殺人鬼を逮捕させるだけじゃなく、虐待からも救わなきゃいけないのかあ……。
これは難易度が一気に上がった印象。
※原作未読
僕だけがいない街 第1話『走馬燈』感想はこちら
※以下、ネタバレ注意
【真犯人】
OPに犯人がさりげなく描かれているんじゃないかという目線で見たところ、担任教師の八代学が怪しいかなあ。
母親を刺した男のように、気障というか、スマートな感じのキャラを探していたら目についただけで、特に根拠は無いのだけれど。
ただ、その後本編で、生徒のことを名前で呼んでいるのを見てまた少し疑いを強めた。
普通、教師は生徒のことを苗字で呼ばないだろうか。いや、中にはそういう先生もいるのかもしれないが、どうにも臭い。
必要以上に生徒に慣れ慣れしい教師からは変質者の臭いがする。
とはいえ、1話感想でも書いたように、現代で描かれた真犯人は、悟と年齢がそう大して変わらないような風貌ではあったんだよなあ。
当時20代半ばだったとしても、現代では40代……。ううん、まあ母親のことから考えて、若く見えるキャラデザでも実際は40代というのもなくはないか。
もう一つ、犯人は赤目というのも、八代先生とは合致しない。
ただ、こちらも赤目だったのはあくまでアニメ的表現であって、本当に犯人が赤目というわけではないのかもしれない。
実際、小林賢也も一瞬だけ赤目で描かれたことから、この可能性は極めて高そうだ。
ケンヤも達観し過ぎていて子供らしくないなど、いかにも怪しいキャラではあるのだが(年齢的に現代での犯人の風貌にも合う)、ここまであからさまに怪しいと、ミスリードではないかという気がする。
あとは、母親を殺害したときには、犯人は赤いカラーコンタクトを付けていたという線も考えられなくはない。
常識的に考えれば殺人を犯そうとする人間がそんな目立つ変装をするわけがないのだが、この変態は犯行時に中折帽を被るなど、明らかに目立つ服装をしており、そういった常識を持ち合わせた人間ではないようだし。
【雛月加代】
単に殺されただけでなく、虐待されていたか……。
変質者に殺されたのも、孤独な心に付け込まれたのかな。
風貌だけから判断すると、真犯人は引き籠りのいかにもな変質者ではなく、それなりの社交性は持っていそうだし(服装からして性格はだいぶナルシストのようだが)、言葉巧みに子供を誘惑して信頼を得ているのかもしれない。
加代が悟のことを「偽物」と言ったときは、「こいつもリヴァイバル能力者か!?」と早合点したが、どうやらそういうわけではなさそう。
ただ、悟が走って帰宅する姿を見ただけで「そんなに母親が大事?」と質問したところは引っかかった。
なぜ悟が早退したのが母親のためだと分かったのだろう。他の理由で急いでいたのかもしれないのに。
悟の家も母子家庭(あるいは父親が単身赴任?)だと知っていた? 家路に急ぐ=家で待つ母親のところへ急ぐ、という単純な連想?
ひょっとしたら、彼女が時間旅行者の一人だという可能性は、まだ頭から消さない方がいいのかもしれない。
【声優】
1話に続き、土屋太鳳の演技は特に問題を感じなかった。
事前に知らなければ彼女が声優の仕事が初めての役者だとは分からなかったと思う(どちらかというと青年期の満島真之介の演技の方が浮いている。それほど悪いわけではないが)。
放送前はイライラさせられるんじゃないかと非常に心配していたのだが、これだけ違和感なく演じてくれれば十分満足。
加代役の悠木碧はいつもテンションの高い役が多いので、こういったクールな演技は新鮮。
【その他】
・「俺はこの力をフレアと呼んでいる」を思い出した。
・冷静に考えればこの能力に名前をつける必要ないよね。
・悟は変わり者として見られてはいるけど、虐められたりはしてないんだな。
・現代での人格や、ユウキさんと遊んでいる姿から孤立していたのだと思っていた。
・悟の家は母子家庭なのか、父親が単身赴任でいないだけか。母子家庭にしてはとても良いお母さんである。
・雛月加代の家も母子家庭。こちらはお決まりの最悪の家庭環境か。
・ヒロは女の子?
・そういえば、加代の他のもう1人の犠牲者は誰なんだろう。ヒロか、もしくは最初に「変わり者同士お似合い」と言ってきた子供しか今のところ女生徒は出てないけど。
・冤罪だと言われてるのに、まだ怪しい雰囲気で描かれるユウキさん(っぽい人)。
・変人グループの中でも気を使って自分を演じてたのか。
・何かと思えば娘の体操着を捨てているのか。病んでるなあ。
・いやマジで中身29歳でこの反応はどうかと思うよ。ロリコンだぜそれはもう。
・え、まさか「主人公が二重人格でした」みたいなオチはさすがにないよね……?
・手袋以前に、こんな寒そうな日に短いスカート履かされてるからなあ。