ギルティクラウン 第10話 「縮退 retraction」
大惨事。今後の展開が読めませんね。
【桜満 集】
完全にトラウマになっちゃってますね。PTSDってやつだろうか。
まあでもこれは葬儀社にも問題がある気がするなあ。
これまでの集の戦闘は、無人機のエンドレイヴの相手がほとんどで、つまり、人殺しではないという意識があったでしょうからね。
フォートでの黒人少佐相手の戦いは死者を出しましたが、あれはダリル少尉の万華鏡で相手の攻撃を跳ね返したもので、直接的な殺人の「感触」というのは薄かったでしょうし。
今後も集をテロ活動(あるいはレジスタンス活動)に巻き込むつもりだったのならば、もっと早く集に殺人を犯させるべきだったと思います。
この間までただの高校生だった人間なのですから、何かの拍子でこんな状態になってしまうことなんて容易に想像がついたはずです。
多くの人間を殺害する作戦で、大きな役割を担わせるならば、まず殺人に慣れさせることから始めるべきだったでしょう。
最初はアンチボディズやGHQの人間が暴挙に出ているところを見せ、そいつを直接的に殺させるなどして、免役をつけてさえおけばこんなことにはならなかったと思います。
集という人間に作戦上大きな役割を期待している割に、フォローや「教育」が杜撰なんですよね、葬儀社は。
しかし、集は相変わらず脳天気というかなんというか。
葬儀社に見切りを付けられて、いのりが家から出て行った状況を「全部元通り」と言っていましたが、いやいや、あなたアンチボディズに思いっきり目を付けられているじゃないですか。
当然彼らはいずれ何らかのアクションを起こすと考えるべきで、むしろ葬儀社という後ろ盾を失ったことで、あなたの命は風前の灯火ですから。
葬儀社(涯)も機密を色々と知っている集をよく生かしておく気になりましたね。
昔のよしみということなのか、集が心が変わりすることをまだ期待していて、当面は生かしておくつもりなのか。
あ、あと集って祭が自分のことを好きだと知っていたんですね。これは意外でした。
それであれだけ冷淡な態度をとっていたわけですから、若干鬱陶しく思っていたのかな。
【集の姉】
いのりに容姿が瓜二つな人間。
集の姉だそうですが、彼女が涯が以前言っていた「あの女」なのでしょうね。
やはり、涯と集は幼少期に知り合いだったようです。
夢の中で彼女に関する記憶がフラッシュバックしていましたが、集は彼女のことを覚えているんだろうか。
いや、6話のヴォイド空間で彼女に会った際、誰か分かっていませんでしたから記憶を失っていると考えるべきか。
涯が倶奉院翁に言った戦う理由、「たった一人の女をこの手で抱きたい」。この女というのが集の姉なんでしょうね。
涯によると、彼女は彼ではなく集を選んだそうですが。涯か集のどちらかを選ばないといけない場面があったのかな。
「始まりの石」やアポカリプスウイルス、ヴォイドゲノムと関係のある重要な人物らしいです。
茎道局長が始まりの石を起動させた後、いのりが「起きてしまう、あの人が」と叫んでいましたが、封印されてるのかな。
何か大きな結晶が光ってるシーンがあったように見えましたが、あれがもしかして「彼女」なんだろうか。
「周期が短くなっている、限界が近い」
涯がいのりの血を輸血しているのも「彼女」に関係があるのかね。
彼が(元)キャンサー患者らしいことを考えれば、関係がありそうに思えますが。
いのりの血がワクチンになるんだろうか。
ということは、アポカリプスウイルスのワクチンは「あの女」の血から造られたとか?
そういえば、いのりが「彼女」の顔をしているのならば、集は姉にそっくりな女を好きになっているのか……。
姉に関する記憶が無いとはいえなんかそれは気持ち悪いな。
まあでも、本当の姉弟とは限りませんけどね。今のところ血縁を表すのは彼女の「じゃあ約束して、お姉ちゃんを幸せにするって」という台詞だけですし。
赤の他人で、単に年上だから自分のことを「お姉ちゃん」と言っていた可能性もありますね。
【茎道修一郎】
何が目的なんだろうね、この人は。桜満春香に問われて、「人類の未来を」とか答えていましたが、日本におかしなウイルスを撒き散らすことがどう人類の未来に繋がるのかさっぱりわかりません。
まさか2クールアニメなのに10話にしてGHQに反旗を翻すとは思っていなかったなあ。
これからどうするつもりなんだろ。GHQ司令のヤン少将を殺しても、アメリカ+αがまた乗り込んでくるだけだと思うんだけど。
アンチボディズはなぜ彼に協力しているんだろう。
あのローワンというメガネの技術者にしても他のメンバーにしても、GHQと同様の国々出身の人間で構成されているはずで、同胞がいるであろうGHQ兵士達を殺せるほど、茎道局長に心酔しているのか。
一体全体茎道の何がそれほどまでにアンチボディズの面々を引きつけているのだろうか。
ヤン少将は「始まりの石」を喜び勇んで日本国外に持ち去ろうとしていましたが、あの石はGHQ施設にあったのにGHQが管理していたわけじゃないのか。
あの場所に石があったことをGHQは知らなかった?
考えてみれば、なぜ茎道局長は今になってこのような暴挙に出たんでしょうね。
石を奪おうと思えばいつでも奪えたはずなのに、今まで放置していた理由はなんだろうか。
と、6話感想を見返してみると、『ユウ』という名前らしい変な眉毛の新キャラが、「ありがとう修一郎。コキュートスは震えました。彼女はまもなく目を覚ますでしょう」と言っていたようですね(6話ではなぜか彼は逆さまで登場していましたが)。
つまり、6話で「彼女」が目覚めかけるようになったからこそ、始まりの石が発動できるようになったんでしょうね。
石と「彼女」とアポカリプスウイルスは連動しているようです。
パンデミック発生後、発症する人間としない人間がいたのはどういうことなんだろう。
葬儀社では黒人らしきメンバー(そういえば葬儀社にも外人がいるんですね。リーブネイションズからの援軍なのかな)が発症しましたが、他の人はしていません。
GHQでもダン・イーグルマン大佐が苦しみだしたのに対して、ヤン少将は平気そうでしたし。
単なる個人差によって発症までに時間差があるだけなのかな。
というか、今回のパンデミックがロストクリスマスと同じ種類のものならば、ワクチンを打っているはずの一般人達は発症しないはずなんじゃないのか。
あ、もしかしてそうか。日本国民に義務づけられているという「定期的なワクチン摂取」というのはあくまで念の為であり、何もしなくても普通ならばもうウイルスに感染する危険はないということなのかな。
それならば、定期的なワクチン摂取を拒んでいるというフォートの住民が発症しない理由にもなるし。
事実上アポカリプスウイルスは根絶されていたということなのか。
でも、もしそうならば、今回のパンデミックは前回以上に早く沈静化することになるんじゃ。茎道の言う「失われたクリスマスの続き」にはならないと思うんですけどね。
あるいは、今回のウイルスは10年前のものより強力になっているのかな。
ヤン少将に引き渡される前に何か手を加えたか。その場合「ワクチンD」というのも改良されたワクチンかな。
これ、集の同級生達は大丈夫なのかね。祭も含めて。
街中の様子を見るとあっという間に全滅しそうな勢いなんですが。
【その他】
・倶奉院亞里沙ってこんなに涯に対して物腰柔らかかったっけ。7話ラストでももっとつんけんしていたような記憶が。
・とうとうホワイトハウスって言っちゃったよ。
・綾瀬は何で制服着ているんだろう。これ、集の学校のとは別だよね?
彼女もアルゴのように学校に通っているのか? フォートの学校かな。
涯の連絡を受けて学校を抜け出してきたんでしょうか。
・祭が「そんなの私が好きな集じゃない」とか言ってたけど、あんまり集は1話から変わってないように見えます。というか、集のどこを好きになったんだろう。
まあ「どこを」とかいう問題じゃないのか。
ううむ、とはいえこのアニメは全てのキャラクターに感情移入出来ない。
・ユウとかいう変眉少年は何者なのかね。茎道を「修一郎」と呼び捨てにしていたことからして、見た目と実際の年齢が乖離している、とかいうタイプのキャラっぽいですが。