輪るピングドラム 第11話 「ようやく君は気がついたのさ」
さあて、これは面白くなってきました。
今話は情報量も多かったなあ。
そしてようやく感想が最新話まで追いついたことに喜びを隠しきれない。
ただ、睡魔やら何やらでピングドラムの感想が短くなったことは否定できない。
いやでも、テキトーに書いたわけじゃないですよ。
この作品は謎は多いけれど、予想できるような材料や情報があまり提示されないので、BLOOD-Cに比べると感想が短めになってしまうんですよね。
2クール構成なので、伏線を小出しにしてるからなんでしょうけど。
まあ、演出面での考察だとか、キャラの心情だとか、小ネタだとか、書くべきことはたくさんあるのでしょうが、どうも自分には技量が足りないようです。
【あそこ】
カンバや夏芽が言う「あそこ」。
どうやら、夏芽はパチンコ(今更ですがスリングショットと言うべきなんでしょうか)の玉を「あそこ」から持ち出してきたようです。
ということは、カンバに金を渡していた黒の男が所属する組織こそが「あそこ」なのかな。
7話であの玉を使ってカンバにちょっかいをかけてきたのが、本当に黒の組織ではないのか確認をとっていましたからね。
つまり、黒の組織はあの玉を持っているということになりますから。
カンバはそんな「あそこ」に協力して何かをやる代わりに金を貰っている。
夏芽の言っていたカンバの秘密とはこのことなんでしょうか。
カンバの元カノの記憶を消すことがカンバの秘密を守ることに繋がるそうなので、彼女たちを使って何かをしていたのかなあ。
九宝に「被害者の会」を結成させたのも、カンバの元カノを集めさせて一網打尽にする為でしょうか。
「氷壁の上のペンギンの群れ。海の中にアザラシがいるかどうかを確かめる為に、運の悪い誰かが足をすべらすのを皆が待っている」
「あそこ」と「カンバの秘密」について夏芽はこんな風に例えていましたね。
「あそこ」はそんなペンギンの群れが集まった場所であり、カンバの行為はアザラシがいないかを確かめる人身御供になりかねないようなこと。
まだまだ抽象的過ぎて予想は難しい。
「あそこ」とは、9話でちらりと出ていた「子供ブロイラー」ではないかと思います。
「ペンギンの群れ」とはそこで育った子供達のことじゃないかな。
冠葉も晶馬も夏芽真砂子も、おそらくは荻野目苹果も陽毬も、「子供ブロイラー」の出身ではないかと。
「子供ブロイラー」というネーミングから考えるに、彼らは試験管ベイビーなのかもしれません。
【16年前のあの事件】
カンバとショウマとリンゴが産まれた日。そして、荻野目桃果が亡くなった日。
「16年前」に反応したショウマを当然のようにリンゴが受け入れていたことから、「あの事件」とは世間一般でもかなり有名なものであるようですね。
現実では、「○○年前」で即。頭に浮かぶほどの事件はないので(多分)、16年前の事件とは相当大きなものだったのでしょう。
モモカが死んだのは、ショウマ達のせいだそうです。
産まれたばかりの赤ん坊のせいとは一体どういうことなのでしょう。
彼らが産まれたことが原因で、モモカが死んだ?
そして、高倉夫妻がモモカを殺して云々という予想は全く的外れでした、はい。
以前からカンバやショウマが口にしていた彼らの「罪」は、両親がいなくなったことと関係しているのかと思っていましたが、どうやらそれとは別物の様子。
とはいえ、少年時代のカンバとショウマは屈託無く育っていたようなので、「16年前の罪」を認識させられるような事件が起き、それが原因で両親が消え、ヒマリが学校に行けなくなったということはあるかもしれません。
【高倉冠葉と夏芽真砂子】
幼少の頃、カンバがマサコに何かを言い、それでマサコはストーカー化してしまったようです。
結婚しようとでも言ったのかね。
高倉家に引き取られる前は「子供ブロイラー」で一緒に育った幼馴染みとかかなあ。
夏芽さんの一派は、日記の半分しか手に入れていないようです。
そして、手に入れられなかった方こそ肝心の部分。
病院で手に入れた方か、バイクで奪った方か、どちらが夏芽一派の仕業でしょうか。
バイクの方だとすれば、病院の方は夏芽一派が起こした誘拐を、別の勢力が利用したということになりますが。
ただ、おそらく「肝心な方」とは日記の後半部、すなわち「まだ起きていない未来の予定が書いてある部分」だと思うので、後半部をちぎり取ったバイクの方が、別勢力の仕業だと考えるべきかな。
バイクの方が第三勢力だとすれば、既に日記の半分が奪われていることを夏芽さんはどうやって知ったんでしょうね。
ショウマを誘拐してメールを送った時点で「半分」と言っていましたし。
さて、日記の半分を奪った第三勢力とは一体何者なのか。カンバが話していた黒服の組織か、「あそこ」か。
夏芽の協力者(おそらく、病院でリンゴに電話をかけ、落とされた日記を持って逃げた人間)の正体もまだ明かされていないですしね。
それと、夏芽が日記を手に入れようとするのは、マリオの命を救う為だそうです。
その為ならばカンバを敵に回すことすら辞さないそうで、彼(彼女?)はそれだけ夏芽にとって大切な人間なんですね。
夏芽とどういう関係なんでしょう。カンバもマリオのことを知っている様子でしたし、「あそこ」の関係者かな。
【高倉晶馬と荻野目苹果】
「その一言が命取り」
リンゴをかばって車にはねられたことについては、あんなに優しい言葉をかけていたのに、日記をとられたことについては厳しく責めるショウマ。
やはり、彼もヒマリの命がかかったことには冷静でいられなくなるようです。
そんなショウマにリンゴは惚れてしまった様子。
自分のことを何だかんだと手伝ってくれていた頃から憎からず思っていたのかもしれませんが、車に轢かれそうなところを助けられてから、本格的に好きになったのでしょうね。
それにより、先生に抱かれることが出来なくなってしまった。
先生のことが好きなはずのモモカでは無くなってしまった。
「君は君だ」とショウマに言われたことも影響しているのでしょう。
しかし、薬でおかしくなってしまった先生は怖かったw
「僕を君の小鳥にしてくれ」ってなんだよ。
そんな婚約者の醜態を前に冷静な時籠ゆりがまた面白い。
4話で「でも、あなたに勝ち目はないと思うけど」と言ってのけた時は腹黒キャラかと思っていたのですが、良い人じゃないですか。
しかし、粘液が出てくるカエルを顔面に乗せるリンゴの根性はすごい。
そして、そのカエルの汗を飲まされた先生が気の毒でならない。
あのカエル、16年に一度現れる奇跡のカエルらしいですが、何でそんなものをリンゴが持っているのでしょう。
前回のカエルもたしか16年に一度の奇跡のカエルじゃなかったっけ。
深い意味はないのかな。
まさか「16年前の事件」と関係してはいないだろうとは思いますが。
【生存戦略】
ショウマとリンゴの修羅場で生存戦略始めた時は「帽子様空気読めねえ……」と思いましたが、実際はちゃんと空気読んだうえでのものでしたね。
いつもの空間以外に地下鉄みたいな空間も作れるんだ。
【ペンギン】
1号:エスメラルダさんとイチャイチャ。
ロールキャベツを股間でチンした2号をぶん殴った3号が面白かった。
3匹の中では3号が唯一まともですよね。