輪るピングドラム 第19話 「私の運命の人」(神回)
と、と、鳥肌立った……!
全く予想もしてない真実でした。いやー、まさか9話で描かれた少年がショウマだったとは。
カンバかマリオ、あるいは全くの別キャラだと完全に思いこんでいたので、驚愕でしたね。
そうかー。ショウマだったかー。
つまり、ショウマとリンゴが皿を洗うのを見て寂しそうにしたのは、「自分の役割をとられた気持ちになって」でも「お兄ちゃんをとられた気持ちになって」でもなく、「運命の人をとられたから」だったのか。
面白くなってきたなあ。
今週は冒頭の高倉夫妻にも驚かされましたが、最後に持って行かれました。濃い回だったぜ。
くあーたまんねえ。たまんねえなあ。
正直最近中だるみしてるなあと感じていて、続きがすごく気になるというほどじゃなくなっていたんですが、もう一気にピークに達しましたね。あー面白い。
くそう放送当日に見るべきだったなあ。何をやってたんだ俺は。
【高倉陽毬】
彼女が子供ブロイラーにいたことは9話で描かれて、そして子供ブロイラーは「いらない子供が来る場所」であると前回描かれたことから、ヒマリは高倉家の娘ではないのではという予想は先週の段階で出来ましたが、さて、では彼女は何者なのでしょうか。
手がかりは「これだけは持って行けるよね」の『これ』であろうマフラーだけかな。
まあそれだけでは彼女の出自に全く想像もつきませんが。
カンバはヒマリのことが好きで、ヒマリはショウマのことが好き。
何なんだこの三角関係は。
【高倉晶馬】
これまでの彼は高倉家の謎に関して蚊帳の外に置かれている印象でしたが、この展開の為に作られた印象だったんだなあ。
ショウマこそがあるいは核心なのかもしれない。
どうやらモモカと同様の能力を持っているようで、子供ブロイラーに干渉出来るみたいですね。
モモカは日記を持っていたのに対して、彼が持っていたのはリンゴ。彼は「運命の果実」と言っていましたが。
高倉家の玄関に似たようなリンゴが置いてありましたね。あれがそうというわけではないのかな。
ショウマもヒマリと同様に記憶を失っているみたいですが、これは誰の手によるものなんでしょう。
【高倉冠葉】
近親愛者ではありませんでしたね。ごめんよ。
ヒマリが運命の人と呼び、彼女を子供ブロイラーから救い出して家族にしたのはショウマでした。
では、彼はどういう経緯でヒマリのことを好きになったんでしょうね。
と、いうよりもカンバは当事者であるヒマリとショウマが忘れている真実を知っていたようで、この辺の経緯も気になるよなあ。
こうなると、カンバとショウマが実の兄弟かどうかも分からなくなりました。
高倉剣山が電話で子供が生まれたことを知った時も、「男の子」だとは言ってましたが、双子だとは言っていませんでしたよね、たしか。
うーん、夏芽さんの台詞、そして「夏芽家の金なんて受け取れるか」というカンバの台詞からして、もしかしてカンバは夏芽さんの兄弟なのかなあ。妾腹とか。
【夏芽真砂子】
「取り戻しにきたの。私の愛を、私の過去を、私の真実を」
この台詞から色々想像はできますが、確たることは分かりませんね。
ヒマリに自分の立場をとられたという意味ならば、やはり夏芽さんはカンバの妹だったとか。
それとも、カンバがヒマリを好きになったことから、カンバの関心を奪われたというだけなのか。
いやしかし、サネトシの「君たちの親が叶えられなかった夢」という台詞の「君たち」が夏芽さんとカンバを指しているのならば、兄妹である可能性が高くなるよなあ。
もちろん、夏芽父と高倉夫妻どちらのことも指しているとも受け取れますが、高倉夫妻はまだ目的の為に活動中であることからして、「叶えられなかった」と過去形で語られるのは不自然なんですよね。
と、思い出した。そういえば夏芽父の手紙に「また4人で暮らせるように」と書かれていましたね。
当然これは「父、母、マサコ、マリオ」の4人のことだと思っていましたが、しかし、考えてみれば「夏芽母」については一切作中で触れられていません。
これはもしかして、4人というのは「父、マサコ、マリオ、カンバ」のことなんじゃないか……?
おお、またしても鳥肌が。
元々は夏芽冠葉だったんだろうか。
うーん、その場合なぜカンバが高倉家の一員になったのか解せませんけどね。
そういえば夏芽さんは他人の記憶を消す玉を持っているのに、運命日記の魔法は信じないんですね。
あの玉は魔法的なものではないのかな。
【高倉夫妻】
これもまた驚愕でした。
まさか多蕗の言うように本当に高倉夫妻が黒服の指揮をとっていたとは。
ヒマリがあそこまで追い詰められてもなおカンバが口を割らなかったことから、てっきりカンバは本当のことを言っていると思っていたんですよね。
高倉夫妻はミッションを遂行するまで家に戻れないそうで、指名手配されている今でも何らかの活動をしている様子。
そんな彼らをカンバは好意的に受け止めていますが、これは夫妻は本当は地下鉄テロなどやっていない(あるいはやっているがカンバが騙されている)のか、それとも地下鉄テロの犯行もカンバは受け入れているのか。
かつてはこの組織に夏芽父も加わっていたらしいので(そして夏芽さん曰く「利用されたあげく殺された」)、夏芽家と高倉家は繋がりがあるのでしょうね。
もし仮にカンバが元は夏芽の人間だとすれば、高倉家の人間になっているのはその繋がりかなあ、という気はします。
夏芽さんはカンバがこのままではいずれ身を滅ぼすと思っているようですが、これは高倉夫妻も承知の上なのか、それとも夫妻にそんな気はないのか。
そういえば、高倉の実子はショウマだけかもしれないわけですが、夫妻はこのことを覚えているのか、それともショウマ・ヒマリのように忘れてしまっているのか。
【サネトシ】
日記がある限りサネトシはゲームに勝てない。彼の目的は日記を始末することだったのか。
対して、帽子様は日記を手に入れさせようとしていますが、これはサネトシから守る為なのかな。
だとすれば、やはり帽子様=モモカ?
今思いついたんですが、日記がピングドラムかどうかという話になると口を濁していたのは、確信がないからではなく、ピングドラムとは関係ないからだったのでしょうか。
ピングドラムとはカンバの何かだと帽子様は言っていたので、日記はピングドラムではないが、サネトシから守るために手に入れさせようとした、とか。
いや、それなら別に「日記を手に入れろ」と言うだけで良いですね。別にピングドラムと呼ぶ必要はないか。
なぜサネトシが日記を自ら処分できないのかも分かりませんが、夏芽さんの日記に対する認識もよく分かりませんね。
彼女は日記に書かれている呪文が必要だとサネトシに言われていたようで、ではなぜ手に入らなかった方の半分を「肝心」と言ったのでしょう。
単に日記に書かれている呪文をそろえなければならないというのであれば、一冊丸々揃っていなければならないわけで、肝心も何もないような。
あ、いや、もしかして時籠さんが持っている方に呪文が書かれているのかな?
時籠さんがまだモモカ復活に動き出さないことから、両方揃わないと呪文の全文が分からないのかと思っていたのですが、呪文自体は時籠さんが手にした方に書いてあるのかも。
そうなると、時籠さんが未だモモカ復活に動かないのは別の理由によるものか。
【その他】
時籠さんは本当に多蕗先生と家族になりたい気持ちがあったようです。それが恋愛感情によるものかどうかは不明ですが。
2人が家族になればモモカとも永遠に一緒というのはまだ意味が分からないです。
ヒマリの「愛ぃ!?」で、刹那とグラハムの遣り取りを思い出しました。