BLOOD-C 第11話 「たれをかも」
『トゥルーマン・ショー』 (The Truman Show)
9話感想で「トゥルーマン・ショーのようなカメラじゃなかろうな」と冗談で書いたら、図らずも正解だったでござる。
今となってはOPの双子憎たらしいわあ。
何を踊っていやがる。
とかメモってたら本編の憎たらしさがそれどころじゃ無くなっていた。
しかし、こいつは予想出来ない展開だわ。
予想できるかい、こんなもん。
【番組】
まあ、首謀者は文人でしたけど、色々予想を超えていたなあ。
正直何から書き始めたら良いのやら。
まず、世界観が分からない。こんなことが出来る文人は何者なんだよ。
とりあえず、メインキャストが持っているという鈴は唯芳と小夜の装束の袖についていましたね。
「何であんなとこに鈴つけてるんだろ」とか思ってたんですが、意味があったのか。
てっきり操られているだけだと思っていた町の人々が、まさか全員役者だったとは。
9話で小夜を押しのけて屋上から逃げようとした男が「帰してくれ、もう嫌だ!」と言っていたのも、舞台となってるこの町から帰してくれって意味だったのね。
化け物にそんなこと言っても仕方ないだろ、と思っていたんですが、文人達スタッフに向けた言葉だったのか。
【死体偽造】
頭を食われて死んだと思われていたネネの死体は、実は別人だったということでしょうね。
小夜が神刀を取りに行っている間に、体格の似たエキストラの少女と入れ替わった、と。
前回食われたと思われた時真も、まあ血糊でも撒いて逃げ出したってとこかな。
いや、古きもの(今となってはその呼称も意味がないのでしょうが)の血を抜き取って逃げたと言っていたから、あれはじゃあ古きものの血だったのか。
どうやって傷を負わせたんだ。
優花についても、古きものの攻撃は鈴を持ってるので外れ、破壊された箇所に寝っ転がって自分の上に血糊でも撒いたってところか。
まあ、ここまでは良いとしよう。
ノノから影が出てきたあれは何なんだ。古きものが体を乗っ取っているフリをしたということで良いんでしょうか。
そこまで古きものを細かく操れるのか?
いや、メインキャストが死ぬ(フリをする)タイミングまでコントロールしていたということは、古きものも命令通りに動かしていたということか。
前回の古きものの「しかし、己の意志のまま動けぬのはまこと煩わしきことよ」というのは指示に従って動いていたということなんでしょうね。
【古きもの】
キャスト達は台詞まで指示されていたようですが、前回の古きものは完全に素だったので、台詞までは指示されていなさそうです。
というこことは、鎧武者に関しても(襲うタイミングは指示されていても)、喋っていた内容はそのまま受け取って良いということなのかな。
だとしたら、小夜はかつて古きものと戦ったことがあり、唯芳のことも知られているのは本当の話か。
そして、「小夜の母も巫女で、古きものと戦って~」みたいな細かい設定は古きものには伝えられていない、と。
9話の「なぜ憤る」と聞いていた古きものも
「なぜ憤るかと訊いておる(何でエサの人間食っただけでこんな怒ってるんだ)」
「友が殺され、怒らないはずがないだろう!」
「ハァ?(何言ってんだコイツ)」
みたいな感じだったんでしょうね。
古きものを食らう怪物である小夜が、人間を友と呼ぶなど想像だにしていなかったのでしょう。
しかし、彼らは何で文人に協力していた(させられていた)のかね。
それだけ文人の力が強大なのか、何か取引をしたのか。
未だに「約定」の内容は明かされませんね。
【食朱色免(シュジキメン)】
4話で古きものが言っていた台詞が今ここで。
先生によると、どうやら食朱色免は小夜だけではなく、古きものも所有しているようです。
ということは、4話の鳥型が残した「食朱色免」という言葉は、小夜を呼んだものではなく、「俺には食朱色免があって人を食えるのに何で怒られにゃいかんのだ」という抗議の声だったのかな。
先生は食朱色免の場所を知りたかったようですね。
というか一体誰が与えたものなんだろう、それ。
【七原文人】
プロデューサー。
予告での「小夜、人を作るのは何だと思う? 人はそれに産まれるのか、それともそれに成っていくのか」
というのが「2人の主張」が別れた命題であり、この実験でどちらが正しいか証明しようとしていたことのようですね。
そういやこんな台詞を最初の方で言ってたな。ただのナレーションだと思ってた。
そして、唯芳の方は、やはり血を飲む人ならざるものだった様子。
煙幕でシルエットしか見えませんでしたが、どこかの基地で小夜を襲った異形が唯芳なのでしょう。
どうやら思っていた以上に文人とは深い関係の様子。部下なんでしょうか。
小夜が元に戻りそうになる度に、暗示と薬で揺り戻していたそうですが、やはり暗示が唯芳で薬が文人か。
文人は何を目的として何度も小夜を元に戻らせないようにしたのかな。
それじゃ勝負が成り立たないような気がするんですが。
あと、前回の時点では、てっきり文人が唯芳を始末したのかと思っていましたが、どうもそうではなさそう。
じゃあ彼が怪我をしながらも済ませた、やり慣れていたことってなんだったんでしょう。
と、ここまで書いて思いついた。そうか、自分の腕を切って唯芳に血を与えたのか……。
で、ちょっと深く切りすぎてしまったと。
唯芳はじゃあ今何をやっているんでしょうね。
【犬】
この犬、 「願いを叶える店」の話がどう絡んでくるのかさっぱり見えない。
残すところあと1話か2話か。
劇場版が決まっているとはいえ、それなりにTV版での複線は回収してほしいところです。