いやあ、今週は面白かった。というか好みの話でしたね、きちんとバランスがとれていて。
結城新十郎が「戦場には美談などなく英雄もいない」と言い出した時はげんなりしたのですが、それをきちんと作中で島田に反論させていて、おお! と思いました。
いやあ、この辺のバランス感覚は素晴らしい。
島田白郎の胡散臭さや、死んだ3人を政治利用する悪趣味についても化けの皮を剥ぐことできちんとケリをつけましたし、よく出来た話だったと思います。
新十郎は先週、人は正義も好むとか言っていて、今週はどうしたんだと思いましたが、本人も言っていたように幻想を見ていたのでしょうね。
「人は、誰かを守る為とはいえ命を投げ出したりしない」という考えが一種の願望と化していて、最初から決まっていたその結論へと自身の思考を導いていましたね。
ただ、因果に取り憑かれることが今の新十郎の状況なら、他人の為に命を捨ててはいないような。
むしろ羨まし(ry
そういえば、新十郎はテロの最初の犠牲者と関係があるそうです。
いつか描かれた新十郎と因果の出会いのシーンがその最初のテロなのかな。
そこからどうして外国に行くことになったのか分かりませんが。
さて、今週はちらりと世界観の説明もありました。
島田の元ボディガードだった山本曰く、政府は連合国の傀儡政権で、島田もその走狗だそうです。
この連合国がどのような構成かは不明ですね。テロ勢力とは別物でしょうが。
対テロ戦争で経済に致命的な打撃を負い、その復興を連合国に助けられ、以降はその影響下にあるという形なんでしょうかね。
ギルティクラウンと被ってるな。まあそれだけ現在の情勢がそういう話を想起させるということでしょうか。
ギリシャとかまさにそうですもんね。いずれにしてもギリシャはデフォルトするでしょうから、そうすればIMFやEUに主権を握られることになるでしょう(現時点でも財政政策に内政干渉を受けているわけで、既に主権侵害されていますね)。
お隣の韓国も一度破綻して以来、IMFによって国の形を変えられ、外資に食われてしまいました。
そして現在の惨状に至り、これからも米韓FTAなどによって骨までしゃぶり尽くされることでしょう。
そういったグローバリズムの末路に今の時代はさしかかっていて、UN-GOやギルティクラウンはそんな時勢を反映している作品なのでしょうね。