ギルティクラウン 第2話 「適者 survival of the fittest」
【アンチボディーズ】
ひっでえ組織だな。
特殊ウイルス災害対策局。通称アンチボディーズ。
独自に感染者を認定でき、その判断に基づいて感染者を処分する権限が与えられている。
どうにも軍律という言葉とは程遠い組織のようで、こんな組織が治安維持の要であるGHQも似たり寄ったりなのでしょう。
現実のアメリカも大概ですが、この世界でのアメリカはそのさらに上を行く外道国家のようです。
ヤン少将の子息であるという理由で、ダリル・ヤン少尉が勝手気ままに出来たりと、民間人への対応やその強すぎる権限などを抜きにしても、著しい縁故主義で、ちょっと救いがたいくらい腐敗していますね。
米軍と言うよりは、人民解放軍に近いくらいじゃなかろうか。
気絶した(?)ダリスさんを確保していたのは、GHQなのか葬儀社なのか。
展開としては葬儀社の捕虜という方が面白いので、そっちを希望します。
【葬儀社】
アンチボディーズを標的にした組織だということは分かりましたが、最終的な目的などは今もって不明。
日本の独立を目指すレジスタンスなのか、それ以外の目的なのか。
リーダーのガイは、シュウへの態度がきつすぎるように思いましたが、最後に飴を与えていましたね。
しかし、あんな態度をとってたら作戦途中で逃げられて、アンチボディーズに降られてもおかしくはなかったようにも思います。
いや、「シュウは逃げない」と判断したからこそ、脅して焚きつける方法をとったのかもしれません。
とはいえ、シュウを仲間に引き入れることには失敗。
まあ、具体的な目的も何も話していませんからね、あれで一味に入りたいという人間はそうそういないでしょう。
ガイさんは色々と言葉が足りてないかと。
ラストで祈をシュウの学校に転入させたのは、彼を諦めていないことの証左でしょうね。
彼の持つ力こそが、葬儀社にとっての要のようでしたから、諦められるわけがないか。
でも、顔の割れている祈をあんな堂々と転入させて良かったのか?
1話で連行された時も、「葬儀社メンバーのデータと一致」みたいなこと言っていましたし、1話以前から既にアンチボディーズにデータが漏れていたようなんですが。
シュウだって生身で戦っている以上、敵に顔を撮られているおそれはあるわけで(現時点では大丈夫のようですが)、そこに祈を接触させるのはあまりにも危険が大きいのではなかろうか。
【ボイドゲノム】
セフィラゲノミクスが3基のみ培養に成功した強化ゲノム。
ということは、つまり、あと2人ボイドの使い手が現れるということかな。
前回は、祈を剣に変えたのだと思っていたのですが、「中から取り出す」だけで、肉体そのものを変貌させるわけではないようです。
そして、祈が特別な存在というわけでもなく、ボイドは誰からでも取り出せるのかな。
今回はダリル・ヤン少尉の「万華鏡」というボイドを使用しました。
分からないのは、葬儀社がダリルのボイドについて知っていたこと。
なぜ、彼のボイドが最初から分かっていたんだろう。
以前、別のボイドゲノムの使い手が、ダリルのボイドを取り出して使用したということなのかな。
ボイドゲノムについてはGHQ司令官ですら知らされてなかったようで、それをなぜ葬儀社がこんなにも詳しく知っているのかも気になるところです。
シュウがぶっつけ本番で万華鏡を仕えたことから、訓練もなしに使用できるみたいですね。
防護壁みたいなのが自動で出てシュウを守っていたのは、祈のボイドの能力なのかな。
【ロボット】
名称が分からない(聞き取れない)のでロボットとしか書けません。
1話感想のコメントでご指摘を頂くまで分かっていなかったのですが、どうやらこの世界のロボットは無人機である様子。
ただし、神経接続なのか何なのか、機体が損傷するとパイロットにダメージがくるようです。
大破した場合どのくらいのダメージなのかなどは作中から読み取れませんでしたが。
ダリルは葬儀社の機体を破壊した時に悲鳴があがらないことを残念がっていましたが、パイロットの声が機体から外に出る仕様になってるのか?
声がダダ漏にしておくメリットはないでしょうし、途中で接続を切っていなくても、悲鳴が聞こえる訳はないと思うんですけどね。
アンチボディーズの悪役描写がやり過ぎじゃね、とは思いましたが、総じて面白かったです。
1話ではそれほど期待していなかったのですが、2話で興味が引かれました。