ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

輪るピングドラム 第20話 「選んでくれて ありがとう」

やはり、カンバは夏芽家の人間だったか。 しかし世界観がよく分かりません。 【子供ブロイラー】 まさか現実に存在する場所だとは思いませんでした。 これはどう解釈すれば良いんでしょう。 「透明になる」というのは比喩で、現実には子供を直接的に殺処分する場所なのか、あるいは、ファンタジーそのままに存在を消す場所なのか。 後者だとすれば、社会全体でファンタジーが認知されている世界観なのか、それとも高倉夫妻達が特別で、一般人は子供ブロイラーについて知らないのか子供ブロイラーとは社会的に運営されている機関なのか、それとも人間社会とは別個の全く異なる次元の存在なのか。 疑問は尽きません。 忘れ玉や思い出し玉にしてもそうですが、この世界の「ファンタジーとリアルの境目」が分かりにくいです。 【ピングフォース(後に企鵝の会と改名)】 子供ブロイラーを放置する世界を変えようとする組織。 冒頭ではただのカルトにしか見えませんでしたが、子供ブロイラーが社会的な存在となるとまた話は変わってくるなあ。 来るべき聖なる日に世界を浄化するつもりらしいですが、なら地下鉄テロには一体どんな意味があったんでしょう。 第36次南極環境防隊衛の写真がアジトに飾ってありましたが、これはサネトシが机に置いていたのと同じやつですね。彼も高倉剣山と関係あるのでしょうか。 というか、この南極環境防衛隊とやらと、ピングフォースにどんな関係があるのか。 黒服達の組織はこのピングフォースと同一。 サネトシもまた高倉父のように「世界を正す」ことを目的とし、黒服達のことを「この世界を正すために選ばれた」と言っていました。 そうすると、サネトシはピングフォースに協力しているんでしょうね(影ながらか、表だってかは分かりませんが)。 最終的な目的が、サネトシと彼らとで同じとは限りませんけども。 しかし、以前夏芽さんがピングフォースを評して言った氷壁の上のペンギンの群れ。海の中にアザラシがいるかどうかを確かめる為に、運の悪い誰かが足をすべらすのを皆が待っている」というのと大分イメージが違うなあ。 高倉夫妻も誰かが足を滑らすのを待っているのか? 【夏芽冠葉】 やはり、夏芽の人間だったか。 となると先週書いたように、夏芽父の「また4人で暮らせるように」の4人は、「父、カンバ、マサコ、マリオ」のことだったようですね。 どういう経緯でここから高倉家の人間になり、ヒマリを好きになるんでしょう。 現在カンバは組織からの仕事を遂行し、その代償として金を受け取っているようですが、高倉夫妻が今でも組織を指導していると分かった以上、これも妙な話ですよね。 つまり、夫妻はカンバが仕事をしないかぎりはヒマリの治療費を出す気がない……? 逃亡者の身としてはそうそう金を出してやれないのかもしれませんが、これまでの描写では夫妻はヒマリをとても大切にしているようだったので、これは意外でした。 妙と言えば、今週ラストの「ヒマリにはどうしても治療費が必要なんだ。ヒマリを救えるのは俺しかいない」という台詞。となりに両親がいるのに、こんな呟きを漏らすというのは、やはり高倉夫妻にヒマリを救う気はないということなのか。 うーん、でもカンバに「ヒマリとショウマを頼む」とか言ってたしなあ。カンバも両親に好意的みたいだし。 高倉夫妻は組織の資金を自由には出来なくて、カンバが仕事を果たし、その報酬という形でしか援助できないということなのかなあ。 そもそもここ、会話が噛み合ってないですよね。何か意味があるんだろうか。 あの夫妻はカンバの妄想の存在とかじゃないよな。 ところで、カンバはどんな仕事をやらされているんでしょうね。 11話の夏芽さんによれば、カンバの元カノの記憶を消すことがカンバの秘密を守ることに繋がるそうなので、恋人達を利用した仕事だとは思うのですが、どんなものか想像もつきません。 ピングフォースに利用された挙げ句殺されたらしい夏芽父も似たような仕事をしてたのかな。 メンバーの前で演説するほどの幹部だったみたいですが、殺されてしまったということで(あるいはそれは夏芽さんの誇張で、単に任務の中で倒れたというだけ?)どんな事情があったんでしょうね。 【陽毬と高倉晶馬】 まさかショウマに普通に記憶があるとは思ってもみませんでした。 なぜヒマリだけは忘れていたのでしょう。 そして、別にショウマに特別な力があるわけでも、リンゴが運命日記の代わりでもなかったか。 とはいえ、高倉父が「手出しできないし救えない」と言った子供ブロイラーに乗り込んでヒマリを救っているので、何かしらの力はあるのかな。 というかどうやって子供ブロイラーの場所を知って、そこまで辿り着いたんでしょうね。 やはり子供ブロイラーとは現実世界にあるものではなくファンタジー的な何かで、ショウマの強い思いがそこまで辿り着かせた、とかなのかな。 ヒマリが持っていたマフラーは元々ショウマのものだったんですね。 そして、サンちゃんと名付けられた猫も登場。 3号をサンちゃんと呼びたいが為に、ペンギンたちを「1号、2号、3号」と名付けたんでしょうか。 ペンギンの名付け親がヒマリだったかはちょっと覚えていないですけど。