BLOOD-C 第9話 「こころにも」
求衛姉妹が死んだときはそれほどショックはなかったのですが、OP見てるとじわじわと悲しくなってきた。
うわあ、これは町全体が作り物ってことか……?
5話のコメントにて「町の人の数が異様に少ない」というご指摘を頂いていたのですが、それを読んでも「作画の労力を減らす為だろう」くらいにしか思っておらず、「町全体が異常な状態にある」という想像には、この9話まで至っておりませんでした。
ちょちょいと何かやって、小夜を転校させたんだろう、くらにしか。
うーむ、この町全体が「あの男」の手の内にあるという想像はなかったなあ。
時真の様子からして、町の住人も小夜のように暗示をかけられている可能性が高そうです。彼らは「作られた存在」なのか、どこかから連れてこられた人間なのか。
あるいは、元々この町の住人で、「あの男」が実験場としてこの町を選び、暗示をかけられた不運な人々なのか。
果たして、これらのことを知っている人間はどれくらいいるんでしょう。
唯芳は「あの男」の協力者だとして、先生は微妙なところ。協力者というわけではなさそう。では何者なのかという疑問が生まれますが。
あと、4話で襲われていた3人の作業員達は、こうなるとあの男の命令で作業をしていたのでしょうね。
てっきり先生の手の者かと……。「あの男」がここまで一方的に町を支配してるとは思ってなかったからなあ。
さて。
5話で網埜優花が小夜に言った「悩んでいることがあったら隠さず話して。そのためにいるんだから」という台詞。
「そのためにいる」という言い方に引っかかりを覚え
>普通に捉えれば、「友人とはそういう時のためにいる」という意味でしょうけども。
>あるいは、「網埜優花」という存在は、小夜をフォローするためだけに……。
>というのはさすがに深読みしすぎか
と感想で書いたものの、自分でも考えすぎだろうと思っていたのですが、どうやら当たらずとも遠からずであった気がしてきました。
網埜優花は「小夜が悩み出したら相談に乗る形でうやむやにする友人役」を与えられていたのかもしれません。あの男によって。
しかし、もはや不要になったので、他のクラスメイト共々古きものに殺させ、小夜に「誰も守れぬ」という絶望を与えるといった最後の役目を果たすことになったのではないでしょうか。
もし、今回の虐殺が仕組まれたものだとしたら、クラスにいなかった時真にはまだ「役割」が残っていると考えるべきでしょうか。だからこそ、生かされた。
逆にたまたま生き残ったような形の委員長は、実験にはもう不要……?
いや、しかし、彼が助かったシーンの描写が無かったので、「虐殺の中で委員長だけ生き残る」というシナリオだった可能性も。
もし、町全体があの男の管理下にあるとして、では古きものはどういった扱いなのでしょうね。
B組の生徒達が殺される為に集められたのだとすれば、あの古きものもまた、学校を襲うよう誘導されたということではないかと思うのですが。
その場合、古きものも彼の管理下にあるということになりますね。
そもそも彼らは実験の為の生み出された存在か? と一瞬考えましたが、記憶を失う前の小夜と戦っていることからして、実験とは関係なく存在するものなのは確かでしょう。
人間との「約定」というのも、実験と直接的には関係なさそうですし。
「彼」が古きものを利用している、という線が最もありえそうです。
んー。
これまでも演出や描写、作画などで度々教室や町が作り物に見える時がありましたが、自分はそれを「綻び」の表現だと捉えていました。
しかし、そうではなく、そのものずばり、町や教室が作られたものであることを示す表現だったのかなあ、という気が今ではします。
そういえば、B組以外の生徒や教師は、今回は学校に来なかっただけなのか、それとも元々存在していないのか、どちらなんでしょう。
はっきりと覚えてはいませんが、B組以外の生徒の描写はこれまで無かったような……。
【その他】
・優花は悲鳴すらあげる間もなく死ぬとはさすがに予想外だったので、衝撃でした。
・人型かどうかは古きものの知能とは関係ない様子。
・「解せぬ。なぜ憤る」
古きものは、クラスメイト達の死を小夜が憤るようなものではないと考えている。
クラスメイト達と小夜の縁がごくごく浅いものだと知っているから?
・古きものを八つ裂きにした後のシーンで、上空に何か映っていたような。
最初は飛行機かと思ったのですが、それにしては動いていなかったように見えました。
トゥルーマン・ショーのようなカメラとかじゃなかろうな。
・小夜、ギモーブ食べたんだ。やはりあれには何か入っていそう。
・小夜が疑問を追求し出す姿は新鮮です。これを待っていた。