ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

Another - アナザー - 第1話 「Rough sketch 素描」

こわー。ミステリー作家の作品なので、てっきりミステリーかと思ったらホラーかよ。 ミステリーホラーなのかもしれませんが、怖いなあ。 ※コメントを受けて少し追記しました。 【榊原 恒一】  中学三年生。父親がインドに行くことになった為、母方の祖父の家に引っ越してきたようです。  しかし、早々に気胸を煩い入院した、ということで良いのかな。父親によれば、以前にも一度気胸の発作があったみたいですね。  見崎鳴によると、彼の名前は死を連想させるらしいですが、「榊原恒一」って死と何か関係あるか?  「榊」が神に供せられる植物のことなので、強いて言えばそこがそうなのかな。しかし、こじつけだよなこれは。ちょっと彼女の言う意味は分からないですね。 ※コメントで補完して頂きました。見崎が言っているのは「酒鬼薔薇事件」のことのようです。 【見崎 鳴】  幽霊、ですよね、多分。怖いわあ。  26年前、夜見山北中学校3年3組の生徒だったそうですが、死んでしまい、そのまま地縛霊となっているのでしょうか。  委員長の桜木の反応からすると、彼女は本来「見えないはず」のようですね。  恒一が特別に見えるのでしょうか。  実は生者、という展開も考えられなくはないですが。  つまり、かつて死んだ「見崎」という少女の血縁者だとか、あるいは何らかの事情で「見崎鳴という死んだ人間の役」をやらされてるとかで、普通の生者なのに周りの人間から無視されてる、といった感じのオチ。某車輪の国みたいな。    まあ、これはちょっと無理があるか。やはり幽霊なんでしょうね。  あ、本当は「見崎鳴」とは縁もゆかりもないけど、恒一をからかう目的で見崎鳴を名乗っただけ、という可能性もあるか。  そうだとすると、「彼女」が見崎鳴だとは恒一以外誰も思っていないわけですから、恒一が「見崎さんも休み?」と言ったことに対して、桜木さんが呆然とした理由の説明にもなりますし。  桜木さんの立場からすれば、恒一が突然怪談にもなっている少女の名前を出して、しかも彼女が普通にクラスにいるかのような言い方をしてきたわけですから、そりゃ驚愕するでしょうからね。  まあ「見崎鳴が生者だとしたら」という仮定に基づいた時の、一つの可能性の話でしかありませんが。    悲しいことがあった日、病院の地下2階で待っている「可哀想な私の半身」に届け物をしに行ったりと、色々不気味な少女です。  とてもクラスの人気者だったとは思えないくらい暗いし。  まあ、わざわざ恒一に忠告してくれたりと悪い人間ではなさそうですけどね。彼女は敵ではなく、今後何か事件が起こるとすれば、敵は他にいそうです。  いかにもありそうなのは、「見崎の呪い」に見せかけた殺人事件が起こり、祟りだなんだと騒がれるけど、犯人は人間という展開かなあ。 エレベーターで急に現れた時はビビった。映らなかっただけで最初からいたのかもしれませんが。 【夜見山北中学校3年3組】  今の時点では奇妙としか言いようがないですね。彼らがどんなルールに縛られてるのか全く見えませんし。  「対策係」なるものがあって、赤沢という女生徒がその係をやっているようです。  病院の見舞いに来たときに夜見山に住んだことがあるかどうかを執拗に訊いていましたが、それがどう重要なのかはさっぱりです。  この「対策」とは見崎鳴への対策で、恒一のお見舞いに来たのもそれ関係みたいですが、ううん。握手することで何か分かるんだろうか。  握手をした後、本当に夜見山に住んだことがないか疑っていましたよね。サイコメトラーとか?  恒一と握手をする前、「榊原君」と言いかけて止め、舌打ちしてコウイチ君と呼び直したのも奇妙でした。何で舌打ちしたの? しかも急に物腰が柔らかくなったし。  彼の懐に入るために愛想良くしようと考えていたのに、思わず(中々行動しない風見への苛立ちから?)素のままで話しかけてしまったので舌打ちした、とかかなあ。 ※こちらも補完頂きました。赤沢さんは「学校とそれにまつわる死」をもたらした「酒鬼薔薇事件」を連想させる「榊原」という名字を口に出したくなかった為、「恒一君」と言い直したそうです。  赤沢はなぜクラスにいなかったんでしょうね。次回予告には出ていましたが。  恒一が彼女について触れると、風見がクラスメイトに何か合図を送っていましたが、話を逸らせということだったのかな。赤沢がいなかったことついて追求されると何か不都合があるのでしょうか。    クラスメイト達は恒一に何かを話さねばならないようですが、中々言い出せないみたいです。  桜木の台詞からすると、本来ならば、学校案内をする時にあの男子生徒が伝えるはずだったのかな。    しかし、見舞いの時の風見と桜木の態度もそうですが、一体何を躊躇っているんだろう。  彼らが出来れば話したくない、伝えたくないと思っている理由が見えてきません。 【恒一の家族】  恒一の叔母である怜子も、恒一の母であるリツコも夜見山北中学校に通っていた。  14年前ということは、怜子さんは29歳くらい? キャラデザからは全く想像つきません。恒一のクラスメイトと変わらないように見える。  母リツコは既に死んでだいぶ経っているようですが、お祖母さんの言っていた、父ヨウスケが律儀だというのは、どういう意味なんだろう。  息子を妻の実家にやっただけで、何も律儀なことをしていない気がするんですが。伏線? 「リツコが死んでもうこんなに経つのに」と過去のこととしているお祖母さんに対して、お祖父さんはまだ引きずっている様子でしたね。  何年経っているのか分かりませんが、ずっと仏壇の前で落ち込んでいるのでは気が滅入るでしょう。まあ、恒一が家に来て思い出したからかもしれませんけどね。  怜子さんは「クラスの決めごとは絶対守ること」と恒一に念押ししたりしていることから、「見崎」や「3年3組」について知っているのでしょうね。  リツコの死もそれらに何か関係しているのでしょうか。  あと、気になったのはペットの鳥かな。  「レイちゃん」という名前だそうですが、叔母さんの名前が「怜子」なのに、ペットに「レイちゃん」と名付けるのも妙な話ですよね。 「どうして、レイちゃん、どうして」と言っていたのが気になるなあ。  この場合の『レイちゃん』は怜子で、リツコが「どうして、怜ちゃん、どうして」と繰り返していたのを覚えたもの、という想像などもしてしまいますね。  リツコを殺したのが怜子で、その場にこの「レイちゃん」がいたとか、怜子から何らかの裏切りにあったリツコが「レイちゃん」の前で呪詛の言葉を呟き続け、その後自殺したとか……。  母リツコの死因すら分かっていない現在、全くの妄想でしかないですが、それにしてもこの鳥の台詞は意味深長でしたよね。 さて、まだまだどういう話になっていくのか見えてこないですが、1話はとても面白かったです。 全然関係ないけど見崎鳴の声って〝応化の伎芸〟ブリギットの人だったんだ。