UN-GO 第10話 「海勝麟六の葬送」
面白い! しかし全然予想がつかない!
【倉満美音】
この人は別天王の持ち主と共謀してるのかなあ。因果が来ていることを知っていたということはそういうことですよね。
倉満議員自身が「持ち主」ということは無いと思います。議員が質問を行っている間、「持ち主」(らしき人影)は別天王や因果と国会内の別の場所にいましたから。
本当は議員は質問しておらず別天王の力でそう見せかけていたという可能性はありますが、別天王の力は万能ではないので、その場合おそらく実際に誰かが質問をしないといけないでしょう。
そうすると、もし倉満議員が「持ち主」ならば、同じ国会内にいたのにわざわざ別人にやらせる必要はないですからね。
新十郎が議員に渡したハンカチを因果が持っていたことからしても、やはり「持ち主」と繋がってはいると思いますが。
しかし、S・Yというイニシャルが「結城新十郎」だとは気づかなかったなあ。新十郎が議員を介抱しているシーンを見ていたはずなのに、先週ハンカチの持ち主を考えた時はちらりともよぎりませんでした。
何であのハンカチが因果に渡ったんだろう。
【別天王の持ち主】
持ち主として怪しいのは速水課長と、倉満議員の大学時代の先輩だったという水野左近公共保安隊部隊長だよなあ。
ただ、病院の入り口付近で水野と議員が揉めているところを、病院の中から「持ち主」らしき影が見ているんですよね。
そうすると、水野の線は無くなって、速水課長が最も怪しくなりますけれども。
親しいはずの水野と倉満が揉めていたのは演技だったのかなあ。たしかに、先週そのシーンを見た時に、いくら一年生議員といっても国会議員相手に乱暴を働くだろうかと疑問には思いました。
2人の演技だとすれば、その目的は新十郎にその場面を見せつけて議員を介抱させ、接近すること、でしょうか。
もしくは、あれは水野左近ではなく、別人を水野左近に見せかけているだけという可能性もありますが。
海勝麟六の線はないとは思うのですが。梨江が家で父を見たと言ったときに驚いた顔をしていましたし、国会で秘密を暴露されてしまいましたしねえ。
ただ、そうすると、本当に爆死しているということになってしまうような。
いや。因果の持ち主は、おそらく海勝会長や彼と共に陰謀を巡らせている人物を告発したいのでしょうから、海勝を爆死させるメリットが無いか。
ということは、あの爆発は海勝側が仕組んだもの、か?
たしかに、車の動きがやや不自然には見えました。あそこで別天王の力による幻覚を見せていたと考えれば……。
いやいや、それこそ別天王の持ち主が海勝と協力していることになってしまうか。ううん分からない。
そういえば、一緒に爆死したと思われている水野左近にはまだ不可解なところがありますね。
スタジオに現れた海勝が「電車で来た」と言ったのに対して、水野が「護衛して送り届けた」と言ったのは、新十郎に海勝が別天王の持ち主だと誤解させる為の嘘でしょうか(つまり、あの台詞は報道陣ではなく新十郎に聞かせた)。
実際この齟齬は、新十郎は海勝が別天王を持っていると推理した一因になっていますから。
その場合、公共保安隊の部下達に「海勝を送り届けた」という錯覚をさせていることになるますが、
もっと分からないのは矢島さんの事件を知っていたこと。
誰から聞かされたのでしょう。速水課長が「持ち主」で水野が協力者だとすれば、速水からかなあ。でも、それを嫌みったらしく新十郎に言う必要はないよなあ。
実は海勝と親しくて、海勝から聞かされていた、とか。
ああでもそしたら倉満議員を揉めていたこととかの説明が……。分かんねえええ。
【身元不明の死体】
海勝が入院していた病院に、海勝爆死の前日運び込まれたという身元不明の死体。
看護婦さんがエンゼルケアを行おうとしたところ、消えていたとか。
これも謎なんだよなあ。おそらく、風守が言いかけていた「怪しい人間」がこの死体なんでしょうけど。
ということは、本当は生きていたけど、別天王の力で死体のフリをしていたということだろうか。でも何の為に?
あるいは、水野か海勝の代わりに死体を置いて、どちらかがこっそり逃げ出したのが監視カメラに映っていたあの「怪しい人物」かもしれませんね。
そうなると、入れ替わったのは「持ち主」の協力者だと考えられる水野の方ではないかと思うんですが……。
もし海勝だとしたら、海勝が別天王の持ち主か協力者だということになるけど、でも、それだと「海勝が家にいた」という話に驚愕したことや、国会で暴露したりするメリットが無いということが問題に。ううん。
あ、あと、病院にいた(つまりスタジオにいた)方が本物の海勝だったみたいですね。
車に乗り込む直前、新十郎に鼻歌を聴かせていたのはどういう意図なんだろう。
【別天王の能力】
え、やっぱり相手に「持ち主」の言葉を聞かせるのが重要なのかよ。
じゃあ、映画で屋台街にいた全員に戦争の幻覚を見せたシーンはどういう……。
声を聞かせた方が効果があるというだけで、それが絶対条件というわけではないんだろうか。
ただのカマセだと思っていた自称・小説家をこういう使い方してくるとは思いませんでした。というか最後の事件に相応しく、今までの事件全てを絡めてきていますね。
小説家の口はあれどうなっているんだろう。誰がやったんだ。
因果? でも因果がそんな力を見せたことは……。あ、でもそう言えば公共保安隊相手に不可思議な力を使っていましたね。因果の力は「質問に答えさせる」だけじゃないのか。
しかし、飲食はどうしてたんだろう。
【真実】
「戦争開始直前、当時JJシステム社長だった海勝麟六氏より検察庁にあるソフトウェアの提供が打診された。そのソフトはコンピュータ上のファイルの最終更新日を任意に変更し、その痕跡を残さないものであり、つまり、押収した電子書類の作成日時を書き換えて犯罪を立証することができる。ソフトのキーウェアは海勝氏のみが保持し、警察・検察は彼の協力によって戦時中多くの政治犯を……」
これが虎山泉の「本当は絶対に許せないのに隠さなければいけないこと」なのか。虎山検事はこれを許せないことだと考えていたんだ。
海勝会長をかなり慕っている様子なので意外でした。
捏造を行ってでも政治犯を逮捕する意義は理解できるし、海勝の志も尊敬しているが、それでも本当は捏造を許せないと考えている、ということなのかな。
この虎山検事の心情にしても、海勝の「真実など無数にある」という台詞にしても、因果論の倉田由子の台詞を彷彿とさせるものでした。
おそらくは、海勝会長も虎山検事も何かしらの目的、自分なりの志に基づいて、「捏造」という行為に手を染めているんだとは思いますが、一体彼らの志とは何なんでしょうね。最終話で明かされるのかな。
こういった捏造を許せないと考えているのが『フルサークル』であり、別天王の持ち主であり、倉満美音なのでしょう。
彼らの目的は海勝麟六、ひいては検察・警察の悪行を暴き出すことであり、その為に今回の事件を引き起こしたのだと思います。
まあ、その為にむしろ海勝に批判的な政治家や評論家を殺害していますけど。
【陰謀論】
9・11陰謀論や、3・11地震兵器説は、反米陰謀論者がよく言うことですね。リチャード・コシミズとかベンジャミン・フルフォードとか。
地震兵器説は自民党から管政権に引き抜かれた何とかって国会議員も言っていましたっけ。
んなわけねーだろと思いますが、かといって反論するだけの知識を持ち合わせてもいませんので、ノーコメントで。
しかし、こういう話をアニメで触れるとは思わんかったな。
彼らに言わせると、この世は金融ユダヤ人の組織によって支配されており、アメリカは当然として日本も彼らの支配下にあるそうです。
それに対抗しているのは、プーチンロシアと、中国の胡錦涛率いる派閥、そして小沢一郎だとか。
自民党、民主党反小沢派、マスコミ、創価学会、統一教会、暴力団、右翼(彼らが言うには似非右翼)などは全て朝鮮人とその上にいる金融ユダヤに支配されており、その支配に気づかない一般国民は「B層」と呼称されています。
世界の戦争は金融ユダヤによって引き起こされており、そして今、彼らは支配するアメリカの破綻が近い為に、その延命を目指して新たな大戦を引き起こそうとしているとか。
その舞台となるのが東アジアで、北朝鮮(金正日はアメリカの手先らしいです)と中共江沢民派閥、そして日本や韓国に潜り込ませた手下を使って戦争を起こさせる計画だそうです。
東日本大震災を引き起こしたのもその一環で、日本で反中・反韓感情が高まっているのは、全てアメリカと金融ユダヤの手下による陰謀だそうです。
反中・反韓のデモ活動(フジテレビデモとか)は戦争の為にCIAが煽動しているとか。
日本は中国・韓国と東アジア共同体を作り、アメリカに対抗していくべき、と彼らは言っていました。
うん。UN-GOと全然関係なくなってしもうた。きっと陰謀論者に言わせるとUN-GOはユダヤ人の造ったアニメということになると思います。
まあUNGOの話に戻すと、海勝会長は偉そうに講釈垂れていましたけども、あの世界の戦争は因果論の「戦場で歌う会事件」やら、夜長姫やら、実際陰謀で引き起こされてましたけどね。
しかも、どうも海勝自身がそれに関与しているようですし。だからこそ、国会の場であんな風に言ったのかな。ということはあれはただの詭弁? たしかに、抽象的なことを言ってはぐらかされている印象は受けましたが。
しかし、あの国会乱闘はただのパフォーマンスではなく、本気の乱闘だったでしょうね。
捏造事件が暴露されれば困る人間が多々いたでしょうから。