逆転裁判5 総評はこちら
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※以下、ネタバレ注意
なるほどね……。なぜ今作の評判が悪かったのか、その理由の一端が垣間見えたように思う。
チュートリアルと言える1話で、まさかこんなにスッキリしない気分にさせられるとは……。
【ジェゼール・ブレット】
途中までは折角「クズだし中々手ごわいし、これは良い犯人だぞ」と思っていたのになあ。
1話から犯人を取り逃がすのはダメでしょう。
ブレイクモーションもいまひとつスッキリしなかったし、消化不良感だけが残った。
例えば、全体的にキャラが被っている(というか、セルフオマージュか)美柳ちなみが犯人だった逆転裁判3の1話も、確かに明らかに後に続くような終わり方はしていたけど、それでも一度は徹底的に打ちのめし、警察に出頭させている。
また、他の逆転シリーズ作品でも思わせぶりなフラグを撒いていく1話は多いものの、犯人自体とはきっちりケリをつけて章を閉じる。
それが今作の場合、動機も不明だわ、更には真犯人はまともに裁かれないわと、全く解決しないまま意味深な前フリだけ残して幕を閉じるという。
こんなの逆転裁判じゃないよ……。もっと爽快な気分にさせておくれよぉ……。
あと、ミス・ブレットの「シャラップ!」の掛け声がちょっと綺麗過ぎるというか、迫力にかけていたので、もっと凄みのある声にしてほしかったです。
【渦久丸 泰三】
もう一つ、事件解決の快感に水を差したのがこの人の存在。
子持ちという設定、必要でしたかね?
下士官のお給金が安くて窃盗に走った、というところまではまだ良いのだけれど、そこに子供の存在を加えられたせいで本当の重い話になってしまって、事件解決後も不必要に陰鬱な印象が残ってしまった。
せっかく無実の罪を晴らしたというのに、何故あの父子の今後の不幸を想像せねばならんのか。
この役割なら逆転裁判4に登場したイカサマサカイみたいなキャラで良かったんじゃないの。
小判を盗んだのが渦久丸軍曹だという疑惑は最初の方で出ていたものの、まさか赤子を背負ったキャラを犯罪者にするとは思わなかったから、ミスリードだと考えていたんだよなあ。
この件が明らかになるまでは、「大逆転裁判はえらい評判が悪いけど、この1話に限って言えば、逆転シリーズの歴代1話でも上位に来る出来じゃないか」とか思っていたのに……。
【亜双義 一真】
最初に登場したときは正直真犯人じゃないかと疑ったけど、かなりの善人だった。
しかし、犯人ではないとすると、存在自体が死亡フラグみたいなキャラだなあ……。
同格の弁護士がもう一人いても物語上、邪魔なだけだし。
彼の遺志をナルホド君が継いで弁護士になる予感しかしない。
【細長 悟と亜内 武土】
事件を隠蔽しようとしていた細長刑事がなぜか正義の闘士みたいな扱いで、何も知らされずに真っ当に裁判に臨んでいた亜内検事がいつの間にか悪玉扱いされていたのが不快だった。
これで刑事部長の方も隠蔽がバレて慌てふためいているなら気にならないのだが、実際に上層部に従って隠蔽を主導した刑事が善玉扱いで、何も知らされずに普通に検事としての職責を果たしていた亜内が悪玉になる逆転状況にされると、刑事を持ち上げるための不自然な構図に見えちゃうんだよなあ……。
というか、刑事部長ってかなり偉い人だよね。何で現場で潜入捜査なんかやってるんだろう。
いわゆる「部長刑事」と混同してる?(こっちは正式な役職でもないですが)
明治時代の刑事部長は今とは違ってもっと下位の役職だったという可能性もなくはないけれど、思い返してみれば『蘇る逆転』の多田敷捜査官もたしか「刑事部長」だった気がする……。
逆転裁判世界では刑事部長の役職が現実とは違うと考えた方が自然か。
【その他】
・英語の台詞くらい普通にアルファベットで書いたらダメなんだろうかw
・細長刑事の「はああああああああああい!」という謎の返事はレイ逆の郵便屋のセルフオマージュ?
・今回はボイスがついてなくてよかった。あれウルサイかったし。
・全体的に逆転裁判3を想起させる事件だった。
・細長刑事、血痕がベットリついてる皿を気にしなかったのか……。カンペキな捜査が聞いて呆れる。
大逆転裁判 第2話『友とまだらの紐の冒險』感想はこちら
・今回はボイスがついてなくてよかった。あれウルサイかったし。
・全体的に逆転裁判3を想起させる事件だった。
・細長刑事、血痕がベットリついてる皿を気にしなかったのか……。カンペキな捜査が聞いて呆れる。
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