やっぱりこの主人公はどこか壊れてるな。
【ウォクスアウラ】
10年前、京乃まどかとメモリアし、5年半前から東京海事大学海洋考古学研究所で研究され、半年前からとある「財団」によって研究されているオービット。
まどかとの出会いから、海洋考古学研究所で研究されるまでの5年間はどこにあったんだろう。
東京海事大学海洋考古学研究所では5年かけても何も発見出来なかったようですが、「財団」は半年でロボットに仕上げたそうで、これはランやモイド(執事)ら「レガリテ」の力を借りたからなのかな。
そもそも、レガリテと接触した地球の勢力のどこかが「財団」を立ち上げ、東京海事大学海洋考古学研究所からウォクスアウラを奪ったのかもしれませんが。
前回感想では東京海事大学海洋考古学研究所は「機関と関係がある」と書きましたが、機関所属というわけではありませんでしたね。
芹沢颯太がデメトリオの機体を見て、「こ、これは何だ」と言っていたのも、敵の存在も何もかも知らなかったからだったんですね。
中泉ようこは、少なくとも「まどかがロボットに搭乗させられること」を知らされており、財団とも話し合っているようですけどね。
まだ他にも色々と知っていそうですが。
「ウォクス」は一つではなく、ランもこれに乗れるようですが、デメトリオの求める兵器をレガリテは2つも所有しているのか。
【財団】
ウォクスアウラを所有し、地球を守るためレガリテと組んでいる組織。
その実態は艦隊司令官をしているのが田所正蔵というくらいしか分かりませんね。
彼らは自衛隊なり日本軍なりに所属している部隊なのか、それとも「財団」の持つ私兵集団なのか。軍から派遣されているとも考えられますけどね。
しかし、色々と準備不足な組織ですね。
少なくとも半年前には「敵」の存在などを知っていたと思われるのですが、なぜもっと早くまどかを連れてきて、説明なり訓練なりを受けさせなかったのだろうか。
ロボットがまだ完成してなかったとしても、せめて彼女の使命について説明し、心構えをさせるべきでしょう。
親族の反対などで手が出せなかったとか? だとしたらそれほど強い力を持った組織ではないですね。
まどかにも監視をつけないで勝手に出歩かせるし、コクピットから携帯電話が通じることを把握していないし(まあこれは田所司令が知らなかっただけかな)、地球の存亡を背負った組織にしては緩いというか、抜けている気がします。
あ、あとエンディングクレジットに3人くらい外人(地球人の)キャラの名前がありました。
外人がいた覚えがないんですが、いたとすれば司令部のどこかでしょうね。日本人が多いように見えますが、外人も混じった艦隊のようです。
【レガリテ】
ランが渋い顔をしていたのは、ウォクスの操縦者でありながら戦えない自分に責任を感じていたからか。
前回書いたような「このロボットに乗ることによってこれからまどかに降りかかるであろう悲劇を思って……」という展開じゃなくて良かったです。
「簡単に動く」とまどかが言った時にも辛そうな顔をしていたので、「本当は簡単じゃない? 命が動力源とか……」と要らぬ想像をしてしまいました。杞憂でほっとした。
執事のモイドによると、ランが「飛ぶことしか出来ない」のは、伝説に恐れを抱いていてウォクスを受け入れられないから。
この「伝説」とは何でしょうか。キリウスの「あれが一度死んだ星に見えるかい? ユリカノ」という台詞。おそらく、地球が一度滅んでいることに関係している気がします。
つまりは、ウォクスによって地球は一度滅ぼされ、レガリテに伝わっているその伝説にランは恐れを抱いているのではないかと。自分の持つウォクスにも「星を滅ぼすほどの力がある」と考えれば、誰だって怖いでしょうからね。
自分たちが地球に留まり、ウォクスを地球外に持って行かないのは「地球をデメトリオの勢力圏にしない為」とモイドは言っていますが、いかにも怪しいですね。何か別の目的がありそうです。
「あちらの戦闘」が終わればすぐに本隊が来ると言っていますが、レガリテとデメトリオが戦争を行っているのならば、すぐにでもウォクスを激戦区に投入したいと考えるのが普通でしょう。
これまでデメトリオが地球に来ていなかったことからしても、地球が戦略上重要な地点というわけでもなさそうですから、地球が彼らの勢力圏に入ることを、レガリテがそれほど気にするとは思えません。
とはいえ、敵が襲来した今の時点では、本隊が来るまでは地球に留まらざるを得ないでしょうけどね。本隊と合流してからまどかとウォクスを連れて重要な戦地へ赴くのが今のところ最良でしょう。
普通に考えれば。
どうも、「本隊が向かっている」というのも嘘っぽいですし、地球でまだやらなければならないことがありそうな様子なので、彼らの目的は気になるところです。
「デメトリオは地球を勢力圏に入れようとしていて、そうなれば地球は悲惨なことになる」というのも彼らの嘘とも考えられるしなあ。
キリウス達の様子からすると、欲しいのはウォクスだけで地球には興味がないようにも見えます。
【デメトリオ】
先週は仲が悪そうに見えたのですが、キリウスとイゾは仲間思いですね。「死ぬときは3人一緒だ」とまで言っています。
考えてみれば、先週もアレイ一人が突っ張っていただけか。3人の中で彼が一番精神的に幼いようです。
「ウォクスの力を使ってレガリテをぶっ潰す」のが彼らの定めだそうですが、「レガリテ」が星の名だとしても、組織名だとしても、そんな重要な任務に3人だけしか配属されてないのはなぜなのか。まあそれはレガリテ側にも言えることなんですが。
戦争により既に大勢死んでいて、生き残りが少ないとか?
それはともかく、やはりウォクスには「レガリテをぶっ潰す」ほどの強大な力が秘められている(少なくともデメトリオはそう信じている)ようで、これはランが恐れる「伝説」と関係していそうですね。
【京乃まどか】
前回の時点で分かっていたことですが、戦艦が撃沈され、大勢の兵士が殺されているであろう状況下での戦闘を「楽しい」とは。
やはり、この子はどこか壊れていますね。
人助けを積極的に行っているので、倫理観が欠如しているわけではないですが……。想像力に問題があるのかな。
シンフォギアのようにこの「歪み」がストーリーに関わってくるのか、それとも雑なキャラ付けに過ぎないのかは分かりませんが、前者だと考えたいところです。
ウォクスアウラは、まどかが色々と考えてしまうと動かなくなってしまうようで、これから彼女は「気負い」なく戦わねばならないのか。
使命感は持ってはならず、1話のように「純粋に戦いを楽しむ者こそ」操縦出来るのでしょうか。
いや、今回は戦闘や操縦を楽しんで機体が動くようになったわけでは無いので、楽しむかどうかは関係がないか。
プレッシャーがかかって「嫌だな」とか「しんどいな」という心が芽生えたのが「ウォクスを受け入れていない」ということになり、操縦できなくなっていたのかもしれません。
【その他】
・ムギナミという新キャラ。彼女は何者で、なぜあの場所にいたのか。なぜか裸足で靴を持って移動していたようですが。
・ランの犬の鳴き真似は、地球の文化への誤解からなのか、それともレガリテの挨拶とかなのか。というか、手の仕草は猫ですよね。まあ、これを除けば今回の彼女は前回に比べてまともな言動でした。
・敵のコクピットでのシートベルトというか、体を固定する器具がダサい。
・イゾのオービットの表面が割れていましたが、装甲が砕けたのかな。
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