鳴を「いない者」にすることは誰が決めたんだろうか。
【ルール】
・死亡者の対象は、3組の構成員(生徒、担任、副担任)と二等親以内の血族で夜見山市内にいる者。
・自分たち以外の者には話してはいけない。家族にも駄目
・卒業時に記録や記憶は戻り、その年の「死者」が判明する。
・死者に関する記憶は徐々に失われる。
・災厄が途中で止まった例はほとんどない。
他は良いとして、自分たち以外の者に話してはいけないというルールがあるのはなぜでしょうね。
話された人間、あるいは話した人間が悉く死んだ、という事例でもあったんでしょうか。
今年は始業式の時から机が足りていたので、無い年と思われていたのが、恒一が転校してきたことで状況が変わったのか。
転校生が来ることで机が足りなくなるという特殊な例で、四月の死亡者が出なかったがゆえに、桜木さんが死亡するまで「無い年かも」と期待されていたんですね。
しかし、恒一の父親はともかく、祖父母や怜子さんはなぜ転校に反対しなかったんだ。
どうやら祖父母も「現象」について知っていたようですから、怜子さんの時を考えれば、断固として拒絶してもおかしくないのに。
一昨年、というと、赤沢さんが「状況的には同じ」と言っていた年ですよね。
「いない者」に決められた子がそれを放棄したそうですが、今年と状況同じか……?
おまじないが途中で機能しなくなる、という点について言ってるのかなあ。
鳴をいない者にすることは担任が決めたのか? 理由はなんなんだろう。
【榊原恒一】
赤沢さんによれば、恒一は死者ではないそうです。
その理由として「夜見山に住んでいない」「兄弟がいない」「手が冷たくない」ことを挙げていました。
「夜見山に住んでいる」ことが死者の条件となるのは、おそらく死者の記憶は生前の記憶がベースとなっているからでしょうね。
なので、通常の死者は数ヶ月は夜見山に住んでいた記憶を持っているのだと思います。
しかし、「兄弟がいない」ことが死者でない理由になるのはなぜなんだろう。
もしかして、「死者」は大人になった自分の兄弟の家庭に家族として加わることになるんだろうか。
だから、死者は兄弟がいるはず。
ううん、しかし、だとすると、死者には「兄弟がいる」という記憶があり、死者が入り込んだ兄弟の家庭には子供がいて、その子供が「兄弟」ということになっている、ってことなのか?
「生前は兄弟がいたが、いない記憶に改竄されており、入り込む家庭も他人のもの」という可能性はないのだろうか。
あと、死者の手は冷たいことが分かっているのなら、クラス全員で試してみれば誰が死者か分かるんじゃないのか?
まだ語られていない法則がありそうですね。
恒一と父親の会話もよく分からないなあ。父親は「一年半ぶりの夜見山」と言っているのに対して、恒一は中学に上がってから夜見山に来たのは初めてだと言う。
この食い違いは何なんだろう。
実は恒一が死者で、誰かの家庭に入り込んでいることによって起きた齟齬、とか?
んー、だとしたら恒一の記憶は生前の記憶から大幅に書き換えられていることになりますが。
いや、そうでもないか? 生前の恒一が「中学三年の時に夜見山に転校し、中学に上がってから夜見山に来たのはその時が初めてで、その後現象に巻き込まれて死亡」で、「恒一の父親となっている人物」は一年半前に夜見山に来たので、互いの記憶に齟齬が出ている、と考えれば辻褄は合うのか。
赤沢さんの言っていることとは矛盾しますが。
ああー、そういえば1話でお祖母ちゃんが父ヨウスケのことを「リツコが死んでだいぶ経つのに律儀」と言っていたんですよね。
1話感想では「息子を妻の実家にやっただけで、何も律儀なことをしていない気がするんですが」と書きましたが、実は息子(リツコの両親からすれば孫)などおらず、にも関わらずヨウスケは15年前に死んだ妻の実家に度々(一番最近は1年半前)訪れている、と考えれば……。
で、あれば、祖父母や怜子さんが恒一の転校に反対しなかった不自然さも解消されますし。
つまり、「いつの間にか家族になっていた」為に、「ヨウスケから転校を持ちかけられ、それを承諾する」という過程を辿っていない、と。
うわあ、何かありそうな気がしてきた。後味が悪いんで勘弁してほしいところですが。
そもそも、上に書いたように、赤沢さんの言うことととも矛盾するしなあ。やっぱり違うか。
まあ、赤沢さんの言う「恒一が死者でない理由」が、「実は死者の条件に赤沢さんの挙げたようなものはなくて、現象の力で記憶が改竄、そんな条件があるように思いこまされ、恒一が死者だと認識できないようになっている」という可能性もありますが。
ところで、電話が切れる間際にお父さんは何と言っていたんでしょうね。「あ? あーそうだな、駆け落ち以来だ」とか聞こえましたが。
しかし、「駆け落ち以来」だと意味が分からないですよね。「1年半ぶり」発言とも恒一の記憶とも矛盾するし。何か別の単語だと思うのですが、聞き取れませんでした。
【見崎鳴】
「私とお母さんはね仕方ないの。私はあの人の人形だから。生身だけど、本物じゃないから」
この台詞を恒一は「いない者として扱われていること」と受け取りましたが、違いますよね。どういうことだろ。
「本物の娘じゃない」ってことかなあ。だとすれば、やはり鳴は元は藤岡家の娘で、養子にやられた、とか。
「私は私が死者じゃないって分かってる。だって……」
だって、何だろうか。4歳の頃の臨死体験と関係している?
以前言っていた「見えなくてもいいものが見える」ということも関わってくるのかなあ。
自分は呪いで死なないというようなことまで言っていましたし、何かしらそういったことを視る能力を持っているのかな。
キリカは基本的には放任主義。「あることを除いては、だけど」。
あることってなんだろうか。不吉な予感がしますが。
それと、恒一にルールガ伝えられなかったことについて鳴は、「いきなり私に話しかけちゃったでしょ、あれで切り出せなくなったんじゃないかな?」と言っていましたが、そうかなあ。
切り出しにくくなった、なんてことよりもっと切羽詰まった理由があったように見えたけど。
古い机を使わなければならない理由も「決まり」ということしか知らないみたいですし、「いない者」として誰とも話せないから、他のクラスメイトよりルールについての知識がないのかな。
美術部の後輩からは慕われてたのは意外でした。休部(後輩からは退部だと思われてましたが)したのは望月に気を遣ってかな?
キリカらしき人の絵を描いていましたね。
破れている部分をなぞりながら、「捨てられなかっただけマシか」と呟いていましたが、ということは、彼女が休部中に絵に傷を付けた人間がいたということでしょうか?
【その他】
・現象について説明するときの先生の声は、今より多少生気があるな。
・例年は4月から死亡者が出るんですね。
・もう一人が増えない「無い年」ってのはどれくらいあったんだろう。それとも別に前例があったわけではないのかな。
・犠牲になるのは二等親以内の血族だから、従姉妹である藤岡未咲が死んでも「始まった」とはされなかったのか。本当に従姉妹であれば、ですが。
・恒一の妄想でダンサー・イン・ザ・ダークを思い出した。
・勅使河原と望月が怪訝な顔で恒一を見ていましたが、妄想が口から漏れていたのだろうか。
・恒一が弁当を作ってきてあげる、みたいな展開かと思ったらそんなことはなかった。
・受験もあるだろうに、授業に出なくて良いのか。
・千曳が26年前の担任だったとは。髪の毛は白いですが、そんなに年がいっているとは思ってませんでした。
・「ミサキ」が夜見山みさきという男子だとは思わなかった。夜見山みさき、藤岡未咲、見崎、御崎町。「ミサキ」という名前が多いなあ。
・一昨年の死者は浅倉麻美
・一昨年の担任は三神だったのか。そして今年は副担任とか……。ハード過ぎる。
・「ゲンキ、ゲンキ出して!」。怖いわ。
・15年前、怜子さんの時には夏休みに何かをして災厄が止まった。気がする。それが何かは思い出せない。
・思い出せないのは死者の記憶が失われるのと関係しているのだろうか。
・それが試みられていないということは、なぜ災厄が止まったのか不明ということでしょうけど。
・お祖母ちゃんは桜木さんや看護婦さんの話をしている時、現象について知らないフリをしていたのか。
・生徒が耐えているというのに、先生が真っ先に狂うとか……。
↓クリックして頂けると励みになります。
にほんブログ村