現象を止める方法。それなりの代償が伴いそう。
【現象を止める】
「あの年の呪いは俺が。俺は悪くないんだ。みんなを助けたんだ。助けたんだよ、俺が。だから伝えなきゃと思って残したんだ、あれを」
15年前、この松永という人が現象を止めたそうですが、「俺は悪くない」と自己弁護しなければならないことからすると、それは非難の対象になりかねないような行為だったようですね。
その年の「死者」がなぜか不明なままなのと関係があるんでしょうか。
というか、記録も記憶も元に戻り、しかも、在学中改竄されていた記憶との落差も認識できるのに、「不明」というのがおかしいんですよね。
つまり、これは、15年前の3組にいた「余計な存在」を、記録からもみんなの記憶からも発見できなかったということで、「いつの間にか『死者』が現れる前に戻っていた」ということになります。
ということは、15年前に現象を止めた方法とは、死者を消し去ったことなのかなあ、という気がします。
で、松永さんの反応からするに、その方法は「死者の殺害」なのではないかと。
彼らはどうやってか、死者を特定し、そして、その当時はまだクラスメイトという認識だった死者を、その手で殺め、だからこそ少しだけ記憶を取り戻した松永さんは、あれだけ苦しんでいたのではないかと。
怜子さんや松永さんが当時のことをあまり思い出せないのも、死者を消してしまったからじゃないかなあ。
この仮説が正しいとすると、松永さんの残した「あれ」には、死者を特定する方法と、死者を殺せばいいということが書かれているのではないかと。
まあ、その方法だとかは全く想像出来ませんが。
【恒一と赤沢さん】
「あなた、産まれてないのかもしれない」
うわ、怖っ。その発想はなかったわ。怖いなあ赤沢さん。
一瞬意味が分からなかったよ。
しかし、原作既読の方から頂いたコメントでは、
『生徒以外で紛れ込むとしたら、中3としても違和感のない外見をしている年齢の人間に限られると思います。死んだ人間ですから若返ったり、成長したりはしないかと』
『死者もほかの関係者同様、記憶を改ざんされているわけですけど それは自分の死にまつわる記憶だけが改ざんされているので、今まで自分が どこでどんなふうに育ってきたか、というのは本来の記憶のまま』
ということだそうなので、今回の赤沢さんの話は、アニメオリジナルなのかな?
原作では、「死者は成長したり若返った姿ではなく、死の直前の姿のまま現れる」「自分の死にまつわる記憶以外はそのまま(もちろん、年代などの記憶は改竄されてるのでしょうが)」という風に書かれていたようですが、アニメではそれらは死者の条件として確認されているわけではないようです。
赤沢さんは恒一とどこかで会ったことがあるらしく、それは「一年半前」なんでしょうね。
しかし、死者に関係する記憶の為、思い出すことは出来ない。ただ、握手をした感覚を体が覚えている。
実際には握手をした感覚なんて分からないでしょうから、握手という過去もした肉体的接触をすることで、記憶が喚起される、といったところでしょうか。
死者の手が冷たい、という噂は、やはり赤沢さんは信じていないようです。
気休めかな。
赤沢さんは恒一には割と好意的ですが、勅使河原には態度が厳しいなあ。
ああいう軽薄っぽい男が嫌いということなのでしょうか。
それと、屋上での会話を見る限り、どうも赤沢さんは鳴に対して特に含むところはないようですね。直接話すことはありませんでしたが、鳴と勅使河原の会話で屈託無く笑うところからして。
鳴の方を忌々しげに見ていたのは、鳴と接触する恒一をどうにも出来ない状況に対してだったのかな。
とはいえ、赤沢さんとよく一緒にいるメガネの女の子と、赤沢さんが好きな男は、担任自殺後に恒一と鳴を責めるように見ているので、「あなた達のせいよ」と思っていそうですが。
【担任】
母親の介護疲れもあって、生徒より先に参ってしまったのか。
とはいえ、その「参った」ということ自体、先生の精神のせいではなく、現象のせいかもしれないようですが。
しかし、「現象」は、「生徒の前でわざわざ自殺」というような、「異常な行動をとらせる」というようなことまでするのか。
こんな事件を目前にしたら、もっと大勢の生徒が逃げ出しそうなもんですけどね。
というか、なぜみんな夜見山市外に逃げないんだろうか。外に行けば助かることが分かってるのに。
まあ、そう簡単にはいかないのか。親の仕事もあるし、田舎だから祖父母なんかも夜見山にいそうだしなあ。
それと、どうやら担任に格上げされた三上先生ですが、合宿をすると発表した後の反応がおかしかったですね。
もしかして、この人、15年前の3組の人間か? 合宿についてあんな反応をするのは、それしか考えられないですよね。
だとすれば、よほど運がない人ですが。3度も3組になるとか。いや、逆に運が良いから二度生き残れたと考えるべきか?
【見崎鳴】
なるほど、あの人形は見た目は鳴をモデルにしてはいても、製作者のキリカは12年前に流産した子を思って作ったのか。
藤岡未咲とは関係なかったんですね。
キリカにとって鳴が「人形」なのは、妹を流産したことが関係しているのか、彼女がやはり養子だからか、あるいはその両方か。
まあどうしようもなく不安になって電話をかけてくるくらいですから、愛情がないわけではなさそうですが。
それは「人形」として手元に置いておきたいという歪んだ形の執着ということ、か? んー、でもそれは放任主義と反するか。
鳴は恒一が死者でないと断言しましたが、その人が死者でないと判断出来るということは、逆に死者が誰かも分かっているということじゃないのか。分かっているのならなぜ黙っているんだろう。
それとも、恒一が特別なのか、あるいは、本当は分からなくて、単なる気休めを言っただけか。
人形の箱に入って、人形のように目をつぶっていたのが意味が分かりませんでした。なぜあの場面であんな行動に出たんだ。
【望月姉弟】
望月ユウヤ、「お姉さん」と言ってるので、「お義姉さん」かとも思いましたが、現象に巻き込まれる恐れがあるということは、実の姉か。
家族にも話してはならないというルールを破ったことになりますが、しかし、そもそもなぜ家族にも話してはならないんでしょうか。以前書いたように、話した相手が死ぬ確率が高いから?
いや、だとすれば、赤沢さんが何も言わないのは変か。ん、いや、もう既に話してしまっているのだから、「話せば死ぬ確率が高まる」なんてことを今更伝えても無意味、どころか恐怖を高めてしまうだけか。
というか、なぜ望月は姉に話したんだろう。話したところで回避する方法が無い以上、恐怖を抱かせてしまうだけだと思うのですが。相手のことを思いやるなら黙っているべきでは。
【その他】
・喉を刺してもすぐに死なない……。
・「つい、この間までさ」。この恒一の台詞は、勅使河原の返答からすると、「ついこの間まで無視してたのに」って意味?
・そういえば、桜木さんのことが好きだった男委員長の反応が無いな。それ以前に桜木さん死亡以来出番がないような。
・「まだ終わってない。対策係の仕事もまだこれからよ」。他にまだ出来ることがあるのか? それを探すのが対策係の仕事、ということかな。
・神社にお参り。確認できた「合宿中にした心当たりのある行動」がそれだけだったってことだろうな。
・まあみんな「もしかしたら自分が死者なんじゃ」と考えるよね。よく言う「もしかしたら自分はサトラレなんじゃ」ネタを思い出す。
・「私と同じやつを」と言われて望月姉が困惑していたのは、一瞬何かの合い言葉なのかと思いましたが、単に「赤沢さんが勝手に決めたっぽいけどそれで良いのか?」という迷いなのかな。
・両親と別荘に行くという鳴の話に対して、「町から脱出……」と言うのはどうなんだ。恒一にそんなつもりはなかったのかもしれないけど、こんなこと言われたら脱出するつもりだったとしてもそうでないとしても、相手は非難されてるように受け取ってしまうと思う。
・あ、「夜見山ミサキ」が写ってたという集合写真って、千曳が持ってたアルバムに使われてたやつじゃなかったのか。てっきりそうだとばかり思ってたので、「何でどれがミサキか探さないんだろう」と思ってました。
・予告の別アニメっぷりに吹いた。BGMとの落差が。
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