならかなり強力な守護霊獣になるかも。

 カチョウ王子の守護霊獣であるにも関わらず、宿主であるカチョウ王子自身が死ぬことを想定されてんのはどうなんだと思ったけど、守護霊獣は他の王子を攻撃できない縛りもあるし、最終的には宿主個人の味方という訳ではなく、どの王子が玉座に就いても良いという思想が霊獣全体の根底にあるのかな。

 カチョウ王子の守護霊獣は消去法でクラゲだと思われるが、変身能力とクラゲとしての見た目に全然関係がないんだよね。
IMG_20180227_200502
 偽カチョウの状態で使用する能力にクラゲっぽい何かが反映されるのかな。
 指摘されるまで全く気が付かなかったのだが、カチョウ王子の守護霊獣は「無形」と書かれていた……。
 となると、ふらんそわさんの仰る様に、クラゲはワブル王子の守護霊獣である可能性が極めて高い。

【ワブル王子の守護霊獣】
 うーむ、これまた完璧にミスリードにハマっていたなあ。
 ワブル王子の守護霊獣はとっくの昔に姿を現していたわけか。

 どうやら複数の分身を使用するタイプの念獣のようだが、他の王子の念獣が現れた時だけ出現し、他の王子の部屋へ斥候に出るのではなく自室に残っていたということは防御型だろうか(もっとも、一部を自室に残していただけで、他の王子の部屋にも分身を送った可能性はあるが)。

 ただ、ワブル王子の部屋にはベンジャミン王子の私設兵や暗殺者など、明らかな敵意を持った人間が何度も入り込んでいるが、その時にはクラゲは出現していない。
 となると、ワブル王子の守護霊獣は『他の王子の守護霊獣が現れた時』にしか出現しないのだろうか。

 それだけでなく、チョウライ王子の部屋へ招かれ、彼の守護霊獣と対面した際にも出現していないということは、『他の王子の守護霊獣がワブル王子の自室に出現した場合のみ』出現するということに……。

 いやこれ、条件が厳し過ぎない?
 宿主が無力な赤ん坊だから、器を現した守護霊獣も弱くてもたしかにおかしくはないんだけど。

【フウゲツ王子のその後】
 私は前々からフウゲツ王子をキチガイだと睨んでいるので、これをきっかけに本性を覚醒させると予想している。
(参照:
【HUNTER×HUNTER】フウゲツ王子、ハイパーシスコンクレイジーサイコレズ説

 どうやら全ての守護霊獣は宿主に継承戦に参加させようとする性質を有しているようだから、「2人セゾン」をカチョウ王子だと思い込んだフウゲツ王子が「2人セゾン」から唆されて、積極的に他の王子陣営の人間を殺して回るようになるのではないか。

 ワープ能力を自在に操り、更に2人セゾンによる守護を受ける狂気の殺し屋
 それがフウゲツ王子の新たなる役割だと考えられる。

【その他】
・第8王子サレサレの晩餐会での企図については彼の死期を読者にミスリードさせる為だけのものだったと。
・まあ、私設兵の女たちが「ヒント」だけは聞いていたので、サレサレ王子の遺志を継いで実行する可能性もなくはないけど。

・前の掲載の時のビスケはヴェルゲー隊長に対して敬語だったのに、いつの間にかタメ口になってる。

・3分間って凄くね……? 必殺の能力を持つ人間と組めばメルエムですら倒せるでしょ。
・もっとも、強いオーラや殺意を持って近づけば我に返るとか、そういう制限があるのかもしれないが。

・「秘密の扉(マジカルワーム)」はまだしも、誰にも認識されてない能力なのに「2人セゾン(キミガイナイ)」って誰が名付けたんだよ。

・というかチョウライ王子の出番はまだか?
・あの人、前回の掲載のときもコイン拾うことしかしてへんねんぞ。