輪るピングドラム 第16話 「死なない男」
今週は常になく訳が分からない回だった。
【夏芽家】
マリオさんってマサコの弟だったのか。
マサコの父親は、マサコの祖父サヘエによって追放されていたそうです。勘当ということでしょうか。
サヘエの実の息子なのか、婿養子なのかは分かりませんね。
その祖父さえ死ねば父親は帰ってくることが出来るとマサコは考え、また、マリオが異常な訓練を受けさせられるようになることを阻止する為に、彼女は祖父の殺害を夢に見ていました。
この頃はカンバと夏芽さんは仲が良かったんですね。カンバは「俺も一緒に呪われてやる」と言うほど夏芽さんを大切に思っていたようですし。
何がきっかけで2人の間に溝が生まれたんだろう。夏芽さんの重すぎる愛にカンバが嫌気が差したとかじゃなければ良いですが。
祖父を殺せば(?)「呪われる」というのはよく分かりませんね。
モモカの運命日記のようなものを持っていたのだろうか。
その後、夏芽さんが手を下すまでもなく、祖父サヘエは自らが捌いた河豚の毒に当たって死亡。
しかし、数年の時を経て祖父の霊がマリオさんに取り憑き、毒の無い河豚とピリッと毒の効いた河豚のどちらかをマリオの体に食べさせると宣言。
夏芽さんはマリオを守るべく、マリオを池に突き落とし、自らがどちらの河豚刺しも食べきったのだった。
どういうことなの……。
何がなんだか分かりません。
本物の霊なのか、サネトシがマリオに暗示をかけたとかなのか。
夏芽さんは河豚刺しを食べきったことで満足をしていましたが、マリオさん隣で犬神家状態だったんですが。
よく溺れ死ななかったな。
【黒服】
こいつらってサネトシの部下なんでしょうか。
それとも、単にサネトシがこの組織を利用しているだけか。
夏芽さんのお父様は、この黒服たちに利用されたあげく殺されてしまったそうです。
そして、今はカンバが利用されている。
サネトシ曰く、彼ら(夏芽父とカンバが? それとも、黒服達含めて?)はこの世界を正す為に選ばれたそうです。
「世界を取り戻す」為に、サネトシは夏芽さんも協力させようとしていました。マリオを助けることと引き替えに。
夏芽さんは「私はその列車には乗らないわ」と断りましたが、サネトシは脅しをかけてきそうです。
サネトシがカンバに金を執拗に要求していたのは、彼に黒服の仕事を受けさせる為だったんだな。
ただの嫌がらせじゃなかったのか。
「世界を正す」、「世界を取り戻す」という言い回しからして、どうもサネトシの目的は「乗り換えられた運命を元に戻す」ことのような気がしてきました。
黒服たちはサネトシの協力者なのか、あるいはサネトシとは関係がないが同じ目的を持っているのか、それとも目的は違うが、その達成がサネトシの計画に必要なのか。
まだまだ謎が多いですね。
子供ブロイラーの存在も気になりますし。
【OP】
先週は気づかなかったのですが、リンゴの足が燃えていますね。
前のOPでは全身が火に変わっていました。
前話を見たからこそ分かることですが、これはリンゴが運命を乗り換え罰を受けるということなんでしょうか。
うーむ、そんなことにはなってほしくないですが、嫌でも不安が煽られる画です。
当のリンゴは、ショウマのストーカー宣言。
これはもう真っ向から告白したも同然で、男ショウマはもはやウジウジしていられないでしょう。
リンゴは高倉家との因縁について全く気にしていないので、この2人の障害になるとすれば、まずはリンゴの両親でしょうね。
あとはマスコミ、かなあ。
いやでも、2人の関係はセンセーショナルではありますが、さすがにマスコミもこれを記事にはすまいとは思うんですけどね。
まあそれ以前に最大の問題は、ショウマが両親の罪に対して罰を受けねばならないという強迫観念に囚われていて、リンゴを受け入れられないことか。
このショウマの罪の意識は異常ですよね。
いくら大事件とはいえ、親の罪でここまで自分を責めるというのは不自然。
何かまだ語られていない事情がありそう。